選択学科の学習風景をご覧ください。
2年前期の、7月~9月の学習風景をご覧ください。
今月は、陶芸窯を自作して素焼した楽茶碗を本焼きすること、それと自由作陶の授業でした。
神﨑先生が14日当日、自由作陶に使用する粘土や楽焼窯の製作に使用する耐火煉瓦、おが炭(おがくずを固めて作った固形燃料だそうです)、ブロワーなどをトラックに積んで来られました。14日に楽焼窯を自作して本焼きをする予定でしたが、ゲリラ豪雨が襲ってくる可能性があったため、その日は窯の製作までとし本焼きは翌15日に行うことになりました。
陶芸学科で通常使用する窯は電気窯と灯油窯ですが、今回は赤楽茶碗の焼成ということで陶芸窯を自作しました。電気窯や灯油窯で焼成する機会は今後もありますが、陶芸を学ぶ上で自らの手で窯を作り火を燃やして焼き物を焼くということは滅多に体験できることではありません。七輪陶芸や自作窯での焼成など、素朴な道具で焼き物を焼くことは窯の環境や焼成条件の設定によって焼き物の出来栄えが大きく変わってきます。だからこそ奥が深く、成功した時の喜びも大きいのではないかと感じました。今回はぶっつけ本番で築炉し、焼成条件も分からないまま手探りで焼成したため、本来の赤楽茶碗という訳には行かず、黒ずんだり白濁したり想像したような出来栄えでは無かったかもしれませんが、自分の手で焼いたという実感が持てて、貴重な体験ができたと考えています。
耐火煉瓦を並べて窯を作っています |
窯が組上がるとこんな感じです |
先生から焼成方法の説明を受けています |
窯の中心に茶碗を置きます |
茶碗の周りを炭で囲んで焼きます |
焼き上がった茶碗を取り出します |
取り出して時間が経てば赤く発色します |
窯詰して茶碗の周りに炭を敷き詰めます |
炭を敷き詰めて焼く直前です |
それの拡大 |
この状態で3分焼きます |
ブロワーで風を送りながら10分焼成 |
様子を見守っています |
窯の中は、もしかして1,000℃以上 |
焼き上がりの作品 |
焼き上がった作品 |
赤が綺麗に出ている茶碗もあります |
最後に先生からの講評です |
7月14日、15日に制作した作品を本焼きしましたので、窯出しを行いました。
今回の課題である土瓶や急須を制作しました。土瓶や急須は、本体、注ぎ口、茶こし、取っ手、蓋など部品が複数点あり、それらを組み立てて制作するので、難易度は高い方だと思います。