2年生の校外学習の様子をご紹介します。
校外学習『冨田人形浄瑠璃鑑賞』
令和6年5月17日に長浜文化芸術会館で人形浄瑠璃を鑑賞しました。
豊公園の緑に囲まれ、琵琶湖もすぐそこという場所で伝統芸能との出会いです。
今回は、草津キャンパスと彦根キャンパスの学生が一堂に会しての体験でした。
冨田(とんだ)人形浄瑠璃の歴史
歴史は古く、江戸時代にさかのぼります。
1835年に興行に来た阿波の人形芝居一座が人形を置いていった事から始まりました。
その後、地域の人々によって代々受け継がれてきました。
1979年に「冨田人形共遊会」が発足し、様々な職業の人たちによって継承されてきています。
人形浄瑠璃のレクチャー
人形のしくみや使い方の説明を受けました。
三人遣い(一体の人形を三人で操ること)だと、
@主遣い(頭・右手を操る)A足遣い(下半身・足を操る)B左遣い(左手・小道具の出し入れ)
の三人が呼吸を合わせて操ります。まさに三位一体(?)ですね。
分かりやすく解説して頂き、間近で人形を見ることができました。
演目@ 『式三番そう(しきさんばそう)』
二人が舞い踊るにぎやかな演目です。
天下泰平、豊作を願うお祝いの歌舞で縁起が良いとされています。
舞台のしぐさと客席の拍手の呼応も楽しめました。
演目A 『傾城阿波の鳴門(けいせいあわのなると)』
近松門左衛門作の定番の演目だそうです。
身を隠している母と尋ねてきた巡礼姿の娘のやりとり。再会しながら別離していく悲しい物語です。
鑑賞を終えて
人形の使い方や演者の役割など、分かりやすく解説して頂いて鑑賞すると、
難しそうだった人形浄瑠璃がおもしろいものになりました。
終了後に人形を間近で見て触れる時間も設けられました。
何十年ぶりかで観た人形浄瑠璃でした。以前とは異なる感じ方ができ貴重な体験の時間でした。
滋賀県の伝統ある浄瑠璃として、今後も継承されていくことを願っています。