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レイカディア大学 草津キャンパス
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          第44期 園芸学科A へようこそ!


クラス紹介 学習(基礎講座) 学習(選択講座) 校外学習 地域活動 大学祭 親睦会 課題学習 その他



私たち第44期園芸学科Aが学ぶ『学習内容』は、大きく分けて①.基礎講座と②.選択講座があります。
ここでは、2年間学んだ
『➁.選択講座』 の概要を書いています。
この講座では以下のような目的で行われ、非常に興味あり勉強になるバラエティーに富んだ講演・講義でした。


 ≪選択講座≫
  ・ 講義と実習で園芸に関する広い知識・技能を習得します。
  ・ 花壇の整備や樹木の剪定、野菜作りなどの実習授業により、より実践的な知識を深め様々な活動に役立ちます。

   (参考:基礎講座)
    ・シニアに必要な知識と教養を、「豊かに生きる」、「健康づくり」、「社会参加」、「くらしと地域」などをテーマとして座学で学びます。
    ・座学以外にも、ボランティアや地域の活動を体験的に学ぶ「地域活動体験学習」や、県内の名所等での「校外学習」など、多彩な講座を受けます。


≪第44期(1年)前期の選択講座 : 2022年10月~2023年3月≫

 開催月日   テーマ  講師 (敬称略)
10月12日 全日 庭木のことを理解しよう
滋賀県内の巨木・名木紹介
 
樹木医
信田 繁治 
  11月 2日  全日 樹木管理の基本
木を診る 木を知る 
樹木医
中西 肇 
  11月16日  全日 樹木の名前を覚えよう
樹木の観察(ウオッチング)
 
樹木医
信田 繁治 
  11月30日  全日 果樹栽培の基礎 元滋賀県立八日市南高校 教諭
松原 治夫
  12月 7日  全日 里山整備とリースづくり
【大学周辺森林】 
樹木医
信田 繁治  
  12月21日  全日 洋風寄せ鉢づくり(正月用)
シクラメン・ランの育て方 
フラワーアレンジメント講師
水島 たず子 
  1月18日 全日 剪定の基本
道具の使い方
樹木医
中西 肇
 2月 1日  全日 おいしい果樹の育て方
苗選びと植付け・施肥・かん水
果樹の鉢(ポット)栽培
元滋賀県立八日市南高校 教諭
松原 治夫
2月15日 全日 果樹の剪定 元滋賀県立八日市南高校 教諭
松原 治夫
3月15日 全日 植物の種類と品種
【校外学習】
樹木医
信田 繁治 
3月29日 全日 げんげん元気な手作り園芸
春の家庭菜園 土づくり
元滋賀県立八日市南高校 教諭
松原 治夫


≪第44期(1年)後期の選択講座 : 2023年4月~2023年9月≫

 開催月日   テーマ  講師(敬称略)
4月19日   全日 げんげん元気な手作り園芸パート2
春の家庭菜園の作り方
 (苗の植付け)
元滋賀県立八日市南高校 教諭
松原 治夫
4月26日    am 手軽に楽しむ 菊作り①
・大菊(盆養三本立て・だるま・福助作り)、小菊(玉・懸崖・盆栽作り)について
・さし芽(実習)
奥村 道弘
 pm 花壇用花苗の種播・草花の管理 フラワーアレンジメント講師
水島 たず子
5月17日  全日 剪定実習 松の剪定
 (松のみどり摘み)
樹木医
平塚 英史
5月31日   am 手軽に楽しむ 菊作り② 奥村 道弘
 pm 果樹と野菜の病害虫防除 元滋賀県立八日市南高校 教諭
松原 治夫
 6月7日  全日 花壇作り フラワーアレンジメント講師
水島 たず子 
6月28日 全日 樹木管理
剪定実習
樹木医
平塚 英史
7月12日   am 地球温暖化とびわこ地球市民の森
 【びわこ地球市民の森】
びわこ地球市民の森
江見 和綽
 pm 森づくり活動(実習)
 【びわこ地球市民の森】
樹木医
平塚 英史
8月30日  全日 果樹の糖度調査
土づくり(秋野菜の植付け準備)
元滋賀県立八日市南高校 教諭
松原 治夫 
9月13日  全日 秋の家庭菜園の作り方
 (苗の植付け)
元滋賀県立八日市南高校 教諭
松原 治夫 
9月27日  全日 秋の草花の播種(実習) フラワーアレンジメント講師
水島 たず子


≪第44期(2年)前期の選択講座 : 2023年10月~2024年3月≫

 開催月日   テーマ  講師(敬称略)
10月18日   全日 果樹の収穫実習
 【愛東方面】
元滋賀県立八日市南高校 教諭
松原 治夫
10月25日   全日 秋の花壇づくり フラワーアレンジメント講師
水島 たず子
11月 8日  全日 おいしい果樹の育て方
整枝・剪定と病虫害対策

 【琵琶湖もりやまフルーツランド】
元滋賀県立八日市南高校 教諭
松原 治夫
11月15日  全日 県内の巨木、名木を訪ねる
 【湖東方面】
樹木医
信田 繁治 
 11月27日  全日 盆栽展の鑑賞と寺社庭園見学
 【京都市内】
樹木医
中西 肇  
12月 6日 全日 収穫した野菜で料理づくり
  【調理実習】
滋賀県栄養士会副会長
清水 満里子
12月13日  全日 松竹梅の作り方と管理
松の管理(実習)
樹木医
中西 肇  
1月17日  全日 樹木の冬期剪定実習①
樹木医
平塚 英史 
1月31日  全日 樹木の冬期剪定実習➁、樹勢回復 樹木医
平塚 英史  
2月21日    am  森の手入れ作業
 【びわこ地球市民の森】
樹木医
平塚 英史
 pm シイタケの作り方
 【びわこ地球市民の森】
樹木医
信田 繁治  
3月 6日  全日  春の山野菜の寄せ植え(実習) フラワーアレンジメント講師
水島 たず子
 3月13日 全日  課題学習中間報告会  ―


≪第44期(2年)後期の
選択講座 : 2024年4月~2024年9月≫

 開催月日   テーマ  講師(敬称略)
4月10日   全日 ロープワーク 生垣つくり(実習) 樹木医
平塚 英史
4月17日   全日 樹木の種類と管理
 【農場現地研修】
樹木医
中西 肇
平塚 英史
5月 8日  全日 県内の巨木、名木を訪ねる
 【湖北方面】
樹木医
信田 繁治
5月15日  全日 果樹と野菜の栽培管理 元滋賀県立八日市南高校 教諭
松原 治夫
 6月 5日  全日 樹木の夏期剪定実習① 樹木医
平塚 英史 
6月19日 全日 樹木と庭木の病害虫防除
樹木医
信田 繁治
7月10日  全日 樹木の夏期剪定実習➁ 樹木医
平塚 英史
7月24日  全日 球根と宿根草の育て方
・ハンキングバスケットつくり
・観葉植物の育て方
フラワーアレンジメント講師
水島 たず子
8月 7日  全日 地産地消・夏野菜で郷土料理作り
滋賀県栄養士会副会長
清水 満里子
8月28日  全日 おいしい果樹と野菜の作り方 まとめ 元滋賀県立八日市南高校 教諭
松原 治夫
9月 4日   全日  樹木の診断と治療、樹勢回復(実習)
樹木医
平塚 英史


 第44期(1年)前期の選択講座
2022年10月~2023年3月


2022年10月12日(午前・午後)
「 庭木のことを理解しよう 滋賀県内の巨木・名木紹介 」 
樹木医 信田 繁治 先生

緊張するわ~、園芸Aの初めての選択講座の授業の始まりで~す!

樹木愛を熱く語る信田先生は、あく抜きなしで食べられるどんぐり「マテバシイ」を拾って持って来て下さいました。紙の袋に入れて電子レンジでチンして食べられるとのことで、食べたら意外とおいしかった。
授業のスタートは、45億年前に地球が誕生してから、ようやく2億5千万年前にスギなどの針葉樹やイチョウ、ソテツなどが現れ、その後広葉樹が1億年前に、人類はたった500万年前に現れたとの話から始まりました。
人も動物たちも植物が造った酸素、エネルギー、食物を頂き生きているが、植物がなければ私たちは生きて行けない関係なのだ!!しかし、樹木愛の信田先生は、街路樹の無茶な剪定を授業の中で嘆かれていました。

私たちも正しい知識を得て、植物と共に生きていくことが大切だということを学びました。


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2022年11月2日(午前・午後)
「 樹木管理の基本 木を診る、木を知る 」 
樹木医 中西 肇 先生

淡々と樹木を語る、樹木医の中西先生の講義です。

木は地球上で一番大きい生き物で、いろいろと地球を守ってくれていると話された。
例えば、木々の緑は、大気汚染の浄化、熱の吸収による地球温暖化防止、騒音の吸収など様々なことに役立ってくれているのだ。
具体的に樹木の熱の吸収で言えば、車一台が50キロで一時間走る熱量を、240㎡(約72.6坪)の樹林で吸収してくれているそうだ。

このような環境だけでなく、緑は人間のストレスの解消の効果があり、風水害や地震から守ってくれているのだ。
樹木って凄い!!


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2022年11月16日(午前・午後)
「 樹木の名前を覚えよう 樹木の観察(ウオッチング) 」 
樹木医 信田 繁治 先生

本日は、午前中は「樹木の名前を覚えよう」の授業で、午後からは文化ゾーンの山の中を歩きながら実際の樹木の名前を信田先生から教えて頂きました。

まず、針葉樹と広葉樹の違いとして、針葉樹は種子植物の種子となる「胚珠」がむき出しになっていて、広葉樹は胚珠が果実の素である子房に包まれているのだと教えられた。
なお、種類の判定には、花や果実の形で見分けることができるが、時期がずれるとそれらは分かりにくくなるので、葉の形で樹木の名前を識別することになるとか。
ところで、針葉樹がより進化したのが広葉樹なのだとも。そして、針葉樹は一般的に厳しい環境の中で育っていて、スマートな樹形で積雪の害を小さくしているとも。

またまた、樹木って、凄い!!


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2022年11月30日(午前・午後)
「 果樹栽培の基礎 」
元滋賀県立八日市南高校 教諭 松原 治夫 先生

元県立八日市南高校の教諭をされていた松原先生の一回目の授業。

先ず、「僕、いくつに見えますか?」の質問からスタートし、皆、忖度で?敬意を払って?、若めに返答。
それから、先生自身のいくつかある病気のこと、健康のための毎日の散歩(1万歩?)と飲料水(10ℓ?)のこと、等々。
しかし、生徒の名前を覚えたいからと言われ、写真付きの名簿を要求され、熱い先生の印象で始まる。
ようやく始まった授業の果樹栽培については、先生のお薦めは果樹に適した場所を選べて管理がしやすいコンテナ栽培だと。
教科書を使いながら、
・ブルーベリーは大きい実のなる木が良い。
・ブドウの鉢植えは、培養土50ℓ+赤玉土の中粒14ℓに肥料10:10:10のダイナミックスを混ぜた土が良い。
・柑橘類の剪定は2~3月が適期で、枝を切ったら切り口に木工ボンドを塗る。
・連作障害には天地返しをして、堆肥(牛糞、鶏糞、もみ殻)をいれる。

等々の教科書に載っていない具体的でわかりやすい講義で終わりました


   


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2022年12月7日(午前・午後)
「 里山整備とリースづくり 」 【大学周辺森林での実習】
樹木医 信田 繁治 先生

今日は、アクティブな一日でした。

午前中は里山整備の学習と作業でレイカディア大学の裏山へ、午後からは教室内でリース作りに励みました。
事前に知らされていた汚れても良い作業のできる服装で来ているので、裏山には汚れることお構いなしに子供のようにはしゃいで入り、皆やる気満々。
里山整備の学習と作業は、裏山の木々の名前や見分け方を教わりながら木に絡んだツルなどを除去することだったが、その切り取ったツルは午後からのリース作りに活用しました。
なお、少し薄暗い里山には、目を凝らせばあちらこちらにツルがはびこっていて、結構たくさんのツルが集まった。
午後からは集めたツルを使ってのリースとかご作りで、男性陣はほぼ初めてで女性から教わりながら完成。もう一つのかご作りは、班ごとの共同作業でみんなで力を合わせて頑張るが、なかなか難しかった。
そうこうしているうちに、出来た!! 蔓のかご!世界で一つしかないかごが、完成。

   
                       <ツルを使ったリース作り>
   <レイカディア大学の中庭で>

   
                         <ツルを使った籠づくり>

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2022年12月21日(午前・午後)
「 洋風寄せ鉢づくり(正月用)シクラメン・ランの育て方 」
フラワーアレンジメント講師 水島 たず子 先生

選択講座で初めての女性の先生、水島先生です。

軽ワゴン車で運んで来られた沢山の数種類の花の入ったカゴトレーと大きな袋入りの培養土と、これまた沢山の鉢を教室の外と中に積まれて寄せ植えの授業開始。
なお、寄せ植えの植木鉢は、信楽焼で水島先生がこの日のために特別に焼いてもらったオーダー品でした。
寄せ植えは、片面がクリスマス仕様(シクラメン等)で、片面がお正月仕様(葉ボタン)になっていましたが、お構いなしの男性陣でした。
<今後の参考のために、先生お薦めの土作りと肥料のやり方>
 ① 赤玉土(小粒)…成分は畑の土と一緒
 ② バーミキュライト…改良剤になる
 ③ ピートモス(改良土)…ここに有機石灰を少し混ぜる。少しね
 ④ 腐葉土(保肥力)…スーパーミックス[サカタ]。生育と粘りの促進
 ⑤ ①と②③④を1:1の割合で混ぜて鉢に入れる
 ⑥ 元肥にマグアンプK[ハイポネックス]を入れる
 ⑦ 追い肥はアイビー化成肥料が良い…植えたときに一個、鉢の根が伸びてきたころに二個、花が咲き始めたら三個を根元に置く
<とっておきの話し>
 ・つぼみに霧を吹きかけてやると花が良く咲く。
 ・チューリップが咲いたら、押しピンで茎の首のあたりを刺してやると花が長持ちする。

(やって見ました,ホントでした!!)
先生は植物の知恵の宝庫! 感心、感動しきりの一日でした。


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2023年1月18日(午前・午後)
「 剪定の基本 道具の使い方 」

樹木医 中西 肇 先生

剪定は、何のためにするのか。
それは、
 ① 樹木の本来持っている固有の姿を保つため、
 ② 樹冠内に光と風を入れ病虫害から守るため、
 ③ 樹木の寿命を延ばし若返りを図るため、
である。
なお、剪定をする前に、先ず樹木の四季(樹木の生育サイクル)を知っておく必要がある。すなわち、剪定の基本は切る時期を間違えないことが重要である。
・剪定適期
  :落葉樹はダメージを最小限にとどめるため、休眠している晩秋から早春に至る冬季間に行う。針葉樹も同様である。
・剪定不適期
  :「新緑の展開期の剪定」「夏季の強剪定」「秋の早い剪定」「常緑広葉樹の厳寒期の剪定」「花芽分化(すでに花芽が出来ている)後の剪定」は、樹に負担をかけるのでダメである。
以上の剪定の時期に加え、適切な場所で切ること、よく切れる道具を使うこと(良く切れない道具は細胞を壊すので)も重要な点である。
剪定も奥が深いナ~!


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2023年2月1日(午前・午後)
「 おいしい果樹の育て方、苗選びと植付け・施肥・かん水、果樹の鉢(ポット)栽培 」
元滋賀県立八日市南高校 教諭 松原 治夫 先生

松原先生の果樹の鉢(ポット)栽培についての話から始まりました。

松原先生は、イチジク、ブルーベリー、ブドウなどを鉢(ポット)で栽培されているそうです。ビニールハウスの中で育てることができるし、場所も自由に動かせるので良いとのことでした。
その時の注意点は、
 ・ 果樹のポットでの植え付けは、先ずは25ℓのポットで始め、3~4年後は60ℓの大きいポットに植え変える。
 ・ イチジクの土は、培養土+赤玉土(中粒)+腐葉土で作り、それに有機肥料、苦土石灰を加えたモノが良い。
 ・ ブルーベリーは、酸性度が良いので、石灰は使わない。
 ・ 果樹の肥料は、有機肥料、化成肥料を追肥として使い、窒素は控える。
 ・ イチジクの剪定は、2芽剪定(新しく伸びた二つ目の芽を残し三つ芽を剪定)し、そこから新芽が伸びたら2~3年は3本、それ以降は4~6本に仕立てる。なお、整枝剪定(不用の枝を切り取り、形を整える)は、樹高を抑えて、夏季には日当たりや風通しを良くすることになる。冬季に剪定が終わったら、根切りをして根詰まりの防止もする。

松原先生が実際に育てられている果樹の写真を持って来て説明されたので、良く分かりました。


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2023年2月15日(午前・午後)
「 果樹の剪定 」
元滋賀県立八日市南高校 教諭 松原 治夫 先生


果樹は自然のままに伸ばすと、サーどうなるでしょう。
自然のままだと枝葉に養分が使われ、実付きが悪くなります。
そこで剪定をするのだけど、いつやっても良いのではなく、夏にやる剪定(夏剪定)と冬にやる剪定(冬剪定)がある。
夏剪定は、一部の果樹で6月頃に行うが、新梢や込み合う枝を剪定し日当たりや風通しを良くするためにする。
冬剪定は、柿や栗など落葉する果樹は休眠中の11月~翌3月に、みかんなど常緑の果樹は3月に行うのです。
実際に梅の枝を持って来られ、剪定の実技を見せて頂いた。
また、松原先生の自宅で育てているイチジクを剪定した枝を持って来られ、捨てるのではなく挿し木をして活かすことを教えて頂いた。
なお、沢山のイチジクの剪定枝を持参して頂き、全員が数本持って帰ることが出来きました。

さ~て、もらった挿し木は、どんだけ根がつくかな。


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2023年3月15日(午前・午後)
「 植物の種類と品種 」 【校外学習:京都府立植物園
樹木医 信田 繁治  先生


今日は初めての校外学習で、日本で最初に開園し日本を代表する総合植物園の「京都府立植物園」に行きました。
北山門の前に集合しましたが、好天に恵まれたこともあり、みんなウキウキで入園を待ちました。

     

園に入るとハイキング気分でワイワイガヤガヤと先生の後をついて行きましたが、先生の樹木の解説が始まるとキチンと静聴してました。
園内を廻りながら、様々な樹木の前で立ち止まり、その木の名称や特徴や見分け方を解説して頂きました。

  
午後からは、園内の温室「観覧温室」をボランティアのガイドさんにより説明を受け、回遊式の順路に従って熱帯の植物から高山植物などを鑑賞しました。
  

  

今日は、普段見慣れているが気に留めていなかった樹木などの特徴や、見慣れない樹木や熱帯植物の説明を受け、大いに学ばせて頂きました。楽しかったナ~。
 

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2023年3月29日(午前・午後)
「 げんげん元気な手作り園芸 春の家庭菜園 土づくり 」
元滋賀県立八日市南高校 教諭 松原 治夫 先生

今日のげんげん元気な手作り園芸授業では、春の土づくりを学びました。
先ず、肥料については、
「元肥」は冬場に、油粕、骨粉、牛糞、鶏糞、米ぬか、枯葉 等を与える。
 ・ 実をつける時期にやる「追い肥」は、根本でなく根が伸びる先にやる(これを待ち肥いと言う)。
 ・ 「追い肥」は、窒素:リン酸:カリ=8:8:8か10:10:10を選ぶ。
春の土づくりは、次の4回の天地返しを行う。
 ① 一回目は、米ぬかともみ殻をまいてスコップで180度返す。
 ② 二回目は、バーク堆肥と牛糞をまいてスコップで90度返す。
 ③ 三回目は、苦土石灰をまいてスコップで180度返す。
 ④ 四回目は、ダイナミックス(腐葉土)をまいて鍬でならす。

これで畑の準備は完璧で、次の授業はお楽しみの夏野菜を植えるのだ~。

  
    

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 第44期(1年)後期の選択講座
2023年4月~2023年9月


2023年4月19日(午前・午後)
「 げんげん元気な手作り園芸パート2 春の家庭菜園の作り方(苗の植付け) 」
元滋賀県立八日市南高校 教諭 松原 治夫 先生

今日から後期の選択学科の始まりで、レイカディアの畑に苗などの植えつけを学びました。

植えた苗と種子は、
・苗 … トマト6株(レットオーレ)接ぎ木
   茄子3株(千両二号)接ぎ木、茄子3株(トゲなし茄子)接ぎ木
   ピーマン2株(ジャンボ)接ぎ木、ピーマン2株(エース)自根
   万願寺とうがらし 4株接ぎ木
・種子 … 大根 耐病総太り
   人参(時なし五寸)、恋ごころ
これらを植える前に、先ず畑に化成肥料をまいて(トマト以外)、もう一度土を攪拌して、ならしてから植えました。
種については、人参は3~4㎝間隔の点まきで、大根は15㎝間隔の点まきで播きました。苗も植えてから、しっかり水やりをしました。
次は、植えた後の施肥の「追い肥」について、
・一回目は発芽後、もしくは植え付け後15日目、
・二回目はその後20日、三回目も20日後、
・長く栽培しようと思ったら4回目までやると、良いとのこと。
追い肥はダイナミックス(10:12:10)がお勧めで、これを一株に一握り程度、位置をずらしながらやるとより効果があるそうです。
松原先生のおすすめの自然農薬は、
・材料…酢50㏄、焼酎50㏄(25度か35度)、ニンニク4片、タバスコ。
・作り方…ニンニクはすりおろしてお茶パックに入れて絞り、酢や焼酎と合わせてペットボトルに入れて攪拌する。
・使用方法…100倍に薄めて、霧吹きなどで葉っぱの裏表に使用する。
なお、この自然農薬は、虫等を殺すのではなく、虫等を寄せ付けずに予防するもので、週に1回ほどを1~2ヶ月続けてやって下さいとのこと。

あとは収穫を待つのみだけど、班ごとの当番を決めて、しっかり水やりと管理をしてねとミッションを与えられました。皆さん、頑張りましょう!


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2023年4月26日(午前)
「 手軽に楽しむ菊作り ①  ・大菊(盆養三本立て・だるま・福助作り)、小菊(玉・懸崖・盆栽作り)について、・さし芽(実習) 」

奥村 道弘 先生

奥村先生は、元々はレイカディアの生徒さんだったそうです。

菊は、言うまでもなく日本の皇室の御紋章であり、古くから多くの人に愛され親しまれ、我が国を代表する植物です。
もともとは中国渡来の植物ですが、ここまで見事な花を咲かせるようになったのは、菊を愛した日本の先人たちが長い年月をかけて、菊の育種に並々ならぬ情熱を注いだ証拠と言えるでしょう。
と、奥村先生はたくさんの菊の写真を持って来て、その写真を見ながら丁寧に説明をされました。
なお、菊作りには、たくさんの決まり事と注意点があり、それをクリアして初めて立派な菊の花に出会えるのですね。先生が持ってこられた菊から挿し木用の菊を取り育苗トレーに植え、数名の育て係の生徒が持ち帰った。

さて、枯らさずに上手く育ててくれるかナ~。

  

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2023年4月26日(午後)
「 花壇用花苗の種播・草花の管理 」
フラワーアレンジメント講師 水島 たず子 先生

レイカディアの玄関周りや中庭の花壇の花を植えて、来所される皆さんや、学びの生徒さんの目を楽しませてくれていますが、それは水島先生のアイデアと園芸の生徒の努力の賜物なんだったのですね。

今日はその花壇の花の種まきと草花の管理を習う日です。
水島先生は、決まって白のワゴン車に乗って、車の中には荷物を一杯乗せてやって来られ、駐車場に着くと生徒たちが一斉に手伝って荷下ろしをします。今日も花苗で一杯のワゴン車が付きました。さー、授業の始まりー。
先ず、種をまく時の土について、種まきの土は肥料が入っていない土を使用しなさいと。肥料が入っていると発芽しませんと説明があり、なるほどと感心の一言。
そして、先生の種のまき方は、まるで魔法使いみたいに、種と土を混ぜてパラパラっとまくのだが、不思議に種が固まらずにバラバラにまかれる。これで良いのですと、魔法使いの水島先生の一言。

えー??、今までのバラバラになるように四苦八苦した種まきは何だったのでしょう。今日も驚きの方法を教えて頂きました。


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2023年5月17日(午前・午後)
「 剪定実習 松の剪定(松のみどり摘み) 」
樹木医 平塚 英史 先生

平塚先生の初めての授業です。若い先生だなぁ~と羨む声も。

「僕の授業は、ほぼ外ですることが多いです」と言われ、紹介されたアシスタントの先生も頑張りましょうと生徒達(=高齢者)に励みの言葉を。
今日の松のみどり摘みとは、松の新芽がこの5月頃の時期に数本立ち上がってくるのをかきとり、自然なしまった樹形に維持するために行う作業です。松の新芽のことを「みどり」と言うことから名づけられているそうです。
剪定(樹木を切ること)は、樹にとって「手術」なので、慎重に、丁寧にして下さいと。
まず作業に入る前には、必ず蜂がいないか確認することが必要で、熊手などで樹を上からそっと叩き、いたら騒がず逃げなさいと。なお、蜂に騒がれたら目を隠してじっとして、飛び去るのを待ちなさいと言われました。
作業は安全第一で、高所作業は安全帯かロープを付けて作業をし、脚立作業は天板には絶対乗らないことを守るようにと。また、熱中症対策をとることも大切と言われました。
さあ、校舎前でワイワイガヤガヤと剪定作業を開始。メイン作業の松のみどり摘みは、一本の松を四方から取り囲んでみんなでチョキ
チョキと緑つみ開始!
なお、午後からはテキストとビデオで松の剪定の静かな学習を受けました。


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2023年5月31日(午前)
「 手軽に楽しむ菊作り ② 」
奥村 道弘 先生

前回の4月26日の授業で、育苗トレーに刺し芽をした菊苗を持ち寄り、育苗ポットに植え替えました。
それらの数種類の大菊と小菊を各自が好みの菊苗を持ち帰り家で育てることになったが、みんな、上手く育てれるかな?
なお、今日の授業では、菊苗の水やり、摘心の仕方、中鉢への移植の仕方、消毒の方法などを学んだのでした。


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2023年5月31日(午後)
「 果樹と野菜の病害虫防除 」
元滋賀県立八日市南高校 教諭 松原 治夫 先生

大学の畑に行き、4月19日に植え付けたナスやトマト等の野菜の芽欠きや支柱の立て方などを学びました。
なお、先生から、今までにない良い野菜の出来だとお褒めの言葉を頂いたので、「先生、何点ですか?」とお聞きすると「95点やナ~」と高評価!
マイナス5点は何ですかとお聞きすると、「人参の間引き方がちょっとまずいナー」とのこと。
反省点はあったが、みんなで気分よく教室に帰りました。
教室では果樹の病気や害虫について具体的にスライドを使って説明を受け、予防方法を学びました。

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2023年6月7日(午前・午後)
「 花壇作り 」
フラワーアレンジメント講師 水島 たず子 先生

今日は花壇作りの授業ですが、午前中は7月の大学祭に向けてコケ玉の作り方を実演し教えて頂きました。

材料はシダとケト土と乾燥コケで、ケト土を水で溶いて耳たぶの硬さにしたモノに細かく千切った乾燥コケをしっかりと混ぜ、それでシダの根を包み込み団子を作る(ただし、シダの葉は団子の中に入れない)。
団子の全体をコケで包み、コケが剝がれないように黒の木綿糸でぐるぐる巻きにしたら完成。
午後からは、夏に向けての花壇づくりです。
レイカディア大学の玄関先にある花壇に行き、古くなった花や雑草を引き抜いて、硬くなった土を耕した後に肥料を施して準備完了。
4月26日の水島先生の授業で花壇用の花苗の種播きをして家に持ち帰って育ててもらった花苗を花壇に移植しました。
その後、教室に帰り、水島先生から午前と同じ7月の大学祭用にリースの土台作りを教えてもらいました。畑のビニールトンネルの支柱に使うグラスファイバーポールを直径40~50センチのリング状に丸め、固定するために麻紐をぐるぐる巻きにしました。

サー、このリングを使って、大学祭のリース作りをするゾ~。


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2023年6月28日(午前・午後)
「 樹木管理 剪定実習 」
樹木医 平塚 英史 先生

平塚先生は2回目の授業で、今日は樹木の管理と剪定の実習です。

レイカディア大学の玄関先で、刈り込みバサミや剪定はさみの使い方や、事前に植え込みの中に巣を作っている蜂がいないか竹ぼうき等で植え込みを叩き確認することが大切との注意事項を習いました。
その後、玄関先のエントランス脇と外の道路の歩道に沿って植えてあるツツジやサツキなどの剪定をして、後片付けをしました。

今回の実習は、実際の自宅やボランティア活動での庭木の伐採や剪定の仕事に役立つものであり、みんな頑張って習得してました。

   
    <剪定後の松>

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2023年7月12日(午前)
「 地球温暖化とびわこ地球市民の森 」  【校外学習:びわこ地球市民の森】

びわこ地球市民の森 江見 和綽 先生

今日は、「びわこ地球市民の森」での校外学習だ。

講義を受けたびわこ地球市民の森は、2001年4月29日の「みどりの日」にオープンしたが、この森は野洲川の廃川を利用したもので、南北に細長いのもうなずけました。
午前中に受けた江見先生の講義では、
私たち人間は、青くかけがえのない、たった一つの地球という自然の中で、植物や他の動物たちと同じように地球の住人として生きています。何千年も前から私たちの先祖は、自然の恵みの中で生かされていることを知り、そして自然に感謝する心を持っていました。今私たちの生活は大変豊かになりましたが、その反面いつしかその感謝の心を失い地球の温暖化、野生生物や森の減少など、地球上にさまざまな環境問題を引き起こしています。
という講義を様々な資料やデータでして頂きました。
この講義のあとは、冒険の森にていろいろな樹木の説明を受けながら探索をして廻り、所々の木の上に「トトロ」や「フクロウ」がこちらを見つめていたのを見て童心に帰りました。

しかし、森の探索も、雷雲を引き連れての強雨の到来が予想されたため、早めに切り上げることになり残念。

   

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2023年7月12日(午後)
「 森づくり活動(実習) 」 【びわこ地球市民の森】
樹木医 平塚 英史 先生

午後からの平塚先生の実習は森の手入れ作業のはずでしたが、横殴りの雨が収まらないために室内の実習に変更。
のこぎりを使っての丸太切りを代わる代わるやりましたが、結構太い木のため、みんな汗だくだくでへとへとに。
この時、針葉樹と広葉樹の違いを丸太切りで体得し、広葉樹は固いことを実感しました。
最後の授業では、細い枝を使っての鉛筆のストラップ作りをしました。捨てられるような細い枝がかわいい鉛筆に変身し、みんなは大切に持って帰りました。

以上、楽しくて有意義な「びわこ地球市民の森」での一日でした。

   
  

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2023年8月30日(午前・午後)
「 秋の家庭菜園の作り方 (苗の植付け) 」
元滋賀県立八日市南高校 教諭 松原 治夫 先生


午前中はレイカディア大学の玄関横の畑の整理をし、午後からは教室で野菜づくりの教科書にそっての授業でした。

なお、我々園芸Aの次の野菜づくりは、レイカディア大学の中庭にあるプランターで行いました。
植え付ける野菜は キャベツ8~9本、ブロッコリー8~9本の苗を、かぶ、小松菜、青梗菜は種から育てます。
<アドバイス>
 ・ 種はメーカー品(タキイ、サカタなど)の発芽率が良いので、それらを買った方が結果的にお得です。
 ・ ブロッコリー初めて作る人は、早生のシャスターがお勧めで、横わき芽が出やすい品種を選ぶと、沢山収穫が出来てお得です。
全部でプランターは33個あるが、キャベツ、ブロッコリーで20個のプランターを使い、その他のプランターは種からの育苗に使うそうです。
≪苗の植付けと種まき≫
苗を植え付けは、先ず植える穴にしっかり水をやり、その水が引いてから植え、そして少し苗がかぶるくらいに土をかぶせて植える。植えたら水やりをし、日陰に置くか直射日光に当たらないようにする。水やりは、3~4日に一回水やりをする。
<アドバイス>
 ・ 水やりは苗に直接かけずに、苗の茎の周り半円を書くように水をやる。この時1回で多くやるのではなく、土の表面の水たまりが見えなくなった後しばらくして再度水やりをして、3回に分けて繰り返す。なお、中庭のプランターでは、端から端に行ってもう一度元に戻って水やりをする方法で3回繰り返す。
 ・ 苗の時は出来るだけ水をやらない。土の中はしっかりと水分を含んでおり、表土が乾くと根が水を求めて深く伸び、その結果丈夫な苗ができる。水をやるなら、朝にやる。夕方から夜に水をやると、水やり過ぎは、苗を徒長させて弱い苗になる。
次に、種まきであるが、種をまく前に苗と同様に土に3回水やりをしてしっかり土に水分を与えることが大切。
種まきは、間引きの手間を省くために2センチ間隔で播くが、種が細かいのでピンセットで播く方が良い。まいたら覆土をして新聞紙をかぶせて2~3日置くが、新聞紙を取った後でも水はやらない。
≪追い肥と自然農薬≫
プランターは、一回目の肥料は2週間をめどにやり、二回目は20日後にやる。
一株当たりの肥料は、ダイナミックス30グラムを、プランターの縁と苗の間や苗と苗の間などの二ヶ所に分けて土と軽く混ぜるが、このとき土が乾いていたら水をやる。
なお、秋の野菜は気温が下がってくる時期になるのでだんだん生育が遅くなる。気温を見ながら追い肥を与える必要だとのこと。この時、キャベツ、ブロッコリーは、外に広がる葉を大きく育てることが良い収穫になるので、追い肥が大切とのことでした。
苗もしくは発芽した苗には、虫が多くやってくるので、4月19日の松原先生の授業で習った自然農薬(虫などを殺すのではなく寄せ付けないモノ)を、植え付けた後一ヶ月から一ヶ月半に、土と植物にかけてやる必要があるとのこと。
なお、松原先生は、もみがらか燻炭を土の上にまいてマルチ替わりにして、その上にオルトランをまき虫などを寄せ付けないようにされているそうです。ただし、間引き菜を食べたいときはオルトランをまかないそうです。オルトランは一ヶ月で分解するので、その後に食べるようにされているとのこと。
しかし、苗などを植えると虫が多くやってくるので、完全に防げないけど防虫ネットなどをする方が楽で良いかもとも言われてました。

   
    <レイ大の玄関脇の畑の耕作>

    <授業中の松原先生>
   
         <楽しい電話かナ?>         <午前中の重労働のため?>

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2023年9月13日(午前・午後)
「 果樹の糖度調査、土づくり (秋野菜の植付け準備) 」
元滋賀県立八日市南高校 教諭 松原 治夫 先生

午前中は、皆で中庭に行き、プランターに苗を植え付けました。
≪苗と種子の種類≫
苗は3種類(①キャベツ[初秋、早生]、②ブロッコリー[シャスター、早生]、③カリフラワー[オレンジブーケ])を植え、種子は4種類(①青梗菜、②小松菜、③ひかりかぶ、④万木かぶ)を蒔きました。

   

≪苗の植付け方と種子の蒔き方≫
先ずは苗の植付けをするために、スコップでプランターの土を軽くほぐし、そこに苗を植える穴を掘り、その穴にたっぷりの水をやって水が収まったら苗を植え付けました。
次に、種まきは、表土に角材の角を押し付けて溝をつけ、そこにしっかりと水まきをして、その後にピンセットで3センチおきに種を置き、その上に培養土を手でほぐしながらのせて行きました。覆土をした上に、もみ殻をところどころ土が見える程度に被せました。
なお、蒔いた種に被せる培養土は、好光性種子(レタス、キャベツ、ニンジン、小松菜、かぶ、シソ等)か、嫌光性種子(大根、ネギ、ナス、トマト等)かで土の量を加減します(前者は薄く、後者は厚く)。
≪水やり≫
苗の植付け後の水やりは、植え付け後一週間から10日はやらないでよい。なお、苗の水やりは、日差しが強い場合は水滴がレンズの役目をして太陽光線が当たって葉が焼けるため直接葉にかけないが、曇りなら葉に水をかけても大丈夫。
種まき後の水やりは、発芽後葉っぱが小さいときはそんなに水分はいらない。逆に、やりすぎると根腐れをするので、要注意。
≪当番≫
当番は一週間に二回は見て観察するとともに、水やりと追い肥をし、一週間に一回は自然農薬をやる。
≪追肥≫
追肥は、ダイナミックス軽く一握りを、葉に肥料がかからないように施し、もみ殻と軽くかき混ぜる。
なお、一回目(15日後)、二回目(20日後)、三回目(20日後)で終了する。

   
   

後からは、調理室で果物の糖度を測る授業でした。全員、初めての計測なので、ワクワクでした。
≪調べた果物≫
①ミカン(ハウス)、②梨(豊水)、③桃、④ブドウ(籐稔)、⑤リンゴ(サンつがる)⑥キウイ(サンゴールド)、⑦トマトの以上8種類
≪糖度計≫
糖度計は初めて使ったが、糖度計の先に絞った果汁を垂らして蓋をして、のぞき窓から読み取るのであった。ちなみに、糖度の値は低いほど甘くない。

    <糖度計>

   

   

≪計測結果≫
最初はミカンを測ったが、温室ミカンだけど、そんなに甘くない。松田さんは11度と予測したが、ピッタリ11度だった。さすがに女性は買い物をする機会が多く、果物は糖度を見て買う習慣がついているので、ドンピシャ。
ミカンの11度を基準として覚え、次々と果物を試食し予想し、糖度計で測った結果と比べた。
松田さんは、梨の豊水は結構甘かったとのことで12.5度、次の桃は15度、そしてブドウが一番甘く16度、グレープフルーツは10度、リンゴ12.5度、キウイは15度、トマト7度と予想。
そして、酸味があるものとないものとの差で甘みの間隔が違うことと、ブドウは一番甘いのに食べた後に皮の渋みが残るので甘さが消されてしまうと松田さんは分析したが流石だね。

皆でワイワイと果物を食べながら代わる代わる糖度計で計測する作業を行ったが、楽しい食欲の秋にふさわしい午後の授業でした。

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2023年9月27日(午前・午後)
「 秋の草花の播種(実習)」
フラワーアレンジメント講師 水島 たず子 先生


さあ、水島ワールドの始まりです。
秋の花壇用の花の種まきです。まいた種は、パンジー(三種類)、ビオラ(三種類)、金魚草(一種類)、アスター(一種類)、金盞花(一種類)でした。

   
  

なお、種まきの時期は20℃前後で、その目安は夜クーラーなしで寝られるようになったら種まきに良い時期だそうです。
種をまく土は、種まき培養土だけど、サカタのスーパーバーク堆肥がお勧めとのこと。まく土が黒いので種が見えにくい時は、種まきの溝を作って、有機石灰を薄く撒いて種をまくと良く見えるよとのアドバイスがあり、その通りにしてピンセットで一粒一粒まきましたが、種の間隔をきれいに整えてまけました。

   

花の種の発芽は、アスター、金魚草、金盞花は4~5日で、パンジー、ビオラは一週間から10日くらいで芽が出るそうです。
芽が出て本葉が出てきたら、上から油粕を粉状にしてまく、あるいはIBを砕いた肥料をやると育ちが良いそうです。ただし、油粕は、土に入れると発酵して根を腐らすので、やってはいけないことと教わりました。
虫よけは、ビニール袋の底あたりに押しピン等で2~3ヶ所穴をあけたものに、トレボン粉剤DLを入れて、本葉の上でトントンと揺するときれいにまけることを教わりやってみました。なお、トレボン乳剤は虫に対する忌避剤なので、殺虫剤のオルトランより安全だそうです。次に、水のやり方を習いました。やった水が乾いて芽が出るので、水のやり過ぎは発芽を邪魔するのでダメとのことでした。なるほどネ。
しかし、表土が乾きすぎるのもダメで、芽が出るまで土の上に新聞紙を置き、芽が出たら新聞紙を取り除くが、急に新聞紙を取り除き日光を当てるのは良くないので、徐々に日の当たる場所に移動させてやることを教わりました。
なお、新芽が徒長し過ぎるとひ弱な苗になるので、上から土をかぶせてやると良い苗だけが伸びて良いと教わりました。
本葉が出て、根が張ったら植え替えの時期です。この時、伸びすぎた苗は寝かせて植えるとしっかり根が張るそうです。
ところで、4月にレイカディア大学の玄関先に植えた夏用の花壇は、30度を超える日が長く続いたためベゴニアは溶けてしまいました。しかし、マリーゴールドやハーブ類は暑さに強く元気でした。このことからの反省ですが、今後は暑さに強い品種を選ぶ必要がありますね。
今日は、秋の花壇用の花の種まきの話でしたが、冬の花壇用の葉ボタンの苗を育てる時期だそうで、去年植えた葉ボタンが残っていたら、それをカットして刺し芽で十分増やせるそうです。

  

皆さん、秋・冬に向けた美しい花の育成にチャレンジしましょう。


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 第44期(2年)前期の選択講座
2023年10月~2024年3


2023年10月18日(午前・午後)
「 果樹の収穫実習 」  【東近江での校外学習】
元滋賀県立八日市南高校 教諭 松原 治夫 先生

今日は秋晴れの快晴の中での東近江での校外学習です。

「道の駅あいとうマーガレットステーション」の中にある『あいとうエコプラザ菜の花館』に集まりました。
菜の花館の職員の方から、先ずは、当館の事業内容の説明を聞きました。次いで、廃食油を精製した油からのキャンドル作りを教わり、実際に紙コップの中に紐の芯を爪楊枝にくくってぶら下げ、温めた油を流して作りました。
皆さん、クリスマスには、お孫さんたちと明かりを灯して楽しんで下さいヨ。

  

その後、館内の工場を案内して頂き、家庭などから集めた廃食油を粉せっけん(リサイクルせっけん)やバイオディーゼル燃料(BDF)にリサイクルしている工程や、転作地で作った菜種から菜種油「菜ばかり」を生産の工程も見学しました。地域内の資源循環を身近に実感できる施設であると感心しました。
なお、もみ殻燻炭が安いよーとの松原先生のアドバイスで、買って帰られた人が多かったです。

  

お昼には、道の駅で売っている弁当を買ったり持参の弁当を広げてワイワイガヤガヤと言いながら食べました。

昼からは、道の駅から歩いてナシ園に行き、ナシの品種や樹の仕立て方、収穫の時期などを聞き、収穫体験をさせて頂きました。木の剪定や枝の誘引、摘果、鳥よけネット張り、消毒、施肥などなどほぼ毎日作業があるとのことで、大変さを実感しました。

試食で食べさせて頂いたナシ、ナシ狩りで採ったナシ、いずれも美味しかったです。


  
    <ナシ園の説明光景>                     <誰かに似てませんか>


  <松原先生がむかれたナシの試食会>


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2023年10月25日(午前・午後)
「 秋の花壇づくり 」
フラワーアレンジメント講師 水島 たず子 先生

今日は、水島先生による秋の花壇づくりの授業です。先ずは、教室で花壇作りなどの指導を受けました。
  ・種を蒔く土は、無肥料にして蒔く
  ・芽が出た後に、ハイポネクスを週1回程度やる
  ・油かすの施肥は、葉を大きくする
  ・寒肥は、やらなくて良い。温暖化で一度に効き過ぎる など

  

花壇の話ではありませんでしたが、来春の美味しいイチゴの育て方についての話もありました。
  ・イチゴの土は、水持ちが良い土が良く、常に水をやる
  ・植えるイチゴの苗は、今年の実を取った親株から伸びたつる(ランナー)を6月から8月頃までに採る
  ・採取する株は、親株から直ぐに出た子株ではなく、孫株(ひ孫株もOK)を採る
  ・採取した株は、9月から10月頃に植えるが、15㎝程度の間隔で植え、3枚葉で育てる。4枚葉は取り除く(葉が多いと栄養が取られるので)
  ・汚い葉は取り除き、新しく出たランナーは秋冬でも常に取り除く
  ・植えた株にはアイビーなどを1粒やり、芽が出てきたら2粒、大きくなったら3粒やる。なお、アイビーは1ヶ月で効果がなくなるので交換する。

午後からは、レイカディア大学の中庭の花壇に出て、第44期園芸学科Bが春に植えた花々と雑草の整理を行いました。その後、土を耕し、肥料を入れて、土をならして、ビオラなどの植付けに入りました。

   

    

ついでに、花壇の横にある松原先生指導の野菜づくりプランターの世話をしました。大きくなったホウレン草など野菜を収穫し、分けて持ち帰りました。

   

今日の秋の花壇作りで、来春に満開のきれいな花壇になっていることを願い終えました。

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2023年11月8日(午前・午後)
「 おいしい果樹の育て方 整枝・剪定と病虫害対策 」
 【琵琶湖もりやまフルーツランド】 
滋賀県立八日市南高校 教諭 松原 治夫 先生

今日は秋晴れの快晴の中で、びわ湖が近くに見え、比良山系の山々が遠くにきれいに見える「びわこもりやまフルーツランド」での校外学習です。
今の時期は販売する果物が無いため、「もりやまフルーツランド直売所」の中は何も置かれていないテーブルが在るだけでした。
職員の方に連れられて果樹園に行き、この農園の生い立ちなどを気お聞きしました。そもそも、この地域は広大な農地で約30年以上前より「梨」や「ぶどう」などの果樹の栽培が始まったそうで、生産者の高齢化などでやめられた農園を引き継いで、「憩い・集い・体験・感動」という4つのコンセプトに運営をはじめ、若い職員が働いておられるとの説明をお聞きしました。
果樹園には毎年8月初旬から10月中旬の果樹の収穫シーズンのみ直売所がオープンし、いろいろなイベントも開催して、その期間中だけで約15千人以上の人が訪れるほど果樹の直売所として人気で知名度もあるとのことでした。


果樹園内に入り植えてある梨(豊水、筑水、八里、幸水、ゴールド20世紀、新高など多くの品種を栽培)やブドウの説明を受けました。
特にその話の中で、ブドウの枝の先端を別の木に挿し木し、挿し木をした別の木からも水や栄養を受け取り、美味しい果実を成らせるという非常に珍しい方法の説明を受け、日本でもあまりない方法だと聞かされ関心するとともに成功するといいなと思いました。

   
   <ブドウの剪定方法の指導を受ける>        <実際にブドウの剪定を行いました>

    
      <珍しい接ぎ木をしたブドウの木>               <ナシの畑>


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2023年11月15日(午前・午後)
「 県内の巨木、名木を訪ねる 」
  【湖東方面】
樹木医 信田 繁治 先生

今日は少し曇り空の中での巨木・名木を訪ねる校外学習です。

まず最初は、甲良町の「池寺の大杉」を見に行きました。その大杉はため池の縁の堰堤に植わっている大きな杉の木でした。ポツンと植わっているので存在感はありましたが、なんだか少し寂しい感じがしました。

    

次は、道の駅せせらぎの里こうらでトイレ休憩をして、同じ甲良町にある「ヒイラギの森」に行きました。道の脇にこんもりと生えた大きなヒイラギでした。一本の巨木を中心に十数本のヒイラギと一本の大きなカゴノキが森を作っていました。しかし、普通は見られる葉の縁のトゲが無かったです。老木になると葉にトゲがなくなることがあるとか。なんだか寂しい話でした。

次は、東近江市の国道307号の脇にある天然記念物の「北花沢のハナノキ」を見に行きました。3月の彼岸の頃に、葉より先に深い深紅の花をつけることから「ハナノキ」というそうです。なお、天然記念物に指定されている樹は、近くの湧水が枯れたことと交通量の多い国道の横で排気ガスにより樹勢が衰えたそうで、今後が心配ですね。でも、挿し木により後継樹が傍でそだてられていましたので、早く大きくなると良いですね。

 

丁度正午に、あいとうマーガレットステーションに着き、皆で弁当を食べました。
昼食を食べた後に、日野町にある「本誓寺のクロマツ(青鶴松)を見に行きました。
  




境内に入った途端、松の大きさにビックリ。空に高く伸びる一本の幹と、そのふところから四方に伸びて広がる枝に感嘆。ここまで大きくなるのかと。なお、鶴が翼を広げて飛ぶ姿に似ていることから「青鶴松(せいかくまつ)」と言われていることに納得でした。

 
  

次は、最後となる湖南市にある天然記念物の「平松のウツクシマツ」に行きました。
ここにある松は、幹に主幹がなく、1本の根元近く、または地表近くから枝が箒状、放射状に分かれて立ち、樹冠は傘を逆さにした特異な樹形をしているのです。マツ科の常緑針葉高木の赤松の天然変種とのことでした。
近年、松くい虫で枯れて数が減ったとのことですが、国の天然記念物に指定されているのは「平松のウツクシマツ自生地」と場所が指定されているため、外の地域で育てて移植するのはダメとのことで苦労されているとのことでした。


 

今日訪れた4ヶ所の巨木・名木を維持・管理する難しさ大変さを感じました。


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2023年11月27日(午前・午後)
「 盆栽展の鑑賞と寺社庭園見学 」   【京都市内

樹木医 中西 肇 先生

サー、今日は京都での寺社庭園の鑑賞と目下開催中の盆栽展の鑑賞です。

京都地下鉄東西線の蹴上駅に集まり、いざ一番目の浄土宗の永観堂禅林寺を目指して出発。
まだ朝早いのに多くの観光客がおられました。外国の方が多かったかな。メインの釈迦堂の長谷川等伯などの襖絵を見て山の斜面に巧みに作られた廊下の臥龍廊を渡って出ました。ここ永観堂は秋のもみじの紅葉が超有名なので、是非、もう一度秋に来ようっと。

   

   

永観堂の次は臨済宗の南禅寺です。このお寺には、狩野探幽の襖絵と小堀遠州の作庭で借景式庭園の方丈庭園があり静かに堪能させて頂きました。

   

 
   

2か所の寺社の後は、平安神宮近くに行き、昼食を食べました。腹が一杯になり体力が回復したあとの次の場所は平安神宮です。
ところで、平安神宮は、平安遷都1100年を記念して明治28年に遷都の“おや神様”である第50代桓武天皇をご祭神として創建されたそうです(知らなかったナ~)。そして、明治の代表的な庭園として太極殿などの建物を囲んで東・中・西・南の4つに区分された大きな神苑(庭園)があり見て回りました(これも知らなかったナ~)。
春の紅枝垂桜は見事とのこと、是非、もう一度春に来ようっと。

   
                       <平安神宮の広大な庭園>

次は、京都市勧業館(みやこめっせ)で開催されている「第43回日本盆栽大観展」の鑑賞です。沢山の盆栽が悠然と並べられていました。盆栽は、自然の樹木を縮小した形にし、幹が曲がるなどして古木感がただようように作るのが良いそうです。
長い年月を何人もの人が引き継いで育てる芸術品なんですね。

    
               <京都市勧業館みやこめっせでの第43回日本盆栽大観展>

なお、同じ会場で来年1月に、比較的小さな盆栽を展示する国内最大の盆栽展の「第49回雅風展」があるとのこと。是非、これにも行ってみようっと。


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2023年12月6日(午前・午後)
「 収穫した野菜で料理づくり 」    【調理実習】

滋賀県栄養士会副会長 清水 満里子 先生

一年間学習してきた総大集としての初めての調理実習です。

先生のレシピで指示されて買ってきた食材と皆がそれぞれ育てた野菜を持ち寄ったりして作りました。
レシピは、①ぶりのみぞれ煮、②かぶのそぼろあんかけ、③ほうれん草と白菜のごま和え、④みたらし団子の4品目です。

朝からみんなそわそわ、全員のエプロン姿も中々初々しい。下準備に女性陣はバタバタ。事務局の人と一緒に来られた先生から「活気のあるクラスですね」と目を丸くされてました。「事務局にもお届けしますね」と伝えると「きゃー」と喜ばれました。

   

   

   

何かお祭りみたいな騒ぎになっています。そんなこんなで、先生と一緒に4品目仕上げることが出来ました。

   

事務局と信田先生にお届けして召し上がって頂きました。信田先生は何度もお礼に来て下さりました。先生、律儀やなー。

食事を終えて、お昼の休憩の後は講義の時間でした。
まず、滋賀県の平均寿命、男性が81.05歳で日本一の話からスタートしました。
健康は、日常の食事、運動、睡眠、ストレスのない生活が大事で、大切なことは、自分の健康は自分で管理すること。そうですよー、皆さん!
健康に必要な食生活については、次の3つが大切だと。
   適正量を食べる。
   バランスの良い食事内容にする。
   規則正しく食べる。
①の適正量を食べるとは、今の体重を維持すること。標準体重にする必要はありません。標準体重より重い人は増やさない、軽い人は減らさないことです。
②のバランスの良い食事とは、「主食+主菜+副菜そして牛乳+果物」をバランスよく摂ることです。
以上の食生活とは別に、大事なのが水分の摂取だと指摘されました。

人間の体の水分量は、赤ちゃんは80%で、高齢者は50%。段々と年を取ると水分量が減り、若い時の体から水分が減り“しわ”が多くなるんや。悲しいけど納得!
なお、一日に必要な水分摂取は以下の通りで、少なくとも1.2ℓの水は飲もう‼
 ・入る水分 … 食事で1.0ℓ、体内で0.3ℓ(※)、飲み水1.2
         (※ 摂取した食べ物が体内で燃焼される際に生じる水)
 ・出る水分 … 尿や便で1.6ℓ、呼気や汗で0.9
ちなみに、「私の一日のエネルギー」(某女子です)から水分摂取をそれぞれ計算しました。
”私は一日1600キロカロリーを摂りますが、一回のご飯は160gを食べるので水分は1600㏄と出たワ。良かったワー、足りてる!

最後に、先生のまとめは、『食事は楽しく、美味しく食べる!』でした。
楽しい調理実習での一日でした。


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2023年12月13日(午前・午後)
「 松竹梅の作り方と管理、松の管理(実習) 」
樹木医 中西 肇 先生


今日の午前中は「松の管理」方法を学びました。

先ず、松に対する戒め、やっていけないことを6つ習いました。
 1.樹冠下の土を踏み固めたり、土壌環境を急に変えるな
 2.過激な枝葉の整枝剪定をするな
 3.深植えにするな
 4.肥料をやり過ぎな
 5.落ち枝・落葉を除去し、地床の木は刈り取り、腐植物の蓄積を少なくする
 6.病害虫防除の薬剤は適期に適量を
そして、赤松と黒松の病気の症状とその対策(主に薬剤)を教わり、松以外の樹木の病気・害虫がもたらす症状とそれに対する薬剤も教わった。

午後からは、お正月用の「松竹梅の作り方と管理」を教わりました。
なお、松竹梅の寄せ植え盆栽は、古来縁起物としてお正月に飾られるが、植える木には深い意味があるのだ。
 ・松 … 冬も葉を落とさず茂り、独特の風格を持つその姿に「神が降りる木」としてあがめられてきた
 ・竹 … 節があり、風雪に耐えることから、また1年の区切りをつけて新年を迎えようと意味も
 ・梅 … 2月頃の寒い時期に花をつけ、寒い辛い時期にも梅のように頑張ろうという意味がある
 ・やぶこうじ … 漢字の当て字の「十両」から、金に不自由しない
 ・南天 … 「難を転じる」という連想から

 

さて、皆が右往左往しながら作った松竹梅の寄せ植え盆栽は、素晴らしい出来栄えでした。写真をご覧あれ!


   

   

   

   

   

  


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2024年1月17日(午前・午後)
「 樹木の冬期剪定実習 ① 」
樹木医 平塚 英史 先生


今日は快晴で気温は数度だけどお陽さんが出ているので暖かったですね。

午前中は、びわこ文化公園で主に山茶花の剪定でした。

平塚先生が持参された剪定ばさみとのこぎり、レイカディア大学から持ってきたアルミ脚立とヘルメット、そしてびわこ文化公園管理事務所から借りた一輪車と竹箒とゴミバックで、イザ出陣!
歩道の外側の脇に植えてあるサツキの上に被さる山茶花を取り除く剪定する作業でした。手が届く高さの山茶花は剪定できましたが、脚立に乗っても切れない上に高く伸びた枝は危ないので切り残せざるをえなくて、チョッピリ残念でした。

   <剪定をした右手の山茶花とその下のサツキ>

昼からは、レイカディア大学の中庭の高く伸び切った欅の剪定でした。
これは欅の枝が広がって枝の下にある花壇を覆ってしまうので、太陽の光が入らなくなりパンジーなどの生育に妨げるためです。しかし、この欅は大きくなりすぎて、とても簡単に剪定できない大きさでしたが、平塚先生はヒョイヒョイと木に登り一本の太枝を切るデモンストレーションをされました。この時、樹形を小さくする方法として、太い幹から出ている小枝の生えている所で太い幹を切り落とすのが良いと教わりました。参考になる~う。


  <剪定をしたレイ大中庭の欅>

中庭での作業を終えた後は、正面の駐車場脇の松の木の剪定を行いました。
この松の木は、去年の春に行った剪定「みどり摘み(芽摘み)」の木で、今回は「もみあげ剪定」と「透かし剪定」を行いました。「もみあげ剪定」は古い葉を落としたり、ついでに枝を切り落として樹形を整える作業で、「透かし剪定」は幹や枝に日光が当たるよう数を減らし、風通しもよくし害虫予防にもつながる作業です。

   
    <剪定中の平塚先生。庭師さんではないです>        <皆で剪定した松の木>

この時のポイントは、剪定は樹の上から下へ行うこと、春のみどり摘みを行った後の枝先に生まれた数個の芽を23個残して取り除くこと、少し離れたところから眺めて全体のバランスを見て剪定をすること、枝を抜く(切る)と生えてこないので注意すること、等などを考えてやるである。慣れないと難しいですね。

なお、この作業は11月から12月が良いそうで、チョッピリ遅いそうです。


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2024年1月31日(午前・午後)
「 樹木の冬期剪定実習 ➁、樹勢回復 」
樹木医 平塚 英史 先生


今日は、前回(117日)に続き樹木の冬の剪定の実習と座学です。

午前中の実習は、樹勢の維持・回復のために木の周りに竪穴を掘り、肥料を与え根に酸素の供給を良くする作業を、レイカディア大学の裏の駐車場脇の木を練習台として教わりました。
使う器具はバール、手動穴掘り機、電動穴掘り機の3種類を使い、掘る穴は木の根っこから1ⅿほど離れたところをグルっと円状に50㎝間隔で掘る実習でした。
最初はバールを使った穴開けでしたが、地面にエイヤーと突き刺し上部の持ち手の部分をグルグルと回すと地面にも小さな数センチ程度の丸い穴が開くというやり方です。これでは深くバールを地面に刺さないと大きな穴が開けられないので、大変でした。
次に、手動穴掘り機を使っての穴掘りをしました。しかし、手動穴掘り機は結構重く、2030㎝ほど持ち上げて地面に垂直に突き刺すように振り下ろして直径30㎝程度の穴を開けるのですが、同じ所に突き刺すのはなかなか難しく、重労働でした。
そして次に、マキタの電動穴掘り機を使い直径10㎝程度の穴を開けましたが、こちらはすんなりとスクリュー状の刃先が土の中に入ってくれるので楽ちんでした。

   
  <ダブルスコップでの掘削の説明>    <電動穴掘り機での穴掘り中の平塚先生>

これらの穴に土壌改造材、竹炭、パーライト、肥料を掘って出た土と混ぜて埋め戻し、午前中の授業は終了でした。

昼からの授業は、伐採されてきたシラカシ(?)で、剪定の方法を教わりました。

木を少し小さくする場合は徒長枝などを切り落とし、先端の枝は二枝(二股の枝)に整理する、木をこじんまりと小さくする場合は幹の根元で何本か切り落とし、残った枝も小さく整理するのだと、実際の木を剪定しながら教わりました。

なお、枝を剪定すると、そこから根元の間にはもう枝が生えてこない木もあるので要注意とのことでした。
休憩後に教室に入り座学が始まり、改めて剪定の3つの目的の話がありました。
 ・美観上の目的…樹木本来の自然の美しさを発揮させるため不必要な幹や枝を剪定する。
 ・実用上の目的…防風樹、緑陰樹などはある程度枝葉が混むように、街路樹は交通や信号の支障にならないように剪定する。
 ・生理上の目的…繁った枝葉を透かし、風通しや日当たりを良くし、病気や害虫の発生を抑えるために剪定する。
ところで、病害発生のメカニズムは三要因というものがあり、誘因(土壌環境、栽培管理の不手際)、素因(不健全な育成、品種の問題)、原因(病原菌、カビ、細菌の存在)の3要因が揃わなければおきないが、原因はどこにもあるが素因・誘因のいずれか一つを絶てば病害の予防になると説明があった。

   <病害発生の三要因>

樹木の剪定はただ単に幹や枝を切れば良いということではなく、いろいろと考えて剪定しなければならないと教わりました。


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2024年2月21日(午前)
「 森の手入れ作業 」    【びわこ地球市民の森】

樹木医 平塚 英史 先生

今日は、びわこ地球市民の森「森づくりセンター」での校外学習です。しかし、午前中は実際に森の手入れ作業をするはずでしたが、悪天候のためセンターでの講義に変更になりました。

  <受講中の園芸Aの皆さん>

森づくりの大きな役割は、大きく二つあります。
 ① 温室効果ガスの防止
森の植物は、二酸化炭素を吸って私たち生き物に必要な酸素を吐き出してくれています。その二酸化炭素は、地球の温室効果ガスの主な一つで、最近の地球の温暖化を促しており削減が急務となっています。森をしっかりと元気に育てることが大切ですね。
 ② 生物多様性の保全維持
すべての生物は孤立して存在するのではなく、互いに補完し合い、影響を与え合っているので、ある種や生態系が失われると、その影響が他の生物にも及び、全体のバランスを崩すことになるため、生物多様性が重要なのです。その非常に多くの動植物は森が生息地となっており、森は生物多様性の保全に重要な役割を果たしているのですね。
森を健やかに育てるには、光を林間に入れることが大切です。しかし、林業は、杉やヒノキを育てることが目的のため、それ以外の草木は切って成長を促すため林間に光が入り難くなっているが、生き物のすみかとして枯れ木を残すことも大切ですね。そして、この植林の林間に光を入れて虫などの生物が住みやすい環境作りを行うために間伐を行うのも必要かと思います。
ところで、石油やガスが普及するまでは、森と人間は切り離せなかったのでした。すなわち、森は材木や食料の重要な供給地であったのですが、近年は多目的空間として水源涵養、土砂災害防止、地球環境保全機能、生物多様性保全、文化、快適環境形成、保健・レクリエーションの機能を有する場所として私たちの生活を安定させてくれています。特に、「五感」への効用、「こころ」への効用、「からだ」への効果があることが分ってきて、運動、療養、更生、癒し、福祉、交流、学習、芸術などへの利用、活用が提案されています。

   

   

様々な効用・効果がある森についての午前中の講義は終わりましたが、森は大切にしなければならないですね。


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2024年2月21日(午後)
「 シイタケの作り方 」    【びわこ地球市民の森】
樹木医 信田 繁治 先生


昼食後の午後からの講義は、原木シイタケのつくり方です。よく聞いて美味しいシイタケを沢山作りたいですね。

さて、キノコ栽培に適した原木(ほだ木)は、クヌギ、コナラが適しているそうです。ところで、シイタケの栽培方法には二通りあります。
 ・原木栽培…原木にシイタケ菌を植付け栽培する方法。
 ・菌床栽培…広葉樹のおがくずに米ぬかなどを混ぜて固め高温で殺菌した人工培地(菌床)で栽培する方法。
今日の講義で習った方法は原木栽培でした。
<原木の伐採と玉切り>
原木は、晩秋以降に間伐したクヌギやコナラの木を、1m位の長さに玉切り(伐採・枝払いされた立木を使用の用途に合わせた長さに切り分けること)して一か月ほど乾燥させる。
<電気ドリルでの穴あけ>
シイタケ原木は、樹皮はつるつるした木が良く、シイタケ菌は中心部の芯材(色の濃い死んだ組織。菌糸の成長が遅く栄養も少ない)をうまく利用できないので、心材の少ない直径20㎝以下の原木が良く、長さは1m程度が良いとのことでした。
原木に開ける穴の数は、「原木の直径×2」が標準だそうです。
 (例)原木が直径10㎝の場合…10×220+α個
また、シイタケ菌糸は、横方向に良く伸びるが、縦方向に伸びにくいため、穴は横に広く縦に狭く千鳥状に穴をあける。ただし、節の周りは菌糸が回りにくいので避ける。
基本の穴は、長さ1mの原木の場合、縦一列目は端から5㎝あけて30㎝間隔で4個の穴をあけ、その下の78㎝程度の所に一列目との間に3個の穴をあけ、交互に4343つ・・になるようにあけて行く。

 

<菌打ち>
次に、シイタケの種駒を穴に木づちで打ち込むが、稙菌孔の深さは種駒の長さより23㎜深くする。
なお、今回使用した種駒は、森産業の森290号(にくまる)という日本で一番使用されているモノで失敗が少なく、春と秋に肉厚のシイタケが収穫できるそうです。

   

<仮伏せ>
菌打ちした後は、直射日光の当たらない雨の当たる場所に梅雨の前まで寒冷紗などを掛けておく「仮伏せ」をする。なおこの時、土の上に丸太を置いてその上に原木を置くが、重ねても膝位の高さまでにしておく。
これは、シイタケ菌が早くのびるように暫く水分の多い環境を作るためであり、湿る・乾燥・湿る・乾燥を繰り返すと菌が伸びやすくなるのだそうで、梅雨の時期に立てかける。
<本伏せ>
梅雨の前に風通しの良い林の中に原木を置く「本伏せ」をすると1年半後にシイタケが出てくるそうです。なお、この時の理想的な環境は、木漏れ日が差し、風通しが良い、湿っているより若干乾燥が良いそうです。雨が当たって乾く、雨が当たって乾くの繰り返しで、ほだ木(原木)の中でシイタケ菌が伸びるそうです。

今日作ったシイタケ原木からシイタケが取れるのは1年半ですが、さて園芸Aのメンバーからうまく栽培できて収穫できるのは何人だろうかな?

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2024年3月6日(午前・午後)
「 春の山野菜の寄せ植え(実習) 」
フラワーアレンジメント講師 水島 たず子 先生


水島先生から、春の山野草の寄せ植えを教わりました。

用意された山野草は、以下のモノでした。
  ・コデマリ ・都わすれ ・雲南さくら草 ・ひな草 ・日本すみれ  ・松虫草(スカビオサ)
また、用意して頂いた用土と肥料は、以下のモノでした。
  ・赤玉土(小粒)、赤玉土(大粒) ・腐葉土 ・バーミキュライト
  ・マグアンプ(元肥) ・有機石灰 ・アイビー化成(追肥)
なお、用土は、赤玉土:腐葉土:バーミキュライト=10.50.5 の割合で混ぜて使いました。

   

  

なお、ジャガイモの話になり、土が固いほど良いモノが採れる。ジャガイモは土の中に入って出来ると思われているが、土の上で出来るのだと。
なお、植えたジャガイモが発芽してから、小さい時は油かすをバラバラと1回(時によっては23回)蒔き、大きくなったらアイビーを与えると良いとの話でした。
水島先生に依頼し購入した陶器鉢に、各自が花を取り、植え付けました。中央に背の高いコデマリを植え、周りに好きな花苗を植えたら良いと指導を受けましたが、今回も水島先生に見て頂き手直しを受けました。
その成果が、以下の写真です。皆さん上手にできていると思いませんか?

   

    

次に、夏の大学祭に展示するハスの植付けを行いました。
ハスは毎年植え替える必要があり、春の彼岸までの3月~320日までに植え替える必要があり、葉が出てからでは間に合わないそうです。なお、ハスも水連も育て方は同じだが、ハスは毎年植え替える必要があるそうです。
また、植え替える土は肥料のやってない土(赤玉土が良い)が良くて、大きな鉢は赤玉土の大粒を、小さな鉢は赤玉土の小粒でとのことでした。
今回植えるハスは、小ぶりの「茶碗蓮」でした。見た目はなかなかグロテスクな形ですね。

花が付いたら毎日水やりをしないとダメで、真夏は必ず溢れるようにやりが必要だと。日当たりが良いとよく育ち、真夏でも陽が当たる所でも良いとのことでした。
肥料は、アイビー化成を201ヶ月毎に、10粒ほどやって欲しいと言われました。
また次に、まじかに迫る夏野菜の話しになりました。
最近の気温の高いことから、夏野菜には元肥を入れない。元肥を入れると土の中で発酵し、枝だけ大きくなってしまうので。夏野菜の施肥は、2週間に1度やれば良い。
ナスは1m空けて植え、剪定は行わず、肥料をやり続けることが大切だと。
ジャガイモは、年内には採らずに、少しづつ採るのが良いとのことでした。

今日も山野草の寄せ植えだけでなく、いろいろなことを教えて頂きました。

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 第44期(2年)後期の選択講座
2024年4月~2024年9月

2024年4月10日(午前・午後)
「 ロープワーク 生垣つくり(実習) 」  【びわこ地球市民の森】

樹木医 平塚 英史 先生

今日は、晴天の中での守山市のびわこ地球市民の森での生垣づくりの実習でした。
先ず、地面に埋めて竹垣を支える支柱、竹、シュロ縄、ノコギリ、ハサミ、掛矢(大型木づち)などを森づくりセンターからリヤカーに乗せて運び出しました。
作業は、
 ・等間隔で支柱の位置を決め、掛矢で叩いて埋めました。
 ・支柱に針金を止めるための位置を測りきめました。
 ・支柱の間隔から計算して竹の長さを決めました。
 ・葉が付いた青竹から、枝・葉を切り落とし取り付ける長さに切りました。
 ・切った竹を支柱に針金で止めました。
 ・最後にシュロ縄で竹と支柱をいぼ結(男結び)で縛りました。
ところで、竹の上下の見分け方を習いました。根元から切って葉がついたまま先端まで残っている場合は簡単に見分けることができますね。しかし、1メートル程の短く切ってあり、両端の太さが差ほど違わない時は、上下が見分け難いですね。その時は、薄い筋のある方が『 天(上)』、白い線のある方が『 地(下)』となります。竹を割る際には 天(上)側から割るときれいに割れるそうで、その際には便利です。

  <竹の上下の見分け方>

次いで、使用する竹は2から3年物が良いそうで、そして水分の少ない秋に伐ったものを使う方が良いと教わりました。若い竹や、春の水分の多い竹は虫が付きやすく、腐りやすいそうです。
作った生垣は、びわこ地球市民の森に今も残っています。

  
     <掛矢で支柱の打ち込み>     <左の古い竹垣を右のモノに交換>
  
     <縦にする青竹の選定中>        <平塚先生のいぼ結びの実演中>
  
 <平塚先生のいぼ結びの実演中>       <完成した生垣>

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2024年4月17日(午前・午後)
「 樹木の種類と管理 」     【農場現地研修:中西園材】

樹木医 中西 肇 先生
樹木医 平塚 英史 先生


私たちの講師である中西先生の園材店で、樹木の種類と管理について研修をさせて頂きました。

  <中西園材さんの会議室での講義>

先ずは、事務所の会議室の中で説明を受けてから、広くて多くの樹木が置かれている園内を案内して頂きながら、樹木の特徴などを解説して頂きました。

・梅切らぬバカという言葉があるくらい強い木で、枝がどんどん出てくるので、木のためには冬場の葉のない時に35芽を残して切る
・水が溜まる場所に植えてはダメ。水が腐って根が腐る
・株元を3分の1以上出して植える
・縮んだ葉があるとアブラムシが付いていることが多いので、殺虫剤で消毒する

<霧島つつじ>

・サツキやツツジは、酸性土壌が良い
・柔らかい土、ピートモス等が良い
・石山寺のツツジは、霧島つつじだそうです

<槙(まき)>

・木のためには、今(4月)に切るのが良い。遅くても7月までに切る

<馬酔木(あしび)>

・肌の色が赤い
・葉に毒がある
・山に馬酔木を植えると害獣への対策効果がある

<マルバノキ>

葉がハートの形をしている

<赤松>

・肌の色が赤い
肥料はやらない方が良い

<アオダモ>

・野球のバットにする木である
・成長が遅い
・関東の山で取れる木である

<シャクナゲ(石楠花)>

葉の裏が白いのは西洋シャクナゲで、葉の裏が茶色は日本シャクナゲである
太陽が好きな木である

<大名竹、黒竹など竹>

・水が切れると枯れる

ドウダンツツジ>

・火山灰土でないと枯れるので、移植しても土を変えないこと

<ブルーベリー>

・二種類植えた方が良く、小さい実の方が体に良い

<イロハモミジとカエデ(楓)>

・葉が手のひらのように7裂片となっていて、カエデ(楓)はカエルの手の形をした葉である

ダンコウバイ>

・冬の葉のない時に移植する

<白ナンテン>

・実は喘息の薬である

以上の他に、クロモジ(黒文字)、ニシキギ(錦木)、沈丁花、シロヤマブキ(白山吹)シャリンバイ(車輪梅)などの説明をして頂きました。
なお、次のようなワンポイントお話しも聞けました。

・移植するのには3年くらいかけて根回しをしている
・カイガラムシはアリが運ぶ
・山から採ってきた木は、自然に育ち、肥料も要らない

以上で、午前中の講義は終わり、事務所の会議室で昼食を取らせて頂きました。

続いて昼からは樹木園に戻りお話をお聞きしました。

<ケヤキ(欅)>

ケヤキは、一度株を切るとひこばえ(新芽)が生え、台木(接ぎ木苗の根の部分となる土台の植物)になる

<もみじ(紅葉)>

・野村モミジは、一年中赤い
・野村モミジは、一年中赤い血潮モミジは、若葉のときは赤いが次第に緑になる
・野村モミジは、一年中赤いもみじは、2,000種類もある

<ハナミズキ(花水木)>

・水が好き
・土壌は柔らかいのを好み、ピートモス、バーク堆肥が良い

<ヤシの木>

・木の芯が枯れたら、木も枯れる
・冬はくくって雪が積もらないようにする

<桜>

芽が出て来た頃に植えると枯れるので、芽が出てない時に植える 

昼からも、次のようなワンポイントお話しも聞けました。

・木は朝10時から14時位まで水を吸う
・夏は夕方に水をやる方が良く、葉水は日が落ちてからやる
・除草剤は粒剤はダメ。強すぎて木が枯れる

広大な敷地に一杯の樹木があり、それらを一日かけて先生が案内して下さいました。
ありがとうございました。

  

  <中西園材さんの沢山の植木>


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2024年5月8日(午前・午後)
「 県内の巨木、名木を訪ねる 」    【湖北方面】

樹木医 信田 繁治 先生


今日は、湖北の巨木、名木を訪ねる校外学習でした。JR木ノ本駅で集合し、イザ、出発!

先ずは、長浜市高月町の「柏原野神のケヤキ」でした。なお、野神とは、湖北地方で豊作祈願に祭る野の神様のことだそうです。
この木は、滋賀県指定自然記念物なっており、「八幡神社のケヤキ」とも言われています。説明板によれば、幹周8.2m、樹高22m、推定樹齢300年とのこと。

  
      <柏原野神のケヤキの前で>

次は、長浜市木之本町の「黒田のアカガシ」に向かいました。
この木も、滋賀県指定自然記念物なっており、説明板によれば、幹周6.9m樹高15m推定樹齢300400年とのこと。この木も、野神と昔から崇められており祭典が行われ取り、「新日本名木100選」に選定されています。
この黒田のアカガシの近くに「一ノ宮のシラカシ」があり、見に行きました。この巨木は大きく南北に二つの幹に分かれており、目通り幹囲は10.3m、樹高20m、樹齢(伝承)400年とのこと。木の前には「野大神」と彫られた石柱がありましたが、これもまた地元の人々に崇められているのですね。

  
     <黒田のアカガシ>          <一ノ宮のシラカシ>

次は、長浜市高月町の「西物部野神のケヤキ」を見に行きました。
この巨木は、幹周6.3m、樹高12m、推定樹齢300年とのことです。ここにも、木のすぐ脇に「野大神」と彫られた大きな石碑が立っていました。

   <西物部野神のケヤキ>

次は、昼食の場所として休憩をさせて頂く東アジア交流ハウス「雨森芳洲庵」に行きました。玄関先の門の脇には、門を覆いかぶさるように大きなケヤキの木がありました。目通り幹囲6.6m、樹高15m、樹齢は不明とのこと。それを見ながら、館内に入らさせて頂きました。

昼食後、施設の案内の方から、雨森芳洲の歴史や業績を興味深くお聞きしました。
それによると、芳洲は高月町で生まれて、医学と儒学を学び、中国語を習得して、対馬で鎖国時代に隣国朝鮮との交流の窓口となり、朝鮮に渡るなどして、対馬で没したそうです。その業績を顕彰するために東アジアとの交流と友好を目指す施設として建てられ、芳洲の書物などはユネスコ「世界の記録」として登録されています。

  
    <雨森芳洲庵のケヤキ>      <芳洲の歴史と業績を絵で説明を受ける>

次に、長浜市高月町にある滋賀県指定自然記念物の「天川命神社の大イチョウ」(幹周5.7m、樹高32m、樹齢300年以上)と「佐味神社の三本杉」(3本の中で最も大きい杉は、幹周4.7m、樹高25m、樹齢は不詳)と滋賀県指定自然記念物の「柏原のケヤキ」(幹周8.4m、樹高22m、推定樹齢800年以上)を見て回りました。

  
  <天川命神社の大イチョウ>           <柏原のケヤキ>

なお、巨木の定義は、1988年の環境庁により、地上1.3mの位置で幹周り3m以上の木、又は地上1.3mの位置において幹が数本に分かれている場合にはそれぞれの幹周りの合計が3m以上で主幹の幹周りが2m以上の木、と決められています。
なお、これらの巨木が切られる時は、それらを家具などの材料として活用するが、切り方によって価値が変わるため、木の種類ごとに業者が違うそうです。面白いお話を聞かせて頂いたが、なんとなく納得でした。

本日見に行った木は、いずれも大きくて太い樹木でしたが、雪深い湖北地方で数百年も生きていることに敬服しますね。


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2024年5月15日(午前・午後)

「 果樹と野菜の栽培管理 」
元滋賀県立八日市南高校 教諭 松原 治夫 先生


今日は、松原先生の果樹と野菜の栽培について教わりました。
<イチジク>
・イチジクは摘果が不要
・落葉をしたら、2芽で切り戻す。切り戻しから2本の芽が出て4本の枝になり、翌年に2芽で切り戻すと8本の枝になるが34本の枝にする(多いと実が小さくなるので)
・この剪定は、年明けに行う
・鉢植えの場合、木の高さは1.5mほどで先端を摘心する
56年が経ったイチジクの木には、カミキリムシよけに地表から枝分かれの辺りまで油性の白ペンキを塗ると良い
・肥料は、ようリン+化成肥料+鶏糞を年明けに施す。ポット栽培の場合、春に元肥、花が咲く頃と実が終わる頃に施肥する
<ミカン>
・摘果は、花の時にする方が良いが、小指の1節程度まででも良い
・レモンの場合、45年は実がつかないが、木を太らせることに13年は費やす

≪参考≫

『栄養成長』とは、発芽後の茎・葉・根を増大させ、自分の体を作り上げる時期で、土が肥沃ないと成長が阻害されるが、肥料のやり過ぎは逆に成長を阻害するのでダメ

<さつまいも>
・さつまいもの垂直栽培を教わった。やり方は、畝に支柱を立ててさつまいものツルをゆるくヒモで縛りつたわらせる方法
・メリットは、つるを垂直に伸ばすので狭い畑にぴったりな育て方で、また葉に日光が当たって風通しが良くなり病害虫の発生リスクが低くなるそうです
・また、通常の栽培と同じくらいの収量となり、甘くて美味しい高品質なイモになるそうです
・デメリットは、何もしないでおくと支柱に絡まらないので、随時つるを支柱に誘引する必要がある

<フキ>

・肥料は、冬に鶏糞を土に入れて耕す

≪参考≫

アブラムシは、「強い光」が苦手で普段は葉の裏や葉の陰に潜んでいるので、鉢の下や株の根元の部分に光を反射するアルミホイルかアルミシートを敷くか、丸めて枝に引っ掛けると良いとのこと。

      <手に持ったアブラムシ除けのアルミホイル>     

<ダイコン、ニンジン>
・マルチをしない畝に二列に種を植えて芽が出た場合の施肥は、1回目を畝の二列の真ん中に浅い穴を掘り化成肥料+鶏糞を施し、土を戻す。2回目は畝の外側の脇の土を三角ホーで切り取り、化成肥料のみ土と混ぜて元に戻す

  

今日もいろいろを学ばさせて頂きました。早々に役立てたいと思います。


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2024年6月5日(午前・午後)
「 樹木の夏期剪定実習 ① 」
樹木医 平塚 英史 先生



今日は、平塚先生の夏期に行う剪定の実習でした。

まず、教室で、剪定の目的を教わりました。剪定は、幹・枝・葉をただ単に切り除くという単純な作業ではなく、剪定の目的(美観、防風、風通しなど)を考えに入れて樹形を整える作業で、大きく次の3つの目的だと。

・美観上の目的

樹木本来の自然の美しさを一層発揮させるための不要な幹や枝葉を切る
玉物(球状に仕立てた樹形)や苅込など曲線や直線を活かし人工美を高める切込み

・実用上の目的

防風林、遮蔽樹、緑陰樹など、ある程度枝葉が混むようにする手入れ
街路樹を交通に支障にならない、信号や標識を遮らないように切る
建物・施設の緑地や中庭などで建物や空間との調和を図る手入れ

・生理上の目的

繁った枝葉の透かし、風通しや日当たりを良くする、病気や害虫の発生の抑制、風雪害に備えるための手入れ
強い枝の生長を抑え、花着き・実着きを良くする手入れ
枝や株の更新のための幹や枝を切る 

剪定の基本は、樹種により適期がある。

・落葉樹は、11月~3月の休眠期が適期
・針葉樹・常緑樹は、2月下旬~4月の芽が動く前が適期 

軽剪定の夏期剪定の目的は、

繁った枝葉を剪定することで、風通しと日当たりが良くなり、病害虫の発生を抑制する
・枝を短くすることで、台風被害を軽くする

・切り返し(切り戻し)剪定から沢山出た枝(車枝)を間引き、樹形を整える
・果樹の場合、無駄な枝葉の剪定や摘花・摘果として行う

なお、剪定は、樹木にとって手術なので慎重に丁寧にして欲しいと。従って、

・大枝は根元を下から上へ1/31/2ノコギリで切込み、その後上から下に切り込み枝を落とす…大枝を上から下へ一発で切ると、切り落とす枝の重みで途中で裂けることがある
・ブランチカラー(幹の細胞が枝の細胞を覆って盛り上がって部分。幹の組織が含まれている)を見極め、傷口を塞ぐために残すべきところを傷つけない…切り口の癒合を早めるため

そして、安全に作業をするために、高所作業では安全帯と命綱(ロープ)を着用し、脚立作業では固定し(押さえてもらう)乗り出さない、作業前に蜂がいないかどうかの確認をして、そして暑い時は作業を避ける、など基本的なことを話されました。

午後からは、介護実習室横に生えている樹木と玄関前の通路脇の樹木に対して、平塚先生の剪定の手本の後で、生徒の我々が剪定を行いました。きれいに剪定できたかナ~?

  
                 <介護実習室の横の樹木の剪定作業中

   
                 <玄関先の通路脇の樹木の剪定作業中

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2024年6月19日(午前・午後)
「 樹木と庭木の病害虫防除 」
樹木医 信田 繁治 先生


信田先生の今日の講義は、植物の病害虫とその防除についてお話をして下さいました。
先ずは最初に、今世間を騒がせている中国から来たクビアカツヤカミキリの被害状況についての話しでした。このクビアカツヤカミキリムシは、桜・桃・梅の木に卵を3001000個産むため木の幹を食い荒らし枯らしてしまうのです。関東の学校の校門の桜並木が全て枯らされてしまったなどの報告がなされています。
この虫は、関東と関西で広がりつつあり、すごいスピードで繁殖をして被害が出ており、特に高速道路に乗って(トラックの荷台などに入り込んで)広がりつつあるとのことでした。滋賀県にはまだ見つかっていませんが、今年7月に京都で発見されており、滋賀にもまもなく到来するのではと心配をしています。
桜の幹に食べた木くずがこぼれているのを見つけたらすぐ、市の環境課へ通報して欲しいと言われました。滋賀には多くの桜並木があちらこちらにあるので心配ですね。

   
         <講義の光景>          <クビアカツヤカミキリムシの標本>

  
   <桜の幹を食い荒らすクビアカの幼虫>     <枯れてしまった桃の木>

ところで、樹木の病気=病害は、根、葉、樹皮、花・つぼみ・果実にかかりいろいろあるが、そうでないモノも病気と呼ばれることがある。

・病気にかかっても病害と呼ばない例…園芸品種の斑入り、竹の斑紋(虎斑竹)
・正常な生理現象でも病害とされる例…竹の開花病
・寄生者によらない病気(生理病)…積雪による光合成異常、養分欠病症 

病虫害による被害が起こる仕組みは、次の3つの要因が発病に好適な条件に傾いたときに病虫害が発生するのだと。ただし、病気の種類により3要因が占める比率が異なる。

・主因…菌や害虫等の病原
・誘因(環境)…発病に適した環境
・素因…病虫害にかかる性質(発病のし易さ)

では、病害の防除の要点は、先ずは、

・植物を良く見て「早期発見」に努める…早く発見すると様々な対策が可能
・病気や害虫について「知る」…事前の対策を立てることが可能

をもとに、次の手当てを行う。

・立地環境の改善と樹種の選択…水はけの改善、日照・風通しの改善など。病気にかかり難い樹種・品種の選択や立地環境に適した樹種の選択
・伝染源の除去…伝染源となる落葉の除去、病患部の切除などをして薬剤散布を効果的にする
・薬剤の散布…薬剤は治療効果はなく、あくまで予防のモノ。適用外の植物や病虫害への使用はしない 

その後、農薬について、その剤型(粒剤、水和剤など)や使用毎の種類(殺虫剤、殺菌剤など)や注意事項(液状の農薬散布には風向きを注意するなど)の説明を受けた。
また、昆虫と害虫についての説明があり、いくつかの害虫(マイマイガ、イガラ、ミノムシなど)や病害(うどんこ病、すす病、持ち病など)の説明をうけた。なお、どんな昆虫でも害虫になる可能性がある、松の木などにする「こも巻き」は益虫も入り生物多様性の観点から良くない、などと話をなされた。

スズメバチには注意し、特にオオスズメバチは特に注意しなさいと。刺されたらアナフィラキシーショックとなることがあるので、注意して状況を見極めて、受診をするなどして下さいと。蜂に襲われそうになったら姿勢を低くするのが良い。なぜなら蜂は上に目があり、下は見えにくいのでと。

街で暮らしているとヤマビルに吸血されることがないが、鹿や猪が山里に降りてきたため、それらにヤマビルが付着して野山にまき散らされ多く見受けられるようになったそうです
そのヤマビルは、人の吐く息の炭酸ガスに反応して地面から飛び移って皮膚に吸着し血を吸うそうです。噛まれたら引きちぎるのではなく、アルコールか塩を掛けて落とし傷口を消毒して絆創膏を貼って止血すれば良いとのことでした。

また、マダニも鹿や猪や野ウサギが出没する所に多く生息し、民家の裏山や庭、畑やあぜ道に潜んでいるそうです。マダニは人の酪酸の匂いや体温、体臭、物理的振動などに反応して、飛びついて来るそうです。なので、野外ではシャツの袖口を手袋の中に入れるなどして腕・足・首など肌の露出を少なくし、作業着は家の中に持ち込まない、入浴の際にダニが付いてないかチェックするなど注意をして下さいと。特にマダニは、感染症(日本紅斑熱、ライム病など)を媒介するので、ダニに噛まれているのが気づいたら無理に取らずに(引きちぎると虫体が潰れマダニの体液が人体に入り感染や化膿することあり)皮膚科で処理してもらう方が良いそうです。

  <マダニの忌避剤を前に

今日は、樹木の病害虫を中心に、蜂、ヤマビル、マダニなど人体に害をもたらす話しなど、身近な問題の話しが多く参考になりました。

今日は信田先生の最終講義でしたので、2年間のお礼をさせて頂きました。
信田先生には京都植物園から始まって、いろいろと面白い講義を沢山聞かせて頂き、本当にありがとうございました。

  <最終講義でのお礼の花束贈呈>


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2024年7月10日(午前・午後)
「 樹木の夏期剪定実習 ➁ 」
樹木医 平塚 英史 先生


今日は、守山市の琵琶湖湖畔にある琵琶湖マリオットホテルの南側にある美崎公園パークセンター管理事務所の学習室で講義が行われました。

 
 <美崎公園パークセンター管理事務所の学習室

学習室での座学の後、藤棚の上に“もさもさ”に育った藤の剪定を行いました。この藤棚の藤は、昨年は西側半分をレイカディア大学の園芸の演習で剪定したそうですが、そこの所は今から剪定を行う東側のところよりは“もさもさ”ではなかったです。
作業は、まず幹から絡み合った藤のツルの中から主幹となる枝以外は切除して、棚の上を空かして足元を見やすくし、棚板の間に板を渡して足場を確保しました。

午前中は、一先ずここまでとして、学習室に戻り昼食を取りました。

  
      <“もさもさの”藤棚>                 <藤の剪定方法の説明>

午後からは、昼食で休んだ体に活を入れるために、松田さんが持参してくれた「紫蘇ジュース」やコーヒーを飲んで体を目覚めさせました。

  <紫蘇ジュースでのタイムブレーク中>

午後からは、昼食で休んだ体に活を入れるために、松田さんが持参してくれた「紫蘇ジュース」やコーヒーを飲んで体を目覚めさせました。

   <スッキリした藤棚>

なお、ここ三﨑公園を訪れたのが初めて人が多かったのでしたが、バーベキューができ、キャンプもできるということで、今度は皆でバーベキューかキャンプをしに来たいねと話してました。

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2024年7月24日(午前・午後)

「 球根と宿根草の育て方
・ハンキングバスケットつくり
・観葉植物の育て方」

フラワーアレンジメント講師 水島 たず子 先生


今日は、水島先生の最後の授業です。
なお、今日の授業は、明日から始まる学園祭に出展するハンギングバスケット作りが授業のメインです。

先ずは、ハンギングバスケットのプラスティク鉢にスポンジを張る作業からスタートしました。それから各自が好きな花を選んで、次々と鉢に差し込んでいきました。真ん中に背の高い花を入れ、そのを囲むように草花を入れていきますが、なかなかキレイにバランス良く出来上がりません。それを先生にチェックして頂くのですが、先生の魔法の手にかかると一瞬で花たちが輝きを増していきます。不思議だナ~。

  

  

 

次は、観葉植物の育て方を教わりました。
観葉植物は水の管理が大切で、受け皿に水を入れて育てる方が良いそうです。受け皿の34㎝位、鉢底の日向土の部分が水につかるのを意識して水をはるが、それ以上つけると観葉植物が根腐れを起こすそうです。もし、受け皿がなかったら、アルミホイルで鉢を巻いて使っても良いそうですが、しかし深い受け皿は根腐れの原因になるのでダメとのことです。また、痩せたあるいは枯れかけた葉は、元に戻らないので切るか抜いて下さいとのことでした。

さて、今日は水島先生の最後の授業なので、少しお話の時間を取って頂きました。
学生から「先生がレイカディア大学の講師になった切っ掛けは?」との質問がありました。先生の答えは、「中西先生と先生の奥さんとは友達だったことから、中西先生が大学に紹介をされた」ことから始まったそうです。
次の質問は「先生の好きな花は何ですか」でしたが、先生は「ガイラルディア、ゼラニュウム、マーガレット、インパチエンスです」と即答されてました。
次の質問は「カバープランツのお勧めを教えて」でしたが、先生は「初雪かずら、ワイヤープランツです」と答えられてました。

最後に、水島先生にエプロンと寄せ書きをお渡しして、2年間のお礼をしました。

  <二年間のお礼のエプロンを着用>

水島先生、いっぱい、いっぱい教えて下さって、ありがとうございます。
教えを守り、地球を花いっぱいにしていきます!


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2024年8月7日(午前・午後)
「 地産地消・夏野菜で郷土料理作り 」
滋賀県栄養士会副会長 清水 満里子 先生


これから清水先生による2回目の講義で、地産地消の郷土料理作りです。
郷土料理とは、地域独自の食材と、調理方法で作られ伝承されている料理のことと言われており、食べれる授業でもあり楽しみな講義でした。

さて、本日のメニューは、次の5品です。
 1.生姜とじゃこの混ぜご飯
 2.丁字麩の辛し和え
 3.赤こんにゃくのピリ辛炒め
 4.泥亀汁
 5.冬瓜の葛煮

事前に、各自家で収穫されている野菜があれば持って来てと連絡をしておりました。流石に園芸学科の皆さん、冬瓜、きゅうり、ピーマン、なす、など必要な野菜は全部集まりました。
みんなやる気満々で調理のスタート。
お米も寄付をして頂き、必要量の一升のところを倍の二升を炊くことになりました。清水先生はその量を見て、目を真ん丸にされていましたよ。
女性軍の奮闘と男性陣の邪魔をしない心がけで、手際よく調理が進み、昼前には全ての料理が完成しました。この料理は事務局へお裾分けをし、ご飯は大幅に余るので手分けをしておにぎりにしました。

  

 

ワイワイガヤガヤと美味しく頂きましたが、男性の中には物足りなさそうにされている方もいました。「メインディッシュがない」と小声で訴えていましたネ。

 

午後からの授業は、熱中症と摂取水分量について、自分に必要なエネルギー量の計算などの講義を受けました。
今年の異常な高温気象のため、熱中症についてはいろいろと聞いていましたが、改めて勉強をしました。熱中症は、①環境(高温・高湿度、締め切った部屋など)、②からだ(高齢者、糖尿病、二日酔いなど)、③行動(慣れない運動、長時間の野外作業など)の3つの要因で引き起こされる可能性があるとのことでした。

  

予防をするためには、人間の体の6070%(高齢者は50%)を占める水分の摂取が大切で、体温の調節や体液の調節など重要な役割を担っており、水分補給が最重要だと。
なお、70㎏の人(運動による発汗などない状態)は、水分摂取量2.5ℓ(食事1.0ℓ+飲み水1.2+その他0.3ℓ)に対し、水分排出量2.5ℓ(尿・便1.6ℓ+呼気や汗0.9ℓ)とバランスしているそうです。

  

しかし、高齢者は、食事量が減少、トイレが心配で水分控える、水分を蓄える筋肉量の減少、汗をかきにくい等々で水分が不足しがちだそうです。
1日に必要な水分摂取量の目安は、『現在の体重(㎏)× 3040ml)』だそうです。60㎏の体重の人は1.82.4ℓを摂取する必要があり、上述の70㎏の話しを参考にすると1.0ℓ以上は飲む必要があるようですね。飲んでいるのかなぁ???

  

ところで、水分補給にポカリスエットではなくて、塩分が含まれているOS1が良いそうです。
以上の他に、熱中症を予防する食べ物や一日のエネルギー量のお話もありましたが、楽しく納得の一日でした。


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2024年8月28日(午前・午後)

「 おいしい果樹と野菜の作り方 まとめ 」
元滋賀県立八日市南高校 教諭 松原 治夫 先生


今日は、松原先生の最終講義でした。

 

教科書の「野菜づくりの教科書」と「プロが教えるおいしい果樹の育て方」を使って、今まで話されたことの集大成をお話しされました。
先ずは、「プロが教えるおいしい果樹の育て方」を見ながら

<苗木>
 ・木の選定と購入について …一年目の苗木は棒苗、二年目は枝が出て、三年目は枝に枝が出る。選べるなら二年目が良い。また、接ぎ木の苗は根が出やすく、育てやすい。
 ・値段が高いのが良い訳でなく、木の勢いや根の張り具合を見て買う
 ・ホームセンターなどで、春の売れ残りを安く買い育てるのも良い

<挿し木>
 ・イチジクやブルーベリーはやり易いが、ブドウも面白い

<土づくり>
 ・ポット栽培では培養土で良いが、畑は有機質が少ないので鶏糞を中心に有機肥料を入れるのが大事
 ・ストチュウは殺虫剤ではない。これで使って虫を来させないために使用する

<肥料>
  有機物の肥料を足してやると微生物が住み、野菜を育てるのに大変良い。主に鶏糞や豚糞をやるのは良いが、米ぬかや油粕や骨紛も良く、化学肥料窒素、リン酸、カリュウムを加えるのも良い
 ・生の肥料は入れない方が良い

<水やり>
 ・水やりは、一度に1回でやるのではなく、最初は表面を濡らす程度の20%を、その後3040%を23回に分けてやるのが良い
 ・畑の水やりは普通いらないが、酷暑の時には必要
 ・水を野菜に直接やるのではなく通路にやるのも良い

<剪定>
  ・間引き剪定(徒長枝など)、切り返し剪定(根元から1/3で切り落とす)を状況を見て行う
 ・果樹の木は、35年間は実などを我慢して欲しい。3年目の木はそれよりも早くなるだろうが
 ・買ってきた果樹に実がついていたら、それは取り除いてしまうこと
 ・柑橘類は、枝が沢山出てくるので、思いきり切るのが良い

<病気、害虫>
  ・薬をやるだけでなく、捕殺も重要。薬では良い虫も殺してしまうので
 ・薬をやる時は、自分の体の健康や防御も大切

次に、「野菜づくりの教科書」を見ながら、

<野菜>
 ・野菜には連作障害を防ぐことが重要

  ・主要な野菜の種類はウリ科とナス科に分けられるが、それを見て連作障害の対策を立てる
 ・ノートや写真で何を植えて作ったか記録し、連作を避ける

<土づくり>
 ・土を手で握ってパァと離した時、握ったら指の形を残しつつ、ポロポロとなるのが良い。砂質土の場合は有機質肥料を入れてフカフカにするのが良い。粘土質の土の場合は砂を入れ有機質肥料を加えるのが良い
 ・phは6前後が良い。ph7は中世、ph8はアルカリ。ジャガイモはph56の弱酸性なので石灰は入れない方が良い
 ・石灰には消石灰、苦土石灰、有機石灰があるが、マグネシウムが入っている苦土石灰はお薦め
 ・スギナが出るのは土が酸性度なので、消石灰を多く入れるが、少し芽が出てきたらすぐに切ってしまうのも有効
 ・連作障害を避けるために、天地返しを行う。天地返しを行わないと土の底に溜まった肥料が根腐れなどを起こす

<肥料>
 ・有機栽培をするのなら、牛糞と鶏糞の堆肥が良い。骨粉などを入れるのも良い
 ・化成肥料のNPK(窒素・リン・カリウム)が888と書かれているのは、10㎏に入っているパーセントである

 ・粉状とペレットがあるが、ペレットはホコリになり飛ばないので良い。肥料をまくときはマスク、手袋、眼鏡をする
 ・一発剤(一度やれば追肥などが不要なモノ)は便利で良い

<マルチ>
 ・マルチは掛ける、掛けないのどちらでも良いが、草の防止や保温・保湿のためには良い
 ・また、水の跳ね上がりで、土の中から虫や菌が葉や実に付くことを防止してくれるので良い
 ・マルを掛けるのは、土が湿っている時に行うが、土が乾いている時は掛ける前に水をやる
 ・穴のあいていないマルチをコテで穴をあけて使う方が、穴あきマルチより草を生やすのが少なくて良い
 ・夏の暑い時期は土の中の温度が上がらない白黒のマルチを、秋は温度を上げる黒いマルチが良い

<種子>
 ・サカタやタキイの種は高いがお薦め。安い種は買わない方が良い
 ・残った種は、入っていた袋をそのまま使い、切り口をテープで貼り冷蔵庫に入れて翌年使う。発芽力は多少は落ちるけど

<水やり>
 ・種まきの前にサーっと1回やり、蒔いてから23回やる。それ以降は数日間は水をやらない
 ・水は、朝方に多くやり、夕方は少しやる。夕方に多くやると節間が長くなる
 ・種まき用のセルトレーは保水力があるので、あまり水をやらない。水を多くやると徒長する
 ・ポットに植える際は、植える前に水をやる
 ・水やりは、ハス口を下に向けて、サーっとやる。多く水をやると、水が土の上で浮くので良くない
 ・覆土したら、鎮圧をして、土と種が密着するようにする
 ・度々水やりをしなくても、直根が伸びて水を吸い上げるので

<育て方>
 ・さつまいもの垂直栽培を先生は試しているが、地面の広がりを気にしなくて良いのでいい方法だと思う 

さて、以上のアドバイスは、事前に渡された質問のメモ用紙からお答えを頂いたモノもありましたが、その他に面白い質問がありました。
特に、午後からは円卓状に机を並べてのお話し会でした。

  

その質問とは
・松原先生が園芸の先生となられた経緯は?

高校の園芸学科で園芸を学ばれて、その時の先生が教師になることを勧めら、本格的に野菜づくりと果樹栽培を学ばれ、教師になられたそうです。

・授業中の携帯電話の主は誰(飲み屋のお姉さん)?

毎回嬉しそうにお話をされていたので、絶対に飲み屋のお姉さんかカラオケのお誘いだと疑っていましたが、業者さん(?)からの電話だったそうです。

・先生のなかなか良い服装のセンスはどうして?

後期高齢者とは思えない若々しくてセンスある服装で気になっていました。どこで買われているのかお聞きしたら、服はしまむら、靴は平和堂とのことでビックリ。てっきり、アルマーニの服かなぁと思ってましたが、しまむらのバーゲンで買われたとお聞きして二度ビックリ。年を取ったら暗い気持ちで日々を過ごすのではなく、気持ちだけでなく服など外見も若く前向きにすることが大切と力説しておられました。凄いですね、感服しました。

授業の最後に、松原先生にプレゼントと寄せ書きと大学祭で飾った似顔絵をお贈りして、2年間のお礼をしました。

   




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2024年9月4日(午前・午後)
「 樹木の診断と治療、樹勢回復(実習) 」
樹木医 
平塚 英史 先生

今日は、台風で流れた平塚先生の最後の授業で、びわこ地球市民の森で行われました。
 
先ず、樹木の豆知識として、木の大きくなる仕組みを教わりました。
木の成長のためには、空気(酸素・二酸化炭素)、光、水、土・養分(窒素・リン酸・カリウムなど)が必要です。
まず、葉が日光と水の作用(光合成)で空気中の二酸化炭素(CO)を吸って炭素(C)と酸素(O)に分解し、その炭素と水よりでんぷんを作り、そのでんぷんが木の皮の内側にある師管と言う通り道を通り幹や枝や根に蓄えられ、木が伸びたり太ったりさせるそうです。このでんぷんは、枝から別の枝に流れることはないそうです。
水は根から吸われ、導管(広葉樹)や仮道管(針葉樹)という通り道を通り葉まで送られるが、その水の一部しか光合成に使われず大半が蒸発するそうです。この根から葉に上昇する仕組みは、蒸発すると木の中の水圧が低くなり、ストローで吸い上げるように根から水を吸い上げるそうです。なお、水を吸い上げる速度はとてもゆっくりで、1時間に10㎝だそうです。
ところで、この仕組みをまだ人間には作れてないそうです。

  

なお、木は夏に光合成を進めエネルギーを貯め、冬に成長を止めるのですが、春は目を吹き枝を伸ばすため貯めたエネルギーを使い、梅雨はどんどん枝を伸ばし幹を太らせるためにエネルギーが少なくなる時期です。この時期は葉が茂り一見元気そうに見えるが、幹や根のエネルギー量が少ない時なので枝や葉を切ってはダメだそうです。
木の成長の仕組みを聞いた後で、木の診断について話を聞きました。
説明を受けた木の診断内容は、実際に樹木医が数人で診断する方法だそうです。その診かたは、次の3つについて診断カルテをつけて、それを1点から4点を付けて評価されておられるとのことでした。

(1)この木は元気かな?
 ① 枝や葉がたくさんついているか?

 ② 枝のバランスは良いか?
 ③ 枯れたではないか?
 ④ 切られた跡があるか?
 ⑤ 葉の大きさ
 ⑥ 木の肌はどんな感じ?
 ⑦ 太い枝・幹・枝元から、小枝(ひこばえ、胴吹き)が生えているか?
 ⑧ 太い枝や幹が腐っているか?

(2) 木の病気を知らせる生き物 
(3) 木の周りの様子
 ① 枝を伸ばす場所があるか?
 ② 根を伸ばす場所があるか?
 ③ 土の様子 - 落ち葉があるか?
 ④ 過去に根を切られていないか?
 ⑤ 木の側を人間はどれくらい通るか - 土が踏み固められていないか?
 ⑥ 日当たり

昼食を済ませた後は、外に出て実際の樹木の診断を行い、診断カルテの評価点を付けました。木の周りをまんべんなく見ないと診断はし難いが、先生の木の状況を聞くとみんなの評価点はまとまりました。やはり、木を診る目がないと難しいと思いました。

  

次に、木の樹勢回復のための作業を行いました。木の周りの草を草刈り鎌で取り除き、更に草の根を取り除き、バーク堆肥で覆いました。また、土の中に空気を取り入れやすくするなどの改善のために、木の周りの数ヶ所を電動穴掘り機で穴をあけバーク堆肥を入れました。

  

授業の最後に、平塚先生にプレゼントと寄せ書きと大学祭で飾った似顔絵をお贈りして、2年間のお礼をしました。
なおこれからも、第44期園芸学科Aは、びわこ地球市民の森で月1回のペースで集まり活動を行いますので、ご指導など、よろしくお願いいたします。





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