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2年間の学習成果をそれぞれの地域での活動に活かせるようにするシニアの学び場です

講 義 内 容  Lecture

   講 義 題 目 ・講 師  講 義 の 内 容 項 目
 36  [学ぶ]
1.食品の安全性について
2.食品ロスの減らし方

消費生活アドバイザー
鈴 木 光 子
1.食の安心・食の安全・食品防御
2.異物混入、食中毒
3.食品についている主なマーク、賞味期限・消費期限
4.残留農薬、有機農産物、特別栽培農作物、食品添加物
5.健康食品、保健機能食品、機能性表示食品、食品表示法
6.食品と放射能
7.食品ロスの減らし方、環境にも良くない食品廃棄等
 35 [知る]下水道と中水利用

びわこ成蹊スポーツ大学
名誉教授
青 木 豊 明

 
1.下水道の歴史
2.下水処理の仕組み
3.富栄養化について
4.高度処理について
5.中水利用について
6.下水処理場でのマイクロ水力発電
 34   [習う]
環境学習プログラムに向けて
地球温暖化防止活動推センター
キャリアアドバイザー
来 田 博 美
 
1.環境プログラムについて Ⅱ
2.エネルギーについて
3.プログラム実践(エコの種を取り戻そう)
4.過去の暮らしを振り返ってみよう
5.電気使用量測定体験
6.振り返りシートの記入
 33   [学ぶ]
世界農業遺産認定に向けた
滋賀県の取組

~魚のゆりかご水田で
”にぎわう人と生きもの”~

滋賀県農政水産部農政課
    青田 朋恵
1.琵琶湖のこと
2.田んぼのこと(お米のこと)
3.田んぼの役割
4.滋賀県が目指している「世界農業遺産」のこと
5.田んぼが生きものを育てる?魚のゆりかご水田プロジェクト
6.農村が元気になる
 32  [知る]
脱住宅短命社会を考える

滋賀大学 名誉教授
山 﨑 古 都 子

1時間目:良質住宅ストック社会を阻む問題
1.「空き家問題」という社会的課題
1-1 「空き家問題」の把握
1)空き家の定義
2)空き家の社会的課題
1-2 「空き家問題」の背景
1-3 空き家が増える原因
1)家族関係
2)住宅市場の問題分2へ
3)社会制度上の問題
4)コミュニティ景観の共性
5)住居管理意識の希薄化
2.住宅市場の課題
2-1 新築中心の住宅市場
2-2 耐用性が低い中古住宅
2時間目:居住力をつける

3.住居管理の不作為
3-1 放置されがちな住宅検査
3-2 住居管理意識と耐久性
3-3 居住力の低下

4.ジェンダーバイアスと住居管理意識
4-1 住居管理のジェンダーバイアス
4-2 家事労働のシャドーワーク化と住居管理の衰退




 31  里山の今とこれから
~伐って使って獣害を防ごう~

滋賀県立大学准教授
野間 直彦


下記サイト資料も参考に!
リンク
0.生物多様性
・気候変動(地球温暖化)と生物多様性の減少が里山で関係している
★なぜ生物多様性が大事?
・生物多様性は人間生活に利益(生態系サービス)をもたらす
・現在経済的評価を受けていないものでも、将来の技術発展により利用の可能性が出てくるものも多い
・いったん絶滅した生物は復活できない
★生態系サービス
・人間が生態系から得る利益,供給・調整・文化サービス等がある
1.日本の森林
・日本の森林は過去50年間で面積は同じだが、森林蓄積量は増加
2.第2の危機(自然に対する働きかけの縮小による危機)
・皮肉なことに、人が里山を使わなくなったために絶滅の危機に瀕する生物が増えている
・日本の植物のレッドリストに記載の約2000種のうち5割が第2の危機によるものである
3.鳥獣害(農林業、生態系)
・ニホンザル、イノシシ、ニホンジカ、ツキノワグマ、カワウ
4.里山林の将来
・里山林のめざす未来 ー共通認識ー
・伐って管理するには:温暖化を進めない自然エネルギーとして木を利用するのがよい
ー見えてきた方向性ー
5.木質バイオマス燃料

・木材の現代的な燃料利用を実行するのが良い
6.里山林に関わる問題
 30  [知る] 飲み水について

びわこ成蹊スポーツ大学
名誉教授
青 木 豊 明



1.はじめに
・ 飲み水の体内収支
・ 体内の水の動き
・ 淡水である必要性
2. 飲み水の歴史
2.1 自然水の利用
2.2 殺菌技術の導入
2.3 有害物質の除去
 29 「環境まちづくり活動と
パートナーシップ(協働)」

琵琶湖環境科学研究センター
宮 永 健 太 郎


1. はじめに
・目指すべき環境まちづくり活動(振り返り)
・パートナーシップ(協働)とは
2.パートナーシップについて
・パートナーシップの原則:「横浜コード」
・パートナーシップの理想と現実
【1】下請け・丸投げ
【2】単なる「役割分担」
【3】参加なきパートナーシップ
【4】「パートナーシップ事業」という発想
【5】PDCAサイクルの一部のみ
3.互いの違いを「理解し」「合意し」「ともに行動する」ために
4.まとめ
・振り返り(パートナーシップとは何か?パートナーシップの原則、パートナーシップの理想と現実、互いを「理解し」「合意し」「ともに行動する」
・最後に:「ガバナンス(governance)とは何か?
 28  [学ぶ] 「食とエネルギー」
 地球温暖化防止活動推進員 本江宗明
0.COP21(パリ協定)
食⇔エネルギー⇔CO2発生⇒温暖化防止 連動しています
1.食される前の「ゴミ」について
2.食された後の「ゴミ」(食用廃棄物)について
3.「ゴミ」は本当に「資源」なの?
4.「ゴミ」から「エネルギー」が
5.まとめ(食とエネルギー」‥・を考える
 27 [学ぶ] 「食とエネルギー」
 地球温暖化防止活動推進員 山本悦子
1.地球温暖化の仕組みと影響/IPCC第5次報告書から
2.食べものが食卓に届くまで   
3.食から考えるエネルギー
4.保存と調理方法
 26  [習う]
環境学習プログラムに向けて
地球温暖化防止活動推センター
キャリアアドバイザー
来 田 博 美
●環境学習について   

●環境学習のプログラムについて 
 25  [習う]
「環境まちづくり活動」 の企画と運営について
琵琶湖環境科学研究センター
宮 永 健 太 郎
 1) はじめに
活動は団体の顔、しかし現実は
”環境マネジメント”という発想
目指すべき環境まちづくり活動
2) ”鳥の目”と”虫の目”
3) 仲間づくりと人育て
4) いざ当日 5) まとめ
 24  [習う]
琵琶湖の今と昔を学び
未来を考えるワークショップ


滋賀大環境学習支援士会
橋田 卓也 & 佐瀬 章男
これからの琵琶湖を考えよう!
1.びわ湖の誕生
2.びわ湖周辺に住む人々の生活の変化
3.びわ湖をめぐる問題の変遷
~水質保全から総合保全の時代へ~
4.マザーレイク21第1期計画
5.マザーレイク21第2期計画
6. ~私たちの取組について~


資料として「びわ湖と暮らし2016」が配付されました
「びわ湖と暮らし2016(前編)」
「びわ湖と暮らし2016(後編)」
 23  [習う]
琵琶湖の水辺環境保全活動 +NPO活動について


びわこ豊穣の郷
沢井 進一

環境保全学習事業
・河川水質調査→赤野井湾の水質の長期変化
・モデル河川づくり
・赤野井湾探検会
・水辺の楽校・水生生物調査
・オオバナミズキンバイ除去大作戦
動画はこちら
赤野井湾 - 琵琶湖・淀川水質保全
http://www.byq.or.jp/shuppan/ryuikibook/pdf/12_Akanoiwan.pdf
参考資料
第6期琵琶湖に係る湖沼水質保全計画の評価および第7期計画に向けた課題
 22  [知る] あちらを立てればこちらが立たず
一琵琶湖淀川水系の治水・利水・環境を巡検する-


滋賀県立大学名誉教授
三 田 村 緒 佐 武




1)治水と利水と環境は対立する
2)びわ湖の治水・利水・環境を診る
3)淀川の治水・利水・環境を診る
4)治水と利水と環境が対立している具体例
5)水環境問題は複雑に絡み合っている

 解決するためにには、
①根本治療:「環境認識=環境解析]、「環境理念:環境倫理・教育]の視点から、人は自然の再生力の手助けに徹レ②対処療法:「環境改善」を施す必要かある。
 「あちらを立てれば、こちらが立たず」ではなく、「あちらも、こちらも立てられる」ようにしたい。いわゆる仏教の<自利利他>の精神が重要になる。
6)次世代の持続可能社会を構築するために
 「環境学]と「環境学習」の基本は、①環境問題を生じさせない.②環境問題が所在する場を修復する.③人間は『予防原則』で活動する。であった。忘れたのか!
 私たちは、ひ孫に往みよい水環境を残せるでしょうか? 今、私たちの生き方が問われている!
 21 [学ぶ] 「風呂敷再発見」

日本風呂敷協会 西澤良子
 風呂敷の包み方の実習
  20 「琵琶湖および淀川の水の課題」

大阪産業大学 人文環境学部
特任教授
京都大学名誉教授 津野 洋
 

 1.はじめに(水について)
 2.主な水質汚濁
 ①一般有機物による汚濁と溶存酸素の消費
 ②浮遊物質による汚濁
 ③水系伝染病
 ④pH       
 ⑤富栄養化
 ⑥油汚染
 ⑦重金属汚染
 ⑧難分解性有機汚染物質による汚染
 ⑨環境微量有機汚染物質
 ⑩温度変化
 3.日本の水質汚濁の歴史
 4.琵琶湖の水質汚濁と対策の歴史
 5.水の存在場での水質汚濁の特性
 6.新たな水質汚濁問題
 7.琵琶湖・淀川の水環境の現状と課題
 8.対策 
  19 [知る] 琵琶湖の生態学
滋賀大学准教授 石 川 俊 之
 
1.湖の水質とは
 ・環境基準について
 ・生物が棲息場所としての水質水準(COD,BOD)
 ・富栄養化の原因物質はなぜ窒素とリンなのか?
2.富栄養化した湖沼の特徴
 ・栄養レベルに基づく調和型湖沼の分類
 ・植物が増えると困る?困らない?
 ・魚が「多く取れる」湖とは
3.生物が調和した湖沼を考えるためには
 ・いろいろな生物の「暮らし」を考える
 ・水質浄化のための水草、でいいのだろうか?
 
  18 [学ぶ] フクロウ先生の森・守塾
滋賀県森林保全課 阿部、田原


(注:フクロウは「森の賢者」と言われている)
1.滋賀県の森林(森林面積は県の面積の半分、そのうち 43%が人工林。天然林は減少、人工林は増えている)
2.日本の森林は減っているか?
    →全国的には1956年以降横ばい
3.森林と生き物の関係
4.森林のはたらきは?
 ・水を貯え、きれいにする
 ・土砂が流れないようにする、山が崩れるのを防ぐ
 ・木材やきのこを生産する
 ・生き物のすみかとなる
5.森林の問題点は?
 →鹿、猿、猪等が増えて森林の下草が生えない
6.良い状態の森林とは

7.災害を防ぐために、崩れた斜面の緑化及び治山ダム
  16 [知る] 湖沼学入門
滋賀大学准教授 石 川 俊 之
 
1.植物・動物プランクトンの違い
2.湖と沼、池の違い
3.地球上にある水の分布
4.湖では深さによって世界が変わる、水温が作る世界
 (補償深度、水温、溶存酸素、透明度水温躍層等)
5.湖の水質(water quality)とは
6.水質汚濁に係る環境基準、要監視項目及び指針値
  15

 [知る] びわ湖の謎を解く
滋賀県立大学名誉教授
三 田 村 緒 佐 武


1.長寿湖(古代湖)琵琶湖の特徴とは
2.琵琶湖は構造湖か?→湖の種類
3.湖沼遷移を診る-琵琶湖は沈降構造盆地か?
4.湖沼型を診る-琵琶湖は貧栄養型湖沼か?
5.生態系を診る-物質循環が完結しているか?
6.琵琶湖環境を診る-人間活動の影響は小さいか?
7.長寿湖の再生に向けて
-琵琶湖流域に生きる私たちの責務
 14  [学ぶ]これからの身近な環境保全を考える ~自然のことは自然に学べ~
自然と歴史の案内人:村 上 宜 雄
1.不思議な水槽から学ぶこと
2.水清ければ魚棲まず
3.余呉湖の生態系保全の難しさ
4.オオサンショウウオの保護について
5.ホタルの保護は難しくない
6.これからの身近な環境保全のあり方を考える
 13 [学ぶ」環境問題・生ごみ堆肥化
龍谷大学工学部教授 竺 文 彦
 1.ドイツの環境施策(近自然方法・生物の多様性作り)
2.ドイツの廃棄物処理の現状(独では産業廃棄物と一般廃棄物の区別は無い)
・wetなゴミはcool(堆肥化・バイオ処理)に
・dryなゴミはhot(焼却)に
3.生ゴミの堆肥化技術の現状
 12 [知る]琵琶湖の生物の特徴とは?
滋賀大学准教授 石 川 俊 之
1.琵琶湖を代表する魚 2.琵琶湖の水産業の現状 
3.琵琶湖の固有種について魚のヒレ 
4.琵琶湖の固有種の宝庫:低生成物 
5.プランクトンにはあまり固有種はいない
 11  [知る]琵琶湖の水環境 流入河川など関西外国語大学教授 青 木 豊 明 1.琵琶湖の水 2.琵琶湖の水の循環 
3.河川の流入 3.栄養塩について 
4.内湖について 5.ヨシ帯について 
6.琵琶湖の水質 
7.簡易測定(パックテスト)
 38期びわこ環境学科が採取した 琵琶湖及び河川の水質測定結果はこちら
 10  [学ぶ]私たちの暮らしとエネルギー
大 阪 ガ ス 滋 賀 コ ミ ュ ニ テ ィ ー 室
 1.大阪ガスの事業概要 2.地球にやさしい天然ガス 3.冷熱利活用について 4.今後のエネルギーについて 5.大阪ガスグループのエネルギー・環境保全の活動
 9  [習う]私たちの暮らしと地球温暖化
地球温暖化防止活動推進センター細 坪 功 三
・IPCCとは ・第5次評価報告書(AR5)とは
1.自然科学的根拠2.気候変動の影響
3.温室効果ガスを減らす緩和策
 [学ぶ]ホタルとは
守 山 市 ほ た る の 森資 料 館
 1.ゲンジボタルの生態 2.飼育方法について(幼虫飼育の基本方法、トレイと飼育水槽、カワニナの確保と飼育) 3.生物多様性とは何だろうか
 7  [学ぶ]琵琶湖の環境保全について
琵琶湖環境部 琵 琶 湖 政 策 課

1.琵琶湖について 
2.琵琶湖の暮らしの変化
3.開発と同時におこっていたこと 
4.琵琶湖を守るための様々な取組
 6  [知る]湖や河川を知るための基礎知識
関西外国語大学教授 青 木 豊 明
1.宇宙の誕生(137億年前)地球の誕生(46億年前)
   地球の内部構造  プレートテクトニクス
2.湖の種類と琵琶湖の歴史 
3.現在の琵琶湖 4.琵琶湖疏水の歴史(第3代京都知事の北垣国道が計画し、技術者の田邉朔郎が着手した) 
5.琵琶湖の水理現象(還流、静振) 6.河川について
 5 [知る]湖にはどんな生物がいるのだろう
滋賀大学准教授  石 川 俊 之
1.琵琶湖にはどれくらいの種類の生物がいるか
2.魚の生態を想像するには? 
3.琵琶湖を代表する魚 
4.琵琶湖の水産業の現状
 4   [習う]たんけん・はっけん・ほっとけん ~琵琶湖の石けん運動から学ぶこと~
水と文化研究会事務局長
 小 坂 育 子
1.身近な水の記憶を呼び起こし、記録しよう 
2.水環境カルテ調査「使い回し文化」 
3.水災害史調査
 3  [習う]活動紹介とNPOについて
おおつ環境フォーラム
 森 口 行 雄
1.私の履歴書から(2つのキーワード)
①関連大学のゼロエミッション、銅精錬の排ガス利用
②「市民活動(NPO)」マッチングギブト、今の市民活動の状況 
2.五木寛之さんの提言(嫌老から賢老)
①賢い老人(シニア)になる道;「健康寿命」と「地域貢献]②葛飾北斎…70歳までにしたことは仕事ではない 
3.おおつ環境フォーラムの活動紹介)
①「アジェンダ21おおつ]とフォーラムの誕生…環境パートナーシップ組織
②27年度フォーラム活動の紹介
③大津市地球温暖化防止活動推進センターの指定に向けて
 (目本の温室効果ガス排出削減目標、大津市の目標)
④環境マネジメントシステム(KES)の普及促進…企業の省エネ
⑤企業の省エネから家庭・学校・地域の省エネ・創エネヘ
4.日本における市民運動の始まり
①今の時代をどう捉えるか
②資本主義における組織
③社会を支える車の両輪…市場競争と社会のセイフティネット
④特定非営利活動促進法(NPO法)成立(平成10年)
⑤「公」とは何か=「民」が「公」を決める…三者協働のしくみ
⑥2025年問題…見たくない現実が見える
(今年は目本のボランティア20年、ボランティア活動の見直しが不可欠) 
5.これからの市民活動のポイント
①「健康促進」は最大の社会貢献
 ・平均寿命と健康寿命・アディポネクチン(脂肪細胞が分泌する長生きホルモン)・長野県の保健補導員による健康コミュニティづくり・有業率とかかわる健康寿命
②市民の役割…ソーシャルキャピタル(Socia1 CapitaD の熟成(信頼、互酬=助け合い、ネットワーク、社会参加)
③活動資金の調達と市民の支援…広まるクラウドファンディング(事例:市民共同節電所)・お金寸ない支援(例:NTPO法人育て上げネット…無業の若者支援)
④シニアの社会的役割と期待(いきがい就労=柏市、ボランティア活動の意義と限界)
 2  [知る]環境を学ぶとは ~環境学習の方法、その観点~
滋賀大学准教授 石 川 俊 之
1.環境学習のねらい 2.体験と座学の組み合わせ 
3.野外体験における安全 
4.水環境を考える視点・観点 
 1  [学ぶ]滋賀県と琵琶湖のあらまし
琵琶湖環境部 琵 琶 湖 政 策 課
1.琵琶湖環境の現状 2.地球温暖化の現状 3.環境問題の解決に向けた社会づくり
琵琶湖の水質変化についてはこちらを参照

講義内容の補足説明等

★IPCC((Intergovernmental Panel on Climate Change)とは

 日本語では、気候変動に関する政府間パネル。世界中の科学者による気候変動の原因や影響等の論文について検討し評価する国際機関。
 現在の参加国は195か国、事務局はスイス・ジュネーブにあります。IPCCでは、人為起源による気候変動、影響、適応及び緩和方策に関し、科学的、技術的、社会経済学的な見地から包括的な評価を行い、報告書としてとりまとめています。

★第5次評価報告書(AR5)とは

 AR5はIPCC第31回総会で承認された骨子及び作成日程に従い作成され、2013年から2014年にかけて公表されました。作成されたのは、評価対象となる分野で大別された
第1作業部会の報告『気候システムと機構変動についての自然科学的根拠についての評価』
第2作業部会の報告『気候変動に対する社会経済と自然システムの脆弱性、気候変動の影響・適応策の報告書』
第3作業部会の報告『温室効果ガスの排出削減など気候変動の緩和策の評価』
の3部の評価報告書、およびこれらの報告の知見を統合した統合報告書です。

補償深度(compensation depth)とは

 光合成による有機物の生産と呼吸による有機物の消費が釣り合った水深のこと。一般には,夜間の呼吸も含めた1日の補償深度 (日補償深度) のことを指す。補償深度より浅い所では,光合成による有機物の生産が呼吸による有機物の消費より大きく,深い所では逆になる。補償深度より浅い所では、光合成による有機物の生産が呼吸による有機物の消費より大きく、深い所では逆になる。経験的に表層に入社した太陽光が1%に減じる水深に近いことが知られている。
(ブリタニカ百科事典より)

一般的に透明度の2~3倍が補償深度となる。

★湖(lake)と沼(pond)と池(pond)の違い

国土地理院の定義:
湖は、深く、岸には植物が生えていますが、中央の深いところには植物がないものを、
沼(ぬま)は、湖より浅く、深いところにも植物が生えているものを、
池は、地面にできたくぼみに水のたまったところ。ふつう、湖沼(こしょう)より小さいもの。人工的(じんこうてき)に作られたもの。

陸水学(りくすいがく)では、下記のように分けられています。
湖: 天然にできたもので、水草の生えない深いところがあるもの。
沼: 天然にできたもので、水草が全面に生えているもの。
池: 人が造ったもの。ダムや貯水池など。

石川先生より、湖は補償深度以上の深さがあり、沼・池は補償深度より浅いとの補完説明があった。

★プランクトン(plankton)とは  

水の流れに逆らうような遊泳能力を持たない生物。一方,水中を自由に泳ぎ回る遊泳生物をネクトン( nekton)と言い, 水中で最も目立つ生物で,哺乳類や魚類の大半はネクトンである.

・植物プランクトン:光合成のできる(葉緑体を持つ)プランクトン、藍藻類等

・動物プランクトン:動物の成体や幼生からなる(光合成でなく摂食による)浮遊生物
        原生動物(鞭毛虫、繊毛虫)、後生動物(ワムシ類、甲殻類)等

琵琶湖のプランクトンについては琵琶湖ハンドブックへ

COD(Chemical Oxygen Demand)とBOD(Biological Oxygen Demand)

■CODとは、化学的酸素要求量のことで、水質汚濁の指標の一つとされています。
また、化学的酸素要求量とは、酸化剤によって水中の被酸化性物質、主として有機物を酸化分解させ、その際に消費される酸素量 (mg/L) のことです。
過マンガン酸カリウム法では、試料を硫酸酸性とし、酸化剤として過マンガン酸カリウムを加え、沸騰水中で30分間反応させます。その時に消費する過マンガン酸量から、相当する酸素量を求めます。
我が国で水質分析に通常使われているCODはCODMnであるが、海外では有機物の捕捉率が高いCODCrの方が一般的である。CODMnを使う限り、「COD=有機物量」と考えてはいけない (CODMnは有機物量の一部しか捕捉できない)。
■ BODとは、生物化学的酸素要求量のことで、水質汚濁の指標の一つとされています。
生物化学的酸素要求量とは、水中の好気性微生物によって消費される溶存酸素量のことです。
20℃で5日間、放置した時に消費された溶存酸素量 (mg/L) と定義されています。

★地球の内部構造

  ホットプルームとコールドプルームの概念図 

プルーム(plume)はかつてはプリュームとも表記された(左図でもそうなっている)。もともとプルームとは、煙突状に立ち上る煙や雲のことである。

★地球上にある水の分布

「水の惑星」といわれる地球は、約14億km3とされる水によって表面の70%が覆われています。そのうち、97.5%は塩水(海水+海洋下の地下水+塩水湖の水)で、淡水は残りの2.5%にすぎません。

★透明度(transparency or secchi disk depth)とは

セツキ板(透明度板Secchi disc)と呼ばれる直径30センチの白い円板を、水面と平行に保った状態で静かに沈めていき、観測者が水面から肉眼で見てセツキ板が見えなくなったところが透明度の数値となります

★水温躍層(thermocline)とは

 海、湖等について垂直方向の水温傾度の大きい層状の部分を言う。夏にかけ表面の水温がさらに上昇し、風や気温変化により表層がある程度混合した表水層(混合層)となるが、 下層とは徐々にしか混合しないため水温躍層(変水温層)が形成され、深水層は水温が低いままとなる。 秋には表層から大気中に熱が放出されるため、表層の水温低下とともに表層の密度が上昇し自然対流による鉛直混合が発生する。

★琵琶湖の静振(せいしゅ)

  静振とは、風や気圧の変化、流入量や流出量の変化、湖面降水量の場所による違いなどによって起こる湖水の振動のことです。 湖面(水位)の振動で、洗面器の水が揺れるのと同じ現象です。

左図:静振(定常波)による水位変化
   (周期:約4時間)
 内部静振内部静振  左図:内部静振による水位変化
   ( 周期:約40~70時間)

強い南風が吹くと、表層の水は北へ吹き寄せられ、北側では水面が高くなりますが、水温躍層の位置は逆に低くなります。風がおさまると、水温躍層が元にもどろうとして振動するのです。

★琵琶湖の固有種

 琵琶湖は古代湖であるため、60種を超える固有種が存在する。その固有種は
・長い歴史を持つという特徴(琵琶湖で進化、他の湖の生物は消滅)
・浅い水域に多様な生息場所、年中冷たい、水深の深い場所   に棲息する。
→琵琶湖の固有種はびわ湖ハンドブックを参照

★治山ダム(Forest conservation dam)

 河岸・山腹の浸食を防ぎ、土砂の流出を減らすことで、上流の森林を保全したり、緑地や森林を造成したりする目的で設置されるダム。林野庁が所管する。同じような構造のダムに砂防ダムがあるが、こちらは土砂災害防止を目的とする(デジタル大辞林より)。→「平成 25 年台風 18 号災害の治山工事による復旧経過」

★水質汚濁に係る環境基準(Environmental standards)参考資料

1 人の健康の保護に関する環境基準
 人の健康の保護に関する環境基準は、海洋、湖沼、河川で共通。つまり、単一基準である。
2 生活環境の保全に関する環境基準
 海洋と湖沼はほぼ同じ、河川は別で類型別の基準(利用目的の適応性)となっている。
 現在の水質環境基準では「生活環境」を通常の用例より広い意味で用いており「人の生活に密接な関係のある財産並びに人の生活に密接な関係のある動植物及び生育環境を含む」ものと定義している。
生活環境の保全に関する環境基準(湖沼)はこちら

★湖の種類

構造湖 断層の活動によって出来た湖 琵琶湖、諏訪湖等
火口湖
カルデラ湖
火山の火口または山頂付近が陥没した大きな穴に水が溜まったも。 十和田湖、洞爺湖等
堰止湖 溶岩や地すべり・堆積などで川が堰き止めらて出来た湖 霞ヶ浦、サロマ湖等

日本の自然湖沼の成因による分類はこちら→環境ミニ百科

★富栄養化(eutrophication)

 富栄養化を科学的に説明すると、栄養が豊富にあるため植物が増殖することである。つまり、海・湖沼・河川などの水域が、貧栄養状態から富栄養状態へと移行する現象のことです。 水中に溶けている栄養塩類(リンや窒素など)が多い状態になり、太陽光の当たる水面付近では光合成による一次生産が増大し、 特定の植物プランクトンが急激に増殖する傾向があります。 これらのプランクトンの増殖が、赤潮アオコの形成につながります。 また、光合成が停止する夜間には、生物の呼吸による酸素の消費が増えるため、水中が酸欠状態となります。 さらに、異常増殖したプランクトン群集が死滅すると、それらが沈降し、水底では有機物の酸化的分解が進行し、 水中に溶存する酸素の量、すなわち溶存酸素量が急激に低下して貧酸素水塊が形成されることになります。

★栄養レベルに基づく調和型湖沼の分類(OECD, 1982)

 区 分  T-P
(総リン)

(mg/m3)  
 クロロフィルa
(mg/m3) 
 透明度 (m)  日本の湖沼 
 平均 最大  平均  最小 
極貧栄養  ≦4.0  ≦1.0  ≦2.5 ≧12.0  ≧6.0 摩周湖 
 貧栄養  ≦10.0  ≦2.5  ≦8.0  ≧6.0  ≧3.0 十和田湖 
 中栄養  10~35  2.5~8  8~25  6~3  3~1.5 琵琶湖 
 富栄養  35~100  8~25  25~75  3~1.5  1.5~0.7 諏訪湖 
過富栄養  ≧100  ≧25  ≧75  ≦1.5   ≦0.7 霞ヶ浦 

★里山林に係る課題は?

    地 域 的      地 球 的 
・獣害(担当:農水省・環境省)     
・ 間伐不足(林野庁)  ・生物多様性(環境省)       
 ・景観(環境省・文化庁)  ・自然エネルギー(経済産業省)
 ・教育(文部科学省)  
 ・教育(文部科学省)  
 ・福祉(厚生労働省)  
 解決するには⇒「合わせ技ー連携」
林を伐る。材を燃料などに使う
経済性?もういらないと思ったけれど、ひとつつきあう必要 

★良い状態の森林とは

1.木と木が適当な間隔で植えてある。
2.太陽光が森林の下層にまで入っている。
3.林床に下草が生えている。
4.(天然林では)様々な樹種が生えている。

★魚の体、鰭(ヒレ)について

   
 1.鰓蓋、2.側線、3.背鰭、4.脂鰭、5.尾鰭、6.臀鰭、7.腹鰭、8.胸鰭

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