レイカディア大学 草津キャンパス

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 第47期びわこ環境学科 学習内容
選択講座(1年・前期)

 日付  テーマ  講師  概要
 2025/10/29  [学ぶ] 湖や河川を知るための基礎知識  びわこ成蹊スポーツ大学
青木 豊明名誉教授
湖や河川を理解するための基礎知識を、歴史と現在の両面から解説。 前半では宇宙と地球の誕生、地球内部構造、プレート運動を概説し、琵琶湖が数千万年にわたる地殻変動により形成・移動してきた歴史を説明した。後半では現在の琵琶湖の地形特性や水理現象(成層、還流、静振)、湖陸風の影響を取り上げ、水質や水循環の理解の重要性を示した。滋賀に住む者として琵琶湖を知る意義を強調し、次回に向けた水質調査の方法も提示した。
 [学ぶ] 環境を学ぶとは
環境学習の方法、その観点
 滋賀大学 
石川 俊之教授
「環境を学ぶとは何か」を軸に、環境学習の姿勢と方法が示された。学びには目標設定が重要で、「少し背伸びする」程度の目標が学習意欲を高めるとされる。環境問題は身近な自然や日常生活と深く結びついており、地域と地球規模のつながりを意識する視点が不可欠である。情報は鵜呑みにせず、一次情報に立ち返り批判的に考える力、多角的な視点を持つことが求められる。また、体験と座学の組み合わせが理解を深め、特に野外体験では安全管理が重要である。専門家でなくても、関心を持ち知識を更新し続けることで、環境に気づき行動する力が育つとまとめられた。
2025/11/19  [学ぶ] 琵琶湖の水環境流入河川など  びわこ成蹊スポーツ大学
青木 豊明名誉教授
水質検査
近所の川、池、井戸等で汲んだ水を持ち寄り、電気伝導度測定、パックテストによる硬度、CODの測定を実施。

 [学ぶ] 滋賀県と琵琶湖のあらまし他  滋賀県琵琶湖環境部環境政策課
奥村 浩気
琵琶湖は水源、水産業、観光、学術研究、自然環境、文化・信仰など多面的な価値を持ち、10万年以上存続する世界的にも貴重な古代湖である。一方で、水質汚濁や水温上昇、生物多様性の損失など課題が複雑化している。これに対し、排水規制や総合開発事業、びわ湖の日の制定などの保全策が進められてきた。現在は琵琶湖保全再生法やMother Lake Goals(琵琶湖版SDGs)を軸に、地域と流域が連携し、次世代へ湖の恵みと文化を継承する取り組みが進められている
 2025/12/3  [学ぶ] びわ湖の現状と課題  びわこリハビリテーション専門職大学
井阪 司客員教授
かつて琵琶湖は水が澄み、魚介類も豊富で飲料水にもなったが、現在は赤潮やアオコの発生、水質悪化、シジミの激減など深刻な問題を抱えている。原因として、農地からの濁水流入、湖底のヘドロ化、砂利採取による地形改変、漂流・不法投棄ゴミの増加が挙げられた。水辺の環境調べでは、@自然なすがたA生き物B水のきれいさC快適な水辺D地域とのつながりといった5つの指標で、観察、検査し評価する雛形が示された。
 2025/12/26   [学ぶ] 湖にはどんな生物がいるのだろう?  滋賀大学 
石川 俊之教授
湖を「生きた博物館」と捉え、日本最大の古代湖である琵琶湖を中心に、湖の成り立ちと生物多様性を解説する。湖は構造湖・火山湖・堰止湖・氷河湖などに分類され、多くは堆積作用により消滅するが、琵琶湖は断層活動による湖底の深化によって約400万年存続してきた。2011年の国際共同研究により、琵琶湖には少なくとも1,769種の生物が確認され、微小動物の詳細調査が種数増加の鍵となった。長い歴史、多様な生息環境、地理的隔離が固有種を育み、魚類の形態は生態への適応を反映する。特にアユは、同一種でありながら川と湖で異なる生活様式を示す表現型可塑性の代表例であり、温暖化に対応した人工産卵河川が資源保全の重要な役割を果たしている。
 [学ぶ] 琵琶湖の生物の特徴とは? 古代湖・琵琶湖に育まれた独自の生態系と、人間活動との関わりを多角的に解説、代表的な固有種ビワマスは、秋に河川へ遡上する特異な生活史を持ち、近年の研究により独立種として再記載されたが、瀬切れなどにより天然繁殖が不安定で、人工放流に大きく依存している。フナ類、とくにニゴロブナは鮒寿司文化を支える重要資源であり、体長制限や「魚のゆりかご水田」による保全が進められている。琵琶湖の漁獲量変動は、富栄養化、外来魚、湖岸開発、水位操作など複合的要因によるものである。さらに、カワニナ類やヨコエビ、ユスリカなどの底生生物が、生物多様性と物質循環を支える基盤であることが強調された。
 2026/1/14   [学ぶ] 私たちの暮らしと地球温暖化  滋賀県地球温暖化防止活動推進員
土佐 洋志さん
地球温暖化について、地球規模から滋賀県の地域課題までを解説。IPCCやCOPの動向を踏まえ、温暖化は人為起源であり、対策次第で将来の気温上昇を抑えられることが示された。滋賀県では100年間で約1.4℃上昇し、猛暑日や熱帯夜の増加、南方系生物の北上、琵琶湖の水温上昇や水位低下など、具体的な影響が顕在化している。これにより農業被害、感染症、自然災害リスクが高まる一方、県はネットゼロ社会を目標に、適応策と緩和策を推進している。家庭でも省エネ機器の導入や行動改善、環境家計簿によるCO2削減が重要である
 [学ぶ] 私たちの暮らしとエネルギー  大阪ガスエネルギー文化研究所
前田 章雄さん
 私たちの暮らしとエネルギーの関係を、身近な感覚と歴史的視点から学ぶ内容である。第1章では、世界の一次エネルギー構成や、日本人一人あたりのエネルギー消費量を具体例で示し、電力・熱・運輸や発電ロスの割合を通じてエネルギーの全体像を理解する。第2章では、石油を軸に近代史を振り返り、幕末開国期の国際情勢、資源と経済の関係(オランダ病)、中東や満州、太平洋戦争に至るまで、エネルギーが歴史を動かしてきた事実を示す。第3章では、欧州やロシア、中国を中心とした天然ガスパイプライン網や価格指標を取り上げ、現代の国際政治・経済とエネルギー問題の密接な関係を解説する。
 2026/2/4   [学ぶ] 天ぷら鍋から燃料タンクへ-バイオディゼル燃料の製造、品質、利用技術  滋賀県立大学工学部
山根 浩二名誉教授
天ぷら油に代表される植物油から燃料タンクへ至るエネルギー転換を軸に、バイオディーゼル燃料(BDF) とカーボンニュートラルの考え方を解説。木炭から石炭、石油へと移行してきたエネルギー史と、CO2排出増加や気候変動の具体例を示し、再生可能エネルギーの必要性を説明。BDFの製造・利用技術や、酸化劣化、低温流動性、混合制限、食料競合、副生グリセリン活用などの課題を整理し、原料の世代区分(廃食油、微細藻類)や、電気・熱・燃料を統合するトリジェネレーション、再生可能エネルギー由来のグリーン水素を用いた合成燃料e-fuelを紹介し、将来の自動車はゼロエミッションへ向かうと展望した。

  [学ぶ] 琵琶湖の環境保全について  滋賀県琵琶湖環境部
琵琶湖保全再生課

三原 大輝さん
県が取り組む琵琶湖の環境保全の歩みと現状、今後の課題について解説した。琵琶湖では明治期の大洪水を契機に、治水・利水・水質保全を三本柱とした対策が進められてきた。1977年の淡水赤潮発生後は、石けん運動や窒素・リン規制により水質は長期的に改善している。一方で、在来魚の減少や外来種、水草の大量繁茂、マイクロプラスチック問題など新たな課題も顕在化している。ヨシ群落の保全や内湖管理、水質改善技術の導入など多面的な取り組みが進められており、マザーレイクスゴールズのもと持続的な保全活動が紹介された。
 2026/2/18   [学ぶ] ホタルと環境  守山市ほたるの森資料館
並河 聡副館
ゲンジボタルの群生地で天然記念物に指定されていた守山は、乱獲と水質悪化により激減、その後、研究者の努力によりホタルの人口羽化に成功、保全活動が進められてきた。守山ほたるの森資料館では、産卵から成虫までの飼育や人口河川の保全活動が行われている。ホタルの一生、発光の違い等が紹介され、ほたるの生息に必要な環境保全に地域ぐるみで取り組まれている
 [学ぶ] 生ごみの堆肥化技術と 収集システムについて  龍谷大学
竺 文彦名誉教授
前段では、水とごみを専門とする研究例として、洗濯排水に含まれる化学繊維由来のマイクロプラスチックが河川を通じ約185万個/日も琵琶湖へ流入するとの研究成果が示され、衣服素材の選択も環境保全に関わることが紹介された。本題「生ごみを燃やすな」では、ドイツでは生ごみを分別し堆肥化し活用することで焼却を削減、一方、日本では焼却依存が続き、行政毎に施設が乱立する無駄が指摘された。
分別しない生ごみ・紙・プラスチックを燃やさずに堆肥化し燃料として活用するイタリアのトンネルコンポストという方法や、ドイツの密閉式の堆肥施設でメタンガスを発生させ、発電に利用する方法などが紹介され、雑多な材料が混在するプラスチックを資源材料としての回収を推進しようとする日本のゴミ政策に疑問を投じた。

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