ここではびわこ環境学科の選択講座で学習した内容を紹介します。
(選択講座での校外学習はこちらから校外学習のボタンから)
2023年9月6日水
午前:[学ぶ]環境保全の担い手に向けた 学習プログラムについて
地球温暖化防止活動推進センター キャリアアドバイザー 来田 博美先生
・生涯学習と気候変動教育と題し、生涯学習の目的、具体事例、生かし方を学ぶ。また、気候変動については、そのリスク要因を網羅的に書き出しSDGsとの関係性を考察するグループワークを行った。
・社会活動への参加とボランティアと題し、各種の活動事例の紹介。地球温暖化防止活動推進委員、安全・人にやさしい・災害に強いまちづくりでの活動事例等。各自の今後のボランティア活動への抱負を発表した。
良かった点、学んだ点:来田先生の講義では、グループワークがいつもあり、仲間の意見・考え等が共有・討議できるので、楽しく効果的に学習できる。
午後:[知る] びわ湖を再生させるための循環哲学
滋賀県立大学名誉教授 三田村緒佐武先生
事前配布頂いている資料に基づき、〖琵琶湖水系に生かされている私たちは、いかに生きるか〗について循環思想/哲学の観点から琵琶湖の再生について以下の観点より説明頂いた。循環哲学とは、物質循環、水循環、琵琶湖の物質/水循環、動的平衡循環の意味と課題、命の循環、等。-
良かった点、学んだ点:三田村先生は、いつも事前に講義資料(少し難解な論考)を配布頂くので予習ができ、有用である。
2023年8月23日水
午前:[知る] 下水道と中水道
びわこ成蹊スポーツ大学 名誉教授 青木 豊明先生
(1)飲み水の体内収支~一日の飲み水の摂取量と失われる量の内訳
(2)下水処理の歴史~古代インダスから中世・近世の欧州、明治以降の日本の歴史
(3)下水処理法~活性汚泥法、高度処理による窒素・リンの除去、湖西浄化センターの状況
(4)中水利用他~一度使用した水道水や雨水を再生処理した再利用可能な水の利用
2023年7月19日水
午前:[知る]里山問題を考える ~里山の歴史と現状~
龍谷大学教授 宮浦富保先生
・里山の大事な樹木(アカマツ、コナラ、クヌギ など)
・三富新田について
・里山の変化、アカマツの衰退およびタケの大繁殖について
良かった点、学んだ点:アカマツのはねつきの種子が長距離散布され、貧栄養環境に強いことが、コナラ、クヌギは、 萌芽更新と実生更新することが理解できた。また、薪や炭に適していることができ有意義な講 義であった。
午後:[知る]世界の湖を診れば生きる道が解る
滋賀県立大学名誉教授 三田村緒佐武先生
世界の湖を診れば生きる道が解る-比較湖沼学は琵琶湖生態系を理解させる- ・湖沼生態系の構造と機能-熱帯湖、氷河湖、高山湖、古代湖、汽水湖、など-
良かった点、学んだ点:琵琶湖生態系の構造と機能を解析する上で類似した他の湖沼の特徴と比較解析することが重要 であることを学んだ。
2023年7月5日水
午前:[学ぶ] 滋賀県版レッドデータブックから 〜減少する動植物と増大する外来種〜
株式会社ラーゴ 西川博章 先生
レッドデータブックの説明と近江八幡市の調査より、徐々に危惧種が増えている現状について説明があった。
良かった点、学んだ点:もう少しこうなった状況の背景説明が欲しかった。
午後:[学ぶ]琵琶湖の蜃気楼 琵琶湖大橋の様々な形をシミュレーションする
琵琶湖地域環境教育研究会 松井一幸先生
富山の魚津で見た上位下位蜃気楼を琵琶湖で30年近く観測した伴氏がびわこ大橋がZ型に見える腐気楼として発見。琵琶湖で見える蜃気楼の説明。ペルー・ナスカの地上絵のビデオより、幻の水は蜃気楼の水、その水を溜め込む一筆書きの絵である。
良かった点、学んだ点:シミュレーションで蜃気楼は、天気図や風の発生や変化のメカニズムは解明できないとのこと。
2023年6月7日水
午前・午後:[習う]地産地消・湖魚を使った郷土料理作り(調理実習)
滋賀県栄養士会副会長 清水満里子先生
午前中、調理実習でレシピに沿った調理を行った。
1.あゆご飯、2.えび豆、3.丁子麩のからしあえ、4.赤こんにゃくの煮物、5.茄子の味噌煮
・各班3から4名とし、えび豆は清水先生の調理となった。
午後、「地産地消・湖魚を使った郷土料理作り」の講義を受けた。
1.健康とは
2.栄養と栄養素とは
3.健康的な食生活について
4.規則的な食習慣にする
良かった点、学んだ点:毎日の食事は、私たちの体の健康や機能に大きな影響を与える。適切な栄養バランスを保つことが重要で、バランスの取れた食事を摂ることで、体調を整えたり、病気のリスクを軽減することが出来る。とても有意義な講義であった。また、食事のタイミング多量も重要で、朝食をしっかりとり、昼食を控えめにし、夕食は軽めにするなど、適切なタイミングで適切な量を摂ることが大切であることを教わった。適度な食事を継続することで、健康な生活を送ることができる。
2023年5月24日水
午前:[学ぶ] 「環境まちづくり活動」の企画と運営について②
水色舎 佐々木和之先生
「環境まちづくり活動」の企画と運営について一人一人が、私案を考える (ゴミ問題・環境問題等)、それに対して後半、講師より、企画についての注意事項を聞く(体制、資金、保険、情報発信等)、並び細案に使用するシート説明、その後各自の作業を継続し、ビジョンを発表する。
良かった点、学んだ点:これからの活動の指針、配慮事項について関心が深まる。
午後:[習う] 環境学習プログラムに向けて③
地球温暖化防止活動推進センターキャリアアドバイザー 来田博美先生
「環境プログラムに向けて」先ず自分のプロフィールを作ってみる。環境学習の方法は関心を持つ、学ぶ、理解する、総合的に考える、課題を見つける、自ら考え行動。プログラム体験をする。フローシートで暮らしから入ってくるもの出ていくものを調べ、CO2排出は必ずついて回る。
良かった点、学んだ点:体験することでCO2は必ず排出される。温暖化に負けない社会構築が大事。
2023年4月26日水
午前:[学ぶ] 「環境まちづくり活動」の企画と運営について
水色舎 びわこ学院大学 非常勤講師 佐々木 和之先生
ぼやきとやる気 例 「今日は雨でうっとうしいなぁ。」に対して「そうですね。」と返すとそこで会話は終わってしまうが「明日は晴れると思います。」と返すと会話が続く。 いかにぼやきを ぼやきで返さないかが大切である。やる気 将来像→何のために何を目指すのか→役割 グループワークで問題点の掘り起こしを行い、その問題点をグループに分け、それぞれに 対して解決策を考え、書き留めて共有することが大切。
良かった点、学んだ点:今後、グループワークをする上での企画・運営に携わることがあれば、いいヒントがたくさん あり有意義な講義であると思う。
2023年3月22日水(1月25日雪で延期となった講義)
午前:[学ぶ] 祝「世界農業遺産」認定と地域活性化
農政水産部農政課世界農業遺産推進係 有田 高志先生
2022年7月18日、森・里・湖に育まれる漁業と農業が織りなす琵琶システムがユネスコの「世界農業遺産」に認定された。琵琶湖システムとは水田営農に支えられながら発展してきた伝統的な内水面漁業を中心とするシステム、「魚をはじめとする生態系」と「農業を基盤とする文化」の相互作用により1000年以上にわたって受け継がれてきた循環型システム。魚のゆりかご水田、魞漁(えりりょう)、食文化、環境保全活動、水源林保全、伝統野菜などの近江の文化が評価され、県民として誇りに思う。後半のグループワークでは各メンバーの考えが良く分かり、この琵琶湖システムをいかに生活に、将来に生かすかを学べた。
良かった点、学んだ点:グループワークは参加者全員の思いや考え方が分かり良かった。琵琶湖システムを子孫に伝承して行くべく、私達の活動が重要、農林水産業の振興、観光業への応用、地域の活性化につなげたい。有田先生のPPTは動画を駆使され、ビジュアル的で楽しかった。せっかくユネスコ遺産に認定されながらPRされることは少なく、もったいなく感じる。
2023年3月1日水
午前:[学ぶ] 「食とエネルギー」(食の部)-食から考える温暖化防止-
滋賀県地球温暖化 防止活動推進員 山本 悦子先生
食から考える温暖化防止
・旬 の 食 べ も の
・輸送のエネルギー ◇フードマイレージ ◇地域地消
・食料の自給率(カロリーベース) ◇食生活の変化
・仮想水(バーチャルウォーター) ◇地球の水
良かった点、学んだ点:地球温暖化を守るために、できるだけ近くで採れた旬の物を①適量調理して、②生産者や調理者に感謝し、③残さず食べる
午後:[学ぶ] 「食とエネルギー」(ゴミの部)
滋賀県地球温暖化防止活動推進員 本江 宗明 先生
日本の「食」と「エネルギー」と「ゴミ」
・「食」入口から出口までのエネルギー
・「食」に関わる(取り巻く)日本の問題
・「エネルギー」との関連:「温暖化」のことを知る
良かった点、学んだ点:食事は毎日欠かせません!使ったエネルギーの少ない食材、食品での「食事」で食べ残さないことが、地球にやさしく、自分が健康になることかもしれない。地球温暖化と影響、SDGsについてよく理解できた。
2023年2月15日水
午前:[習う] 住民主体の新草津川づくり
琵琶湖ネットワーク草津 相談役 髙岡 實先生 大脇 正美先生
琵琶湖ネット草津の紹介
新草津川での活動状況と草津放水路の歴史等。
アウトリーチ事業の一つで、イグサからしめ縄造り体験。
良かった点、学んだ点:堤防の桜が満開の時期にドローンで撮影された新草津川の画像が美しかった。新草津川堤防での除草作業や桜の世話の大変さが良く分かった。
午後:[学ぶ] 環境まちづくりの活動とパートナーシップ(協働)
水色舎 佐々木和之先生
環境活動の事例とパートナーシップのあり方
住民と河川行政をつなぐ河川レンジャーの紹介。
双方の継続性が重要である。
良かった点、学んだ点:行政を動かすのはトップダウン。外部からのボトムアップは大変な時間や労力が必要なのだろう。南郷洗堰で運営しているレトロカフェに行って見たい。
2023年1月25日水
滋賀県内大雪による交通の乱れから、講義中止・延期。
2023年1月18日水
午前:[知る]環境の復元のための合意形成とは
滋賀県立大学名誉教授 三田村緖佐武先生
1) 淀川水系流域委員会・住民参加部会の提言
新たな川づくりのために住民参加(合意形成意見反映)を・・
2) 住民意見の聴取反映の試み:琵琶湖淀川水系の治水・利水・環境の巡検から
1997年に河川環境の復元を目指すたに「環境(自然環境)」と住民参加(住民意見の聴取・反映)」を加え、総合的に河川を管理することになった。
3) 住民惑見の聴取・反映のあり方
住民に説明する金の他に河川法が定める「公聴会」「対話討論会」とし河川管理者、地域住民、組織等が公開」討論する。
その他に合意形成集会による意見集約等学んだ。
良かった点、学んだ点:水グループの人の意見:水に感する内容でよかった。
午後:[知る]琵琶湖生態系は網目の動的循環平街で成り立つ
滋賀県立大学名誉教授 三田村緖佐武先生
2022年12月14日水
午前:[知る] 飲み水の歴史
びわこ成蹊スポーツ大学名誉教授 青木 豊明先生
飲み水について〜飲み水の体内収支と飲み水の歴史
1) 体内収支〜1日の摂取量と失われる量、体内の水の動き(消化器官、尿生成と排出、血液)
2) 淡水である必要性〜塩分濃度が体液よりも高い水は浸透圧で脱水症状を起こし飲めない
3) 歴史〜昔は自然水を利用、19世紀と都市人口増に伴い下水の流入でコレラが流行、塩素殺菌を適用
4) 近年、有害物質除去のため、急速濾過システムにオゾン、活性炭を組入れた浄水の高度処理を導入
良かった点、学んだ点:飲み水の体内収支では、消化器官や腎臓などの働き、機能を分かり易く解説され理解が深まった。歴史では昔の自然水利用から近年、病原菌や有害物質の対応で浄水の浄化処理技術が進化した。
午後:[習う] 環境学習プログラムに向けて2
地球温暖化防止活動推進センターキャリアアドバイザー 来田 博美先生
環境学習プログラムに向けてII〜地球温暖化とわたしたちの暮らし方
1) 環境教育:地球温暖化はSDGsに繋がり、地球温暖化について知り、行動を起こすことが大切
2) 家庭におけるエネルギー対策:昔と今の家電製品の違いからどのようにCO2を減らすかを考える
3) 実地電力測定:照明器具(LED、蛍光灯、白熱電球)、掃除機の強弱による電力の差異を知る
良かった点、学んだ点:環境学習でグループワークの家電製品見直しや実地電力測定での体験型学習でわかりやすかった。家電製品の実際の消費電力や待機電力の実測値を知ることができた。
2022年11月30日水
午前:[習う] 「知る」栽培品種の多様性を考える
滋賀大学准教授 森 太郎先生
・環境にやさしい農業の実施例;カバークロップ、冬季潅水、魚のユリカゴ水田、バンカープランツ、水稲の温湯消毒等。
・連作障害;作物の連作障害の原因・症状(青枯病、軟腐病等)その改善方法(土壌消毒、線虫駆除)。
・IPM(Integrated Pest Management);耕種的防除/物理的防除/生物的防除での多くの実例。
・在来野菜/伝統野菜/F1 野菜の例示と区分・定義。GI 制度。滋賀大の取り組み例;杉谷唐辛子、伊吹大根。
良かった点、学んだ点:環境負荷が少ない農業の数多くの取り組み例が学べた。但し、良いことなのだが、広く普及していない現状(生産者コストも合わない)もあり、より一層の社会の価値転換や意識改革が必要と感じる。
午後:「知る」琵琶湖岸と内湖の変遷と今
元びわこ成蹊スポーツ大学教授 西野 麻知子先生
・水系としてのびわ湖と淀川;歴史的な経過とその一体性について詳しく学ぶ。
・びわ湖の生物の生態;特徴ある生物種,温度/酸素濃度/湖岸類型。内湖/淀川水系での生物多様性の内容。
・多様性危機;絶滅種、在来魚種の減少要因.内湖減少/水位/外来種の影響。内湖・砂浜/砂質湖底確保要。
良かった点、学んだ点:びわ湖の生物について、びわ湖/淀川水系としての視点、歴史的、多面的(含む遺伝子)考察/内容は興味深い。
2022年11月9日水(ここから2年次)
午前:[習う] 「知る」食・農・環境を考える
滋賀大学准教授 森 太郎先生
環境教育・・自分と環境との関わりに“気付き”“理解し”行動を起こすできる子供を育てる。
具体的な体験活動を通した学習。
農の役割と多面的な機能⇒食料生産⇒環境⇒地域社会(人間がより良く暮らすために)。
生きていくのに必要⇒質の向上を求める⇒健康に配慮する。
気候変動(上昇)による収穫量変化 地球上の水⇒0.01%(0.001億㎥)食生活の変化食料自給率の変化(40%)
良かった点、学んだ点:パワーポイントを利用した講義で具体例をベースに説明がわかりやすかった。
午後:「知る」琵琶湖の生物多様性の特性
元びわこ成蹊スポーツ大学教授 西野 麻知子先生
生物の多様性とは(地球上の生命の総体)⇒生態系の多様性・種の多様性・種内の多様性。
すべての生物がもついろいろな変異性。琵琶湖の三大魚⇒ニゴロブナ・ホンモロコ・コアユ。
琵琶湖(古代湖)⇒生物の多様性が豊かで固有種が多い(70%は魚・貝類で琵琶湖は64種)。
琵琶湖の固有種はどこから⇒中国・シベリアの2方向から⇒交雑種もまた固有種の起源。
良かった点、学んだ点:生命の多様性をいろいろな分野からどうして今の生物が特に琵琶湖の固有種はどのようにして生まれたかをご教授いただいた。大変勉強になったが、範囲が広すぎて、できればもっと時間を使ってお教え願いたい。
2022年8月17日水
午前:[習う] 環境活動紹介とNPOの役割り
おおつ環境フォーラム理事 西山 克己先生
環境活動紹介とNPOの役割り~おおつ環境フォーラムの事例~
(1) 各自のエコ度を自己診断:家庭の省エネ簡易診断チェックシートを使って各自採点した。
(2) 大津市環境施策の変遷: 1992/6地球サミットリオ宣言に始まり、ローカルアジェンダ21おおつ策定
(3) 大津市環境基本計画、アジェンダ21 (第3次)概要説明.地球温暖化&生物多様性がメイン課題
(4) おおつ環境フォーラム事業内容.自然家族、市民環境塾、各種講演会、イベント、小冊子発行など
良かった点、学んだ点:おおつ環境フォーラムの活動内容や抱えている課題について理解できた。啓発活動に留まらず、再生エネルギ一可能性調査など課題推進でも支援していることが分かった。
午後:[習う] 環境学習プログラムに向けて①
滋賀県地球温暖化防止活動推進センター 来田 博美先生
環境学習プログラムに向けて~地球温暖化防止のための環境学習教材集から~
環境学習概説:環境教育の目的、環境学習ESD、SDGsとの関連、滋賀県の推進計画など
(1) 環境学習プログラム.学習プログラム作成の要点、手順、留意点、様式など
(2) ワークショップ実施:参加型学習体験のため、ある家庭の省エネアイデアを意見交換し発表した。
良かった点、学んだ点:環境学習プログラムでは、ワークショップを体験でき、いろんな発想があることを実感できた。
2022年8月3日水
午前:[知る] 琵琶湖淀川水系の治水と利水と環境を診る
滋賀県立大学名誉教授 三田村緒佐武先生
治水・利水と環境の法律は国土交通省が作ったもので、絡み合って対立している。昔、治水・利水は村落共同体の機能で守った。近代では、住民の意見を反映させて今に至っている。
環境から治水・利水は相容れなく、利水は、縦割り組織の水利権。琵琶湖集水域は、淀川流域を管理。ヨシ帯は自然浄化作用で水の浄化はしない。農林水産省と環境問題は相容れない。
良かった点、学んだ点:前資料として21ページの原稿に目を通すよう指示があったが、理解しがたい資料を、本日、先生の口から聞くと理解できた。三田村先生の次世代に対する環境からの思いの深さを感じられた。水環境から我々の生き方が問われる。
午後:[習う] 琵琶湖の今と昔を学びこれからを考える
滋賀大環境学習支援士会 橋田卓也先生、佐瀬章男先生
①橋田卓也先生:1.琵琶湖周辺に住む人々の生活と変化、2.琵琶湖の水質と水をめぐる変遷、3.琵琶湖総合開発事業(1972-96)、4.マザーレイク21計画と琵琶湖の保全及び再生に関する法律と今後の課題、5.琵琶湖の保全再生第2計画とMLGs、6.滋賀大学環境学習支援士会の取り組みについて。
②佐瀬章男先生:琵琶湖を取り巻く話題。各自、興味ある話題を選び、なぜ選んだかを発表。
良かった点、学んだ点:各自の興味分野を改めて知ることができ、課題学習テーマの参考になると思われた。
2022年7月6日水
午前:[習う] 次世代に残そう「ふるさとの水辺」
びわこ豊穣の郷 沢井進一先生
・赤野井湾再生「水質改善や豊かな生態系を取り戻す」
・はたらく(目田川モデル河川づくり、河川クリーン作戦、赤野井湾・小津袋クリーン大作戦➡研修受入・講師派遣)
・まなぶ(環境学習会:水辺百選講座。赤野井湾探検会等)
午後:[学ぶ] フクロウ先生の森・森塾
滋賀県琵琶湖環境部森林保全課 西脇敦史先生・井村美保先生
・滋賀県の森林状況
・森林の役割(水の貯水、地球温暖化防止、災害の防止等)
・森林の多面的機能(森林は緑のダム)
良かった点、学んだ点:フクロウ先生の森・森塾の授業では、実験装置を用いて森林の手入れをした場合、しない場合を説明された。森林の手入れの重要性がよく理解できた。砂防ダムの重要性が実験によってよく理解できた。
災害を最小限に防ぐためには、森林整備や砂防ダムが有用であると考えられる。滋賀県林業会館、多賀町中央公民館、守山市立図書館の紹介は、木のぬくもりを感じた。
2022年6月8日水
午前:[知る見る] 琵琶湖の治水・利水と琵琶湖総合開発
滋賀大学教授 石川俊之先生
治水の歴史、洪水の歴史、なぜ琵琶湖総合開発ができていったか。
治水、利水事業、環境保全の事業、その功罪について、特に琵琶湖訴訟について話を聞いた。
良かった点、学んだ点:琵琶湖総合開発の内容、功罪等、今まで、断片的な内容であったが、聞くことにより頭が整理できた。午後はアクア琵琶にて校外学習
2022年5月25日水
午前:[学ぶ] 風呂敷再発見
日本風呂敷協会 西澤良子先生
ふろしき1-2枚を使っての便利な包み方 平包み。真結び、シンプル包み、リボン包み、慶弔包み、風呂敷2枚を使ってのリュック‥‥等、便利な包み方を楽しいお話と共に教えていただき、風呂敷1枚あればどれだけ沢山の利用方法があるのか改めて知ることができた。
良かった点、学んだ点:風呂敷の利用価値の再発見をした。
午後:[知る] 琵琶湖の生態学
滋賀大学教授 石川俊之先生
湖の水質とは(前回の続き)、富栄養化した湖沼の特徴、生物が調和した湖沼を考えるために‥豊かな湖とは何だろうか‥水質浄化のための水草、富栄養化のメリット、デメリット等たくさん教えていただき次回の校外学習(水のめぐみ館)で継続して学ぶことになった。
良かった点、学んだ点:富栄養化について化学的に教えていただいた。
2022年5月11日水
午前:[学ぶ] 琵琶湖に吹く風① 〜ケシキミと風の伝承調査〜
午後:[学ぶ] 琵琶湖に吹く風② 〜湖風や比良オロシの観測から分かること〜
琵琶湖地域環境教育研究会(ビワコダス) 松井一幸先生
講師の経歴を伺い、各自の自己紹介及び滋賀県で知っていることのエピソードを述べそこから話を膨らませて行かれました。その後、滋賀県の地形の特徴から気象の講義になり、新しい気象学だけではなく古くからの言い伝え等を、その土地に長く住まわれている方々に聞き、研究されておられ、独自に気象観測を琵琶湖周辺に設置してデータを取られ、それを公開されておられると言うことでした。特に風についての研究をされておられ、琵琶湖で起こった事故の原因を気象(風)の面から研究されておられました。
良かった点、学んだ点:今まで希少というと今後の予定に合わせて、明日は、明後日はと未来の天気に対してのみの興味しか無かったが、少し違う面から気象を考えるきっかけができたのではと思う。
2022年4月6日水
午前:[知る] びわ湖の謎を解く
滋賀県立大学名誉教授 三田村緒佐武先生
自称「変人」「不名誉教授」の三田村先生による哲学的な今までにないユニークな講義であった。我々自然科学を学ぶ学徒にとって「事実」とは何か?思い込みや現在当たり前に「事実」と常識になっている事例が一歩下がって批判的に独創的に診ることの重要さを学んだ。
良かった点、学んだ点:環境賢人になるための心構え、学ぶ姿勢、熱意、二次元よりも三次元、そして四次元(時間軸)で物事・事実を診ること。
午後:[知る] 湖沼学入門
滋賀大学教授 石川俊之先生
水中にすむ動物の分類・湖と沼・池の違いなど、ぼんやりとしかわかっていなかったことが明白に分った。琵琶湖の漁獲量が1990年代に激減し、今もその状態である原因はもっと知りたい。
良かった点、学んだ点:琵琶湖の生物のダイナミズム。琵琶湖は湖で間違いない。
両講座ともに私たちの関心・興味に沿った内容でもっと学びたい。共に時間が押してしまい、質疑応答の時間が無くて残念であった。
2022年3月2日水
午前:[学ぶ] ホタルと環境
守山市ほたるの森資料館 古川道夫先生
環境問題と結び付けられやすい昆虫、水辺環境整頓、ゴミ処理をきちんとしてホタルを増やすことをしている。
守山市ホタル条例が作られた歴史−南喜市郎氏が人工飼育を始められる。蛍の種類(ゲンジ、ヘイケ、ヒメなど)。守山のホタルは戻ったか−実は余り戻っていない。
消滅した環境を呼び戻すのはお金・人・場所がいる。
生き物・環境を潰すのは人間である。
農地のコンクリート化、人工集中したところではホタルは育たない。
良かった点 、学んだ点:環境破壊を元に戻すのは長時間かかる。毎日の繰り返しが必要である。
午後:[学ぶ] 生ごみの堆肥化技術と収集システムについて
龍谷大学名誉教授 竺文彦先生
日本は明治初年からゴミ焼却−世界の半分以上ある。また、地方自治体の責任でもある。ダイオキシン問題が出てからも8〜9割水分があるものを焼却せねばならない。ヨーロッパでは水を含むゴミを堆肥化する(メタン発酵)。全国至る所にメタン発酵所がある。大津でもやっとゴミ発電を始める。生ごみの焼却で奪う熱量−2000万円分も余分に使う。もう1つは焼却施設の効率の悪さ。京都市146万人口−3箇所、滋賀県同人口では14-15箇所。
今、講演者は水力発電とメタン発電をしようとしている。メタン発電の仕組み。生ゴミ循環エコロジーシステムの紹介。
2022年2月9日水
午前:[学ぶ] 「天ぷら鍋から燃料タンクへ
-バイオディゼル燃料の製造、品質、利用技術-
滋賀県立大学工学部教授 山根浩二先生
飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸についての油脂の話は家庭の栄養に関連していて大変ためになった。
午後:[知る] 琵琶湖の生物の特徴とは?
滋賀大学教授 石川俊之先生
3度目で少しず琵琶湖の環境がわかり身近に感じた。
2022年1月19日水
午前:[習う] 私たちの暮らしと地球温暖化
地球温暖化防止活動推進員 土佐洋志先生
第1部:地球温暖化について(IPCC第1~5次報告)
第2部:地球温暖化について(COP京都議定書・パリ協定)
第3部:滋賀県での地球温暖化による自然への影響
午後:[学ぶ] 私たちの暮らしとエネルギー
大阪ガスエネルギー文化研究所 前田章雄先生
第1章:エネルギーの使われ方
第2章:エネルギー(石油)を取り巻く情勢
第3章:再生可能エネルギーを取り巻く情勢
第4章:脱炭素社会に向けて
良かった点、学んだ点:日常生活におけるエネルギー問題を考える糸口を学べたこと。
―まず、実態を知る(家庭の省エネ、環境家計簿)
2022年1月5日水
午前:[知る] 湖にはどんな生物がいるのだろう?
滋賀大学教授 石川俊之先生
前回リクエストの水環境の安全対策について。野外活動に於ける安全対策の基本は。予測⇒探知⇒評価⇒対応のプロセスで行う事。
琵琶湖の特徴は、古代湖・構造湖で固有種を含め多種の生物がいる。
魚の形とか口、歯、鱗などの特徴と理由など、アユの解説。
良かった点、学んだ点:琵琶湖の特徴や魚の形、生態など興味深い話を広範な知識で学ぶことができた。
午後:[学ぶ] 琵琶湖の環境保全について
琵琶湖環境部琵琶湖保全再生課 藤原務先生
琵琶湖の課題の変遷と水質の状況、水質管理の考え方。
琵琶湖の水草、ヨシ、外来魚の有効活用。
琵琶湖のマイクロプラスチックの状況、北湖の低層酸素0の状況について
良かった点、学んだ点:琵琶湖に於ける取組課題の変遷と現状課題が良く分った。
2021年12月15日水
午前:草津クリーンセンターへ校外学習
午後:[学ぶ] びわ湖の現状と課題
環境カウンセラー 井阪尚司先生
美しい琵琶湖を取り戻すための方法を考える。
琵琶湖を読み解く。マザーレイクの姿と再生方法を考える。
良かった点 、学んだ点:琵琶湖の現状を面白く、わかりやすい講義内容だった。
2021年10月27日水
午前:[知る] 琵琶湖の水環境 流入河川など
びわこ成蹊スポーツ大学名誉教授 青木豊明先生
琵琶湖の水環境について、水の栄養化などの水質について、琵琶湖の内湖の埋立など環境変化がどのように影響しているかを伺った。各自が採取した河川の水の硬度、COD、電気伝導度を調べた。
午後:[学ぶ] 滋賀県と琵琶湖のあらまし他
琵琶湖環境部環境政策課 大屋匡範先生
滋賀県(琵琶湖)のいろいろなデータ(人口、環境、地形等)を学び、琵琶湖総合開発についてなど、これまでの取組みや水質汚濁の防止など理想の取組みを丁寧に説明して頂いた。今後に向けてどうしたらよいか正解はないとのこと。
良かった点 、学んだ点:琵琶湖の近くに住んでいながら知らないことが多くあり大変有意義な時間であった。
2021年10月13日水
午前:[知る] 湖や河川を知るための基礎知識
びわこ成蹊スポーツ大学名誉教授 青木豊明先生
宇宙と地球の誕生。琵琶湖の歴史、現在の琵琶湖。琵琶湖疎水の話。琵琶湖の動き、垂直混合、還流、静振。河川について。
良かった点 、学んだ点:青木先生の講義は、人柄のせいか大変気さくで親しみやすく質問も大変活発で次回が大変楽しみである。
午後:[知る] 環境を学ぶとは ~環境学習の方法、その観点~
滋賀大学教授 石川俊之先生
環境学習のねらい。身近な問題の発見(プラスチックゴミ等)、地球規模の問題との深い関係性。情報を批判的に考え、多角的な視点から考える。知っている、知らない意識の問題。体験と座学の組合せ。野外体験における安全。水環境を考える視点、観点。
良かった点 、学んだ点:環境学習を体系的に学ぶ入り口として考え方、狙い、目標の立て方等。今後の参考になった。