2020年10月16日(金)
 行者道体験&法話(比叡山延暦寺) 

今日は、必修講座で初めての校外学習です。
ここ延暦寺会館へ自動車や坂本ケーブルで集合です。

早朝6時30分に自宅を出た人、坂本から1時間ちょっと掛けて登ってきた人など霊峰への道は大変です。
延暦寺会館入口で、出席押印と健康チェックです。
事務局の方々が総出で対応されてます。お疲れさまです。
1階大広間で延暦寺参拝部事務長 小林福一様からユーモアを交えて、本日の説明を受けました。
午前中は、行者道体験です。
スタート地点近くで、幼稚園児とエール交換しました。
一列になり、険しい行者道を進みます。
本日最大の難所の丸太橋です。
少々朽ちていて、一人ずつ慎重に渡ります。
足を滑らすと、川底が待っています。
瑠璃堂が、焼き打ち450回忌の特別公開(10/1~11/30)をされていたので、立ち寄ることになりました。
瑠璃堂は、信長の焼き打ちを唯一免れており、重要文化財となっています。
賽銭箱前の2本の綱が、ご本尊の薬師瑠璃光如来と繋がっていて、この綱を持ってお参りしてくださいと説明がありました。
  2時間近く歩き、クラス全員が無事に延暦寺会館に辿り着きました。

お昼は、2階の展望レストランで精進弁当「牛若」をいただきました。
今日は、天気も良く琵琶湖の対岸までクッキリと見えました。
紅葉は、まだ始まったばかりで、見ごろはまだ先のようです。
午後からは、藤波源信 大阿闍梨による法話です。
法話に先立ち、「阿闍梨が行く」の上映があり、「千日回峰」の理解を深めました。
(ここからは撮影禁止です)
上映が終わり、拍手で大阿闍梨をお迎えし、法話を聴きました。
最後に、大阿闍梨から加持を受けました。
  講座終了後、延暦寺会館前で集合写真を撮りました。
早めに帰られた方もおられ12名での撮影でした。
今日一日、久しぶりの参加者もおられ楽しく過ごせました。

【参考1】
以下に、フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』に掲載されている「千日回峰行」を整理しました。
なお、阿闍梨の種類は「教授阿闍梨」「伝法阿闍梨」「大阿闍梨」「七高山阿闍梨」「一身阿闍梨」の5つがあります。大阿闍梨は、阿闍梨になってからも更に厳しい修行を行い、深い学識や高い徳を備えた僧侶のみがなれます。
1~3年目 100日(連続)の行入り。
1日30㎞、東塔、西塔、横川、日吉大社と比叡山260箇所を約6時間で巡拝する。
4~5年目 200日の行入り。 巡拝は同様。
5年目 5年700日を満行すると「堂入り」の行となる。
9日(丸7日半ほど)、断食・断水・不眠・不臥で一日中不動明王に真言を唱え続ける。
毎晩、深夜2時には堂を出て、近くの閼伽(あか)井で閼伽水を汲み、堂内の不動明王にこれを供えなければならない。
堂入りを満了すると、「行者」から「阿闍梨」となる。
6年目 1年間100日で1日60㎞歩く。 これまでの行程に京都の赤山禅院への往復が加わる。
7年目前半 100日間、1日84kmの京都大回り。
市民は未明に玄関前に待ち生仏の数珠の加持を受ける。
7年目後半 100日間、比叡山を1日30㎞歩く。
(注:合計すると1000日となるが、藤波大阿闍梨のお話では975日で打ち切り、残り25日は生涯を通して修行をするとのこと。)
満行後 満行者で無動寺谷明王堂の輪番職にあるものは、2~3年以内に100日間の「五穀断ち」の後、7日間の断食・断水で「十万枚大護摩供」を行う。 
満行者は、京都御所清涼殿に土足参内し、加持祈祷を行う。
 【参考2】
藤波大阿闍梨が、背中を押してもらえると楽に歩けるとお話されてましたが、上原大阿闍梨が「京都大回り」の途中でT字型の棒で背中を押されている姿があり、イメージが掴めました。
(出典:https://www.youtube.com/watch?v=JtHfT4B4QJk)

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