レイカディア大学 草津キャンパス
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 びわこ環境学科 学科内容へようこそ

クラス紹介 学科内容地域活動 大学祭 親睦会 課題学習 その他

ここではびわこ環境学科における、選択学科の学習内容について紹介します。
びわこ環境学科の特徴の一つに、校外学習が多いということがあげられます。
現地に赴いて見たり、感じたり、体験するすることにより、より認識が深まります。
びわこ環境学科では教室における座学と校外学習によりびわこをとりまく環境について学習していきます。


1年生前期:2022年10月~2023年3月    1年生後期:2023年4月~2023年9月   2年生前期:2023年10月~2024年3月   2年生後期:2024年4月~2024年9月
1年生後期:基礎講座  湖上散歩 

 2年生前期:2023年10月~2024年3月   
 日付  会場 講師   内容
2023年
10月18日
滋賀県文化産業交流会館
西野水道
田川カルバート
元県立虎姫高校教諭
村井利美先生
湖北の治水 田川カルバートと西野水道
琵琶湖の水環境を学習するうえで、「利水」と共に「治水」も大切な問題です。
校外学習で江戸時代に湖北において行われた治水工事、「西野水道」と「田川カルバート」の2か所を見学します。

西野水道
余呉湖の水が余呉川となり、山本山の裾を回って琵琶湖に注いでいます。
川の途中にある西野は川の氾濫により苦しめられていました。そこで西側の山にトンネルを掘り琵琶湖に水を抜く工事を行いました
そのトンネルが西野水道です。
工事は硬い岩盤に阻まれて困難を極めましたが、6年目の1845年(弘化2年)にようやく水道が貫通しました。
現在では3代目の新しい水道が使用されていますが、当時の水道を歩いてみました。


西野水道を琵琶湖に向かって進んで行く。岩がむき出しの狭いトンネルです。


現在の西野水道の出口。琵琶湖に注いでいます。


帰りは明治時代に作られた2代目のトンネルを通って帰ります。

田川カルバート
姉川と高時川の合流地点にもう一つ田川があり、高時川に注いでいました。
ところが江戸時代の後期において、高時川の河床が上昇しだしました。
そのため田川の水が高時川に流れ込み難くなり水害が頻発するようになりました。
特に田川沿いの唐国、月ケ瀬、酢村、田村の4集落に大きな被害をおよぼしていました。
そこで、高時川に下に立体交差で川を通し、田川の水を琵琶湖まで流すようにしました。
その後、明治時代にコンクリート、石、レンガ製のカルバートに改修されます。
現在では昭和41年に、従来の2倍の疎通能力を持つ鉄筋コンクリート製のボックスカルバートになっています。


田川カルバート入り口、向こうに見える鉄橋が高時川。 鉄橋より見る高時川。石組みの下に田川が流れる。
見学時には高時川に水は流れていなかった。
2023年
10月25日
琵琶湖博物館 琵琶湖博物館
専門学芸員
大塚泰介先生
琵琶湖博物館で学ぶ
琵琶湖のアオコ40年史
琵琶湖のプランクトンを見てみよう

午前中はびわ湖でのアオコの発生についての講義と湖水中の生物の顕微鏡による観察を行いました。
午後からは琵琶湖博物館の見学を実施しました。
琵琶湖では赤潮が1970年をピークに減少したが、1983年にアオコが初めて発生した。
アオコの原因は植物プランクトンのラン藻が増殖したために発生する。
琵琶湖の水を顕微鏡で観察し、いろいろな種類のラン藻やその他の植物、動物プランクトンなどを確認しました。


午後からは博物館内の見学。ビワコオオナマズ、カイツブリなどを観察。

 2023年
11月15日
びわこ地球市民の森 びわこ地球市民の森
研究・学習リーダー
江見和綽先生
未来の子どもたちのために森を作りましょう

びわこ地球市民の森について
びわこ地球市民の森は琵琶湖に注ぐ野洲川の廃川敷地を活用して、緑を再生するための活動として、平成13年(2001年)に森づくりがスタートしました。
現在では植樹活動が終了し、育樹活動が主体となっています。ボランティアも参加して間伐や枝打ち、下草刈り、低木などの植栽を行い、森づくりを進めています。
森づくりセンターの教室で受講したあと、先生にびわ湖地球市民の森を案内していただき、木々などについての説明をしていただきました。


びわこ地球市民の森の見学開始


森のなかで見つけたものたち


シキザクラが咲いていました


特定外来生物「オオバナミズキンバイ」の駆除作業    シートで遮光することにより駆除する方法の試験
2023年
11月22日
第一教室 滋賀大学准教授
森太郎先生
食・農・環境を考える
SDGsの各項目と農業の関りについて考えることから授業が始まった。17のゴールの内、15に関連があった。
食料に対する要求について、生命の維持に必要という事から始まり、味、見栄えなどの質を求めるようになった。さらには健康を求めるようにと変遷していった。
農業と環境の関りには従来からの慣行農業に加え、有機農業、特別栽培農産物(滋賀県では環境こだわり農産物)など新しい農業が出てきた。
これからの農業には環境負荷、経済性、作業性、資源の確保、消費者の理解など多岐にわたる要求を考慮していく必要がある。
2023年
11月22日
第一教室  びわこ成蹊スポーツ大学教授
西野麻知子先生
琵琶湖の生物多様性の特性
日本列島の形成の歴史や、琵琶湖の歴史、過去から現代までの気候変動など、生物の進化や多様性との関連などについて学んだ。
古代湖としての琵琶湖の特徴や、他国の古代湖との違いを学習した。
生態系から人間が受取る恩恵(サービス)として、供給サービス(食べ物、水、医薬品、工業製品の材料)、調整サービス(気候や洪水の制御)、文化的サービス(心の癒し、絵画、音楽、文学など芸術の源泉)、基盤サービス(光合成による酸素供給、土壌形成、水循環)がある。
2023年
12月6日
第一教室 滋賀大学准教授
森太郎先生
栽培品種の多様性を考える
有機栽培と認められる為に要求されるハードルが高いため、特別栽培のほうが普及している。
従来、地産地消より産地形成に重点がおかれていた。産地形成は、大量に生産できるメリットが有るが、連作障害などのデメリットも発生する。
その土地の伝統的な作物を自治体がアピールするようになった。滋賀県で言えば「近江の伝統野菜」。
伝統野菜はその土地の風土に合い、郷土料理などに取り入れられてきた。
 2023年
12月6日
第一教室 びわこ成蹊スポーツ大学教授
西野麻知子先生
琵琶湖の内湖の変遷と今
びわ湖には二つの側面があり、琵琶湖本湖の砂浜、礫浜、岩石浜などの環境と、内湖、氾濫源+水田などの湿地帯の環境である。
この2つの環境が広面積にわたり長期間存続してきたことにより琵琶湖の生物多様性が育まれてきた。
 2023年
12月13日
湖北野鳥観察センター 湖北野鳥センター
植田潤先生
元県立虎姫高校教諭
村井利美先生
湖北の野鳥観察
内湖について(早崎内湖を例に)

午前中は湖北野鳥センターでの野鳥観察、午後から内湖(早崎内湖)の見学です。
湖北野鳥センターでは、3大スターである、オオワシ、オオヒシクイ、コハクチョウの観察ができるかな。

湖北野鳥センターに集合、植田先生の説明を聞いた後野鳥の観察を開始しました。

山本山のおばあさん(オオワシ)を見ることができました。
さらに、悠々と羽をひろげて飛行する姿を観察することもできました‼
みんな大興奮。


湖北野鳥センターの外に出て、湖畔から野鳥の観察。


早崎内湖でのビオトープ観察。
早崎内湖は干拓されましたが、一部が内湖として復活しビオトープとなっているそうです。


コハクチョウは昼間は水田にエサを求めに行ってます。
湖北野鳥センターから車で移動して観察に向かいました。


沢山のコハクチョウを観察することができました。


湖北野鳥センターにはコハクチョウの居場所情報が掲示されていました。
2024年
1月17日 
第一教室 びわこ成蹊スポーツ大学 名誉教授
青木豊明先生 
 飲み水の歴史
人間は1日に約1.5~2.0lの水を摂取し同量の水を排出している。水は生命の維持にとって非常に重要である。
インダス文明、ローマ時代、過去のヨーロッパの飲み水の確保方法を学んだ。
日本における飲み水確保の為の用水や、江戸時代の上水道の発達の歴史を学んだ。
現在の上水の高度処理、水質管理について学習した。
 2024年
1月17日
第一教室 地球温暖化防止活動推進センター キャリアアドバイザー
来田博美先生
環境学習プログラムに向けて②
環境学習をリーダーとして進めるにあたっての注意点や方法を学んだ。
グループワークで昔の暮らしで使用していた電化製品と、今の生活で身の回りにある電化製品を比較した。昔に比べ現在の電化製品の量の多さや、種類の多さに驚かされた。
 2024年
1月31日
第一教室  農政水産部農政課企画・世界農業遺産係
岡村貴司先生
「世界農業遺産」認定と地域活性化
世界農業遺産には26か国86地域が認定されており、日本国内では15地域が認定されている(2023年11月10日現在)
1000年以上受け継がれてきた琵琶湖と共生する農林水産業が「琵琶湖システム」として認定されている。2022年7月に認定された。
循環型の漁業・農業システムであり、昔から採取するだけではなく、資源の保護についても考慮してきている。
 2024年
1月31日
第一教室  消費者庁食品ロス削減推進サポーター
中村智恵美先生
河村博子先生
食品ロスを減らすために。 ~みんなで考え、実践しましょう~
食品ロスとはまだ(本来)食べられるのに捨てられる食品のことである。
国の目標では2030年までに食品ロスを2000年比で半分にすることと設定している。
食品ロス削減のために生産から製造、流通、販売、飲食店、家庭など各段階でロスを減らしていく必要がある。
我々も消費者として、できることを考え実践することが重要である。
 2024年
2月14日
第一教室  琵琶湖ネット草津相談役
高岡實先生
大脇正美先生
住民主体の新草津川づくり ~みんなの力で考え、育てる~
天井川であった旧草津川から洪水対策のため人工河川の新草津川に流れを変えた。その際桜の木を557本植樹し、その維持・保守の為に活動が始まった。市との連携のもと住民参加の環境浄化活動を目指している。主にボランティア団体や地域の自治会などと共に草刈り、清掃、水質管理、桜フェスタなどを実施し住民参加の意識向上を目指している。
 2024年
2月14日
第一教室  水色舎 びわこ学院大学教育福祉学部非常勤講師
佐々木和之先生
環境まちづくり活動とパートナーシップ(協働)
主にかわづくり、まちづくりを中心に行政と住民の間を取り持つ役割を担っている。
行政側は計画、施工、その後の維持管理とプロジェクトの期間が年単位でかかりその間に担当も代わっていく。また住民側も専門用語が理解できないなど相互の間で情報のやり取りがスムーズにいかない場合が発生する。
住民と行政を取り持ち要望を具体化することにより、プロジェクトの効果を高めることができる。
 2024年
3月13日
第一教室  滋賀県立大学 名誉教授
三田村緒佐武先生 
環境復元のための合意形成とは
1868年に近代河川法が誕生し、その後、治水、利水の体系的制度の整備が行われ、1997年には治水、利水、環境と総合的な河川制度の整備が行われてきた。
河川環境の復元と修復、そしてその保全と管理に向けた住民参加のあり方について講義を受けた。
 2024年
3月13日
第一教室  滋賀県立大学 名誉教授
三田村緒佐武先生
琵琶湖生態系は網目の動的循環平衡で成り立つ
びわ湖の生態系はいわゆる湖内のみならず、集水域、大気、地積物の各構成要素とそれらの機能が複雑に絡み合い、動的循環平衡を駆動させている。一例で言えば、植物(プランクトン)は太陽のエネルギーを受け成長し、上位の捕食者に捕食される。また、最上位の捕食者も死ぬことにより、下位の捕食者の栄養素となる。
そのような相互作用のなかで平衡が保たれている。
また、平衡状態は人間の係る環境の変化により大きな影響を受ける。
 2024年
3月27日
第一教室 元県立虎姫高校教諭
村井利美先生
課題学習中間報告会
課題学習について、クラス内で各グループごとに発表を行い、お互いに質問や提言などを行いました。
また、村井先生にそれぞれのグループ発表に対して講評をしていただきました。

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