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 びわこ環境学科 学科内容へようこそ

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ここではびわこ環境学科における、選択学科の学習内容について紹介します。
びわこ環境学科の特徴の一つに、校外学習が多いということがあげられます。
現地に赴いて見たり、感じたり、体験するすることにより、より認識が深まります。
びわこ環境学科では教室における座学と校外学習によりびわこをとりまく環境について学習していきます。


1年生前期:2022年10月~2023年3月
1年生後期:2023年4月~2023年9月

 1年生前期:2022年10月~2023年3月   
 日付  会場 講師   内容
2022年
10月12日
 
第一教室 びわこ成蹊スポーツ大学名誉教授
青木豊明先生
湖や河川を知るための基礎知識
宇宙、地球の誕生からプレート活動、琵琶湖の歴史について。琵琶湖の大きさ(水深、貯水量)、琵琶湖の水理現象について学んだ。メンバーからも多くの質問がで、琵琶湖の基礎知識について理解することができた。
 2022年
10月12日
第一教室 滋賀大学教授
石川俊之先生
環境を学ぶとは ~環境学習の方法、その観点~
環境学習のねらいは関心を持つ。つながりを考える、本質を見抜く、多角的な視点をもつこと。
野外体験に際する安全確保について学んだ。
 2022年
10月26日
第一教室  びわこ成蹊スポーツ大学名誉教授
青木豊明先生
琵琶湖の水環境 流入河川など
琵琶湖だけではないが、経済の成長とともに環境が変化してきている。過去の公害訴訟について。それぞれの事例毎に具体的に説明していただいた。
各自の自宅周辺の水路から水を採取して持ちより、水質検査を実施した。

【水質検査結果】

 2022年
10月26日
第一教室  琵琶湖環境部環境政策課
奥村浩気先生
滋賀県と琵琶湖のあらまし他
琵琶湖の環境現場での具体的な事例をあげ琵琶湖の生き物などの変化について講義をうけた。山に降った雨が川に注ぎ、湖へとながれる。湖だけでなく、山や川、自然の全てが環境お左右することが理解できた。

講義の際、紹介していただいた『琵琶湖ハンドブック』
琵琶湖に関することが盛り沢山に書かれています。
県庁でアンケートに答えるともらえます。
詳細は、琵琶湖ハンドブック で検索してください。

 2022年
11月10日
栗東自然観察の森 滋賀大学環境学習支援士会
橋田卓也先生
滋賀大学環境学習支援士会
佐瀬章男先生・橋田卓也先生
ウオーキングから自然観察へ
はじめての校外学習です。ウォーキングできる服装で現地集合。
午前中は教室で日本の森林と里山の役割について受講。午後からウォーキングに出発!
ウォーキングは心と体をリフレッシュしてストレス解消健康を保つ運動である。その効果を実体験する。
ウォーキング中に発見した木の名前を地図に記入し、多様な植生を確認した。また途中で寝転んで樹間から青空を見上げ心身を開放してリラックスしました。


まず教室で講義を受ける
林の中をウォーキング
どんぐりと葉っぱの形から木の名前をあてる。
2022年
11月16日
醒ヶ井養鱒場 滋賀県醒ヶ井養鱒場場長
桑村邦彦先生
元県立虎姫高校教諭
村井利美先生
特色ある滋賀の内水面漁業・養殖業の活性化をめざして -魚の採卵受精実験-
居醒の清水」を水源とする地蔵川での淡水魚「ハリヨ」と淡水植物「梅花藻」の観察
醒ヶ井養鱒場は明治11年設立の日本最古の養鱒場です。豊富な霊山の湧水を李好、ビワマス、ニジマス、イワナ、アマゴなどの養殖、研究をしています。
実習としてニジマスの人工授精を行いました。5班に分かれ各班で1匹ずつニジマスの雌から採卵し、雄の精子を授精させました。
うまく孵化するか楽しみです。

人工授精方法の説明を聞く 雌から採取した卵を洗浄します。 雄の精子で授精させる。

地蔵川は霊山山系からの豊富な水量をもつ清流です。バイカモ、ハリヨ、オハツキイチョウなどを生息地に行って観察しました。


まず、記念撮影
地蔵川の水源となる湧き水 この川にハリヨやバイカモが生育しています


オハツキイチョウ 葉の縁部に銀杏をつけるのが特徴です。
見つかるかな?
2022年
12月7日
草津津クリーンセンター 草津クリーンセンター
平中先生
ゴミの行方を知っていますか?
草津クリーンセンターをゴミ投入から最終段階まで順に見学した。熱回収施設におけるごみの流れ、排ガス、空気、灰、蒸気の流れの説明。リサイクル施設における分別、リサイクルされるまでの流れを学習した。
2022年
12月7日
第一教室
環境カウンセラー
井阪尚司先生
びわ湖の現状と課題
琵琶湖と流域河川の問題点ついて受講した。湖底環境の変化により貝類(瀬田シジミ)が激減している。
循環型社会の形成をとおし環境問題をより身近に感じた。最終的にはごみをへらして、3Rを意識することが私たちのできることだと思った。
 2023年
1月11日
第一教室
 
滋賀大学教授
石川俊之先生
湖にはどんな生物がいるのだろう?
琵琶湖にはどれくらいの種類の生物がいるか、琵琶湖、バイカル湖など古代湖は最終氷河期よりも古くからあり、構造湖であり堆積作用に逆らって沈降しているため湖が埋まらずに存在している。
琵琶湖には国内の淡水中の生物の約1/3種の生物がいる。琵琶湖の固有種は61種ある。
 2023年
1月11日
第一教室
 
琵琶湖環境部琵琶湖保全再生課
藤原務先生
琵琶湖の環境保全について
琵琶湖における課題は変遷してきており、治水(水害、水不足)から水質、公害問題を経て、最近のテーマとしては生態系の保全がある。
琵琶湖は私たちの暮らしを映す鏡である。鏡を磨いても映っているものは美しくならない。琵琶湖の環境を守ることは自分たちの生活を見直すことである。
 2023年
1月18日
第一教室
地球温暖化防止活動推進員
土佐洋志先生
私たちの暮らしと地球温暖化
地球温暖化について。IPCC、COPの説明。
滋賀県での地球温暖化による自然への影響について。
平均気温が1~2℃上昇することで様々なリスクが発生することを学んだ。
 2023年
1月18日
第一教室
大阪ガスネットワーク(株)
主席研究員
前田章雄先生
私たちの暮らしとエネルギー
LNG、LPGの説明や歴史、情勢を分かりやすく説明していただいた。
各国のエネルギー事情にも色々特色があることが理解できた。
 2023年
2月1日
第一教室
 
滋賀県立大学工学部教授
山根浩二先生
「天ぷら鍋から燃料タンクへ -バイオディゼル燃料の製造、品質、利用技術-」
バイオ燃料は植物由来の燃料でバイオアルコール、バイオディーゼル燃料(BDF)などがある
天ぷら油の使用済み廃油からBDFを作ることができる。
ディーゼルエンジンは元々植物油で動かすことを目的に考えられたため、BDFで動かすことができる。BDFを使用できるよう法律で推進している国もある。
 2023年
2月1日
第一教室
 
守山市ほたるの森資料館館長
古川道夫先生
ホタルと環境
滋賀県守山市は古くからゲンジボタルの群生地として知られていたが、戦後環境悪化や水源の減少などでほぼ絶滅した。守山市は環境改善の一環として「ホタルのよみがえる街」事業に取り組んだ。守山市に在住の南喜市郎氏が昭和30年に初めてホタルの羽化に成功していたが、その研究記録がなければ現在のホタル養殖はできなかったといえる。
ホタルをといえば美しく光りながら飛んでいる姿お思い受かべるが、そこに至るまでに多くの人の努力や気配りが必要であることがよくわかった。
 2023年
2月8日
第一教室
 
滋賀大学教授
石川俊之先生
琵琶湖の生物の特徴とは?
フナの三種(にごろブナ、ギンブナ、ゲンゴロウブナ)の食性によるエラの発達の違いを学ぶ。エラには呼吸と、餌を水からこしとる役割を持っている。ゲンゴロウブナは水中の酸素が多い場所で餌をとるため、呼吸よりも餌をこしとる機能に優れている。ギンブナは酸素量の少ない湖底で餌を待っているため、呼吸に優れたエラの構造になっている。
腸の違いを見れば食性(植物プランクトン、水草、エビ、小魚など)の違いがわかることを学習した。
 2023年
2月8日
第一教室
 
龍谷大学名誉教授
竺文彦先生
生ごみの堆肥化技術と収集システムについて
ドイツにおけごみの堆肥化とメタン発酵による発電の紹介。
日本でメタン発酵が進まないのはドイツとごみの分別に対する考え方の違いがある。また、農業形態の違いによりP,Nを含む処理後の廃液の利用ができていないため。
2023年
3月1日
あいとうエコプラザ 菜の花館 あいとうエコプラザ 
元県立虎姫高校教諭
村井利美先生
47都道府県に広がる「菜の花エコプロジェクト」発祥の地を訪ねる
地域活性化でありつつ、サステナブルな循環型社会創生につながる、「菜の花エコプロジェクト」について学習した。
廃油リサイクルによるBDF利用だけでなく、菜種油の搾油、油カスからの堆肥、せっけんつくり、もみ殻の燻炭によるCCS(炭素地下封じ込め)を紹介された。
BDF製造の体験とBDFを使用したゴーカートの試乗を行った。
** BDF(Bio Diesel Fuel)


菜の花館 真ん中のサイロが目印です。菜種油を絞ります。機械的に絞るため熱処理が不要で風味が豊かです。
瓶詰中の菜種油。商品名は『菜ばかり』です。お土産に買って帰りました。野菜にかけるとおいしかったです。
廃油から作ったせっけん。油汚れに抜群。


BDF製造体験。廃天ぷら油にアルコールと水酸化カリウムを混ぜます。 その後温めながら攪拌します。


反応待ちの間二手に分かれ、BDFで走るゴーカートに試乗と施設の見学。
廃油を回収してBDFをつくる。
2023年
3月22日
多賀町博物館
河内風穴
多賀町立博物館館長
小早川隆先生
元県立虎姫高校教諭
村井利美先生
古琵琶湖層と化石・化石でみる生き物の歴史
鈴鹿山脈の地質と河内風穴

多賀町で発見されたアケボノゾウの化石は極めて保存状況がよく、全身の7割の骨が発掘されている。発掘者ならではの興味深い講義が聞けてよかった。
河内風穴では洞窟入り口から200mまでの第1層から2層までを見学した。鍾乳洞は石灰岩を雨水が溶かして長い年月をかけて形成された空間。地底探査気分を味わうことができた。


多賀町立博物館 周囲では桜のつぼみが膨らんでいました。館内の見学。
多賀町のアケボノゾウが国の天然記念物に指定されたことをきっかけに、「シガタガゾウのアート展」の作品も併せて展示されていました。


いざ風穴へ。風穴には急峻な山道を登っていきます。


洞窟の中に入ります。入り口は狭いけど、中は広いです。


動画を撮影しました。題して『河内の風穴探検記』
画像をクリックしてご覧ください。
Youtubeに移動します。

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1年生後期:2023年4月~2023年9月   
 日付  会場 講師   内容
2023年
4月12日 
第一教室 滋賀大学教授
石川俊之先生
湖沼学入門
湖と沼、池の違い。光りがどこまで届いているか。水深が深くなると太陽の光が届かなくなり、水温も下がっていく。
植物が光合成を行い成長できる深さを補償深度とよび、おおよそ透明度の2~3倍である。
2023年
4月12日 
第一教室 滋賀県立大学名誉教授
三田村緒佐武先生 
びわこの謎を解く
びわ湖の生態系について。
びわ湖は長寿湖(生成から埋まってしまうまでの期間が長い)。びわ湖は構造運動によりできた構造湖であり、沈降しているため河川の流入などにより土砂が堆積しても埋まっていくことはなく、長寿を保っている。
びわ湖は流出河川があり開放湖である。死海は流出河川がなく、閉鎖湖と呼ばれる。
2023年
4月26日 
高島市新旭町針江 針江生水の郷委員会

元県立虎姫高校教諭
村井利美先生
針江生水(しょうず)の郷 川端(かばた) ~『きれいな湧水』、『人とのふれあい』~
針江地区の生活と水のかかわりについて、現地での体験を通じて学習します。
湧き水を生活用水として使用し、飲料、調理、洗浄(食器、洗濯、風呂、野菜・・・)など多用途にわたる。
水の利用の文化を今に継承し守り続けている。その様子を見学・体験しました。

朝から雨がふっていました。公民館の前の水車も回っていました。 湧水の温度確認。


家庭の敷地内に自家湧水があります。ちょっとお邪魔して見せていただきました。


途中にあったお土産屋さん。水鳥も雨にぬれていました。


動画:クリックしてご覧ください。
Youtubeに移動します。
 2023年
5月17日
第一教室 滋賀大学教授
石川俊之先生
琵琶湖の生態学
琵琶湖の水質について、人間の健康のための基準、生物の生息場所としての水質基準などその対象により考え方が変わってくる。
環境保全と環境保護、よく似ているが保全は利用することを考え、保護は遮断することを考える。生物が調和した湖沼を考えるためにいろいろな生物の「くらし」を考える。
 2023年
5月17日 
吉川浄水場 吉川浄水場
滋賀県企業局
野田先生
上水道の浄化の仕組みを観る
琵琶湖の沖合から取水した琵琶湖の水を浄化して上水道、工業用水として各地に供給している。
まず、浄水の仕組みを教室での実験で説明していただき、それから浄水場の中で具体的にどのようにして浄水が進行しているか場内を巡りながら観察した。

沈殿作用の実験        琵琶湖の水が最初に入る水槽           沈殿池の前で

沈殿池。光合成を防ぐためカバーをかける     濾過池            できた浄水は草地の下の地下タンクに保管される。

ポンプで希望ヶ丘付近の標高100mほどの調整池におくられる。
 2023年
5月31日
第一教室
水のめぐみ館
「アクア琵琶」 
滋賀大学教授
石川俊之先生
琵琶湖の治水・利水と琵琶湖総合開発
午前中は教室での講義。午後から 水のめぐみ館「アクア琵琶」に移動して実地見学を行う。
琵琶湖治水利水の歴史、琵琶湖の中での水のふるまい等の理解をし、1972年以降進められている琵琶湖総合開発事業の沿革、内容、予算規模、治水、利水としての効果等を知る。一方功罪もあり、多くの自然環境が失われてしまった。2015年琵琶湖の保全および再生に関する法律が成立した。
藤本太郎兵衛の瀬田川さらえに関わる親子三代の尽力を伝える映像。展示による旧洗堰の開閉操作(人力)の再現原理模型による、琵琶湖洪水発生メカニズムの理解。災害と治水の歴史、砂防の歴史等についてジオラマ、用具、記録などの展示によって琵琶湖淀川水系の治水・利水・保全(再生)についての現状と課題について考える。
 2023年
6月14日
木戸方面
日映志賀 
びわこ成蹊スポーツ大学名誉教授
青木豊明先生
地球温暖化とは
琵琶湖の歴史から地球史に至るまで関連付けて説明があった。大気中に含まれる割合としては少ない二酸化炭素やメタンがどうしてそのような大きな影響を及ぼすのか、また地球の核、溶岩、地表、大気圏など地場の起こる原理など興味深かった。
生ゴミ堆肥化システム
生ゴミの堆肥化施設を身近に見学する。
このような施設の見学は実際に生ゴミや剪定枝がどのようにして堆肥として生まれ変わるのか身をもって体験できる。
ゴミの持ち込みから粉砕、発酵と順を追って説明された。
お土産に出来上がった堆肥を希望者全員に一袋づつ頂いた。


生ごみを攪拌しながら送っていく  生ごみはバケットに入れて回収される。洗浄されたバケット置き場

回収された剪定枝                   お土産に堆肥をいただく。
 2023年
6月28日
第一教室   琵琶湖地域環境教育研究会
松井一幸先生
琵琶湖に吹く風①
若狭湾からの風、大阪湾からの風、伊勢湾からの風、季節風、湖陸風などの組み合わせにより影響を受け、近江特有の気象が現れる。
豊富な経験を持つ人たち(漁師、ヨット経験者、農業従事者)からの聞き取りを追体験や観測などにより客観性を高めていく研究をしている。
風や気象にまつわる話を、伝承やそれを裏付けるための観測などを通じて教えていただき、琵琶湖の風土を身近に感じることができた。
 2023年
6月28日
第一教室
滋賀県琵琶湖環境部
森林保全課
西脇先生、西田先生
フクロウ先生の森・守塾 
滋賀県の森林の割合(面積)は50%であり、そのうち天然林が52.8%、人工林が43.7%である。三上山は人工林、武奈ヶ岳は天然林である。
森林の役割は非常に多岐にわたっており、適切な管理が重要である。
最近は木材の特徴を取り入れた建築も増えてきている。
森林の持つ水、空気などの環境浄化、災害防止など物理的な効果に加えて、心理的なぬくもりや癒しなどソフト面の効果も重要であると思いました。


模型を使用して大雨が降った時の森林の働きを確認する。
手入れされていない森林では土石流が発生する。


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