44期健康づくり学科 2年前期選択講座
の学習内容を紹介します。
履修表はこちら↓
健康とレクリエーション 10月22日(月曜日)
講師:梅花女子大学教授 前山 直先生
1. 感情老化度テスト
①
最近は、自分から遊びに友達を誘ったことがない。
㉕一度嫌いになった人物のことはなかなかいい点が認められない。
等25問のテストをして感情年齢を計った。
2. 老化は脳から始まる、人は感情から老化する。
老化は感情を司る前頭葉の萎縮から始まる。
3. 感情の老化予防
①
考え、気持ちなどの切り替えが大事
②
何事も意欲的に取り組む
③
想像力をみがく
4.「輪で話を和に」(実技研修)
午後からは、出席者18人を3班に分けて
対戦なので盛り上がった。
皆夢中になり「フロー」状態→「ヤッター」という気持ち
皆に応援をしてもらい作戦を話し合った。
脳はとても良い状態になった。
上:ディスコン 左端:輪投げ 左:ボッチャ |
地域における健康づくりへのアプローチⅡ 11月20日(月曜日)
講師:栗東市社会福祉協議会健康運動指導員 飯田 忍宣
~地域サロン等を活用して~
○地域活動等で介護予防の取り組み
・住民主体の通いの場等(地域介護予防活動支援事業)・・・高齢者の居場所(縁)
・滋賀県が長寿県になった理由「禁煙、減塩、肥満防止のための運動」・・・健康推進委員の活動
・介護が必要となった原因約30%が運動機能の低下に関連
「サルコペニア」筋肉の減少→フレイル
フレイル予防「栄養」「社会参加」「運動」・・・人とのつながりが重要
認知症と運動不足・・・アルツハイマー病につながるリスクは運動不足
午後は体育館で、地域サロンで行うためのレクリエーション運動やゲームを実習し、楽しく身体を動かした。
健康とコミュニケーション 11月27日(月曜日)
講師:一般社団法人ケアSNAPたかしま代表理事 杉本 学士先生
認知症ケアと回想法
認知症基本法のポイント
目的:認知症の人を含めた共生社会を実現する。
国、地方公共団体等の責務を定めた。
認知症の症状を大きく分けると?
中核症状・・・体験したことを忘れる。新しいことを覚えられない。
時間・場所・季節・人の順で判らなくなる。
行動・心理症状・・・徘徊等
誰よりも一番心配なのも、苦しいのも、悲しいのも本人。
認知症かもと思ったら・・・早期診断・早期治療
認知症予防のヒント
①
適度な運動
②
バランスの良い食事
③
適度な睡眠
④
人・社会とのつながり
回想法
○昔の思い出を語り合うことで脳の活性化を促す
思い出を引き出すものは?
昔の写真、おもちゃ、絵、民具、歌、音楽、食べ物・・・
回想法は人をつなぎ、時をつなぎ、地域をつなぐ
○60歳代、70歳代、80歳代の3グループに分かれて回想法をした。
生まれた場所、お国自慢、若い頃に流行っていた音楽など。
各グループ盛り上がって楽しかった。お互いの理解が深まった。
健康とレクリエーション 12月11日(月曜日)
講師:梅花女子大学教授 前山 直先生
1. ストレス度の自己診断テスト
心の疲れ具合を調べる
・行動・・・①早口で話す
・身体の症状・・・②背中が凝っている
・精神状態・・・①寝付きが良くない
・仕事職場・・・⑤雑務・雑用が多い
など80問をテスト
2. ストレスはなぜ起きるのか?
ストレッサーの種類
・物理的ストレッサー:温度、気候
・環境的ストレッサー:対人関係
・社会的ストレッサー:騒音、照明
・肉体的ストレッサー:病気、
・精神的ストレッサー:挫折
3. 自分のストレッサーは何か?
自分の性格を知る
4. ストレスは3段階で悪化
・第一段階(警告期)
・第二段階(抵抗期)
・第三段階(疲はい期)
5. 対処法
早起き、挨拶をする、感謝の心を持つ、人の話をしっかり聞く、
笑顔、チャレンジする、考えすぎないで行動する、相談する、など
6. リラックス法
午後は体育室でフィンランド発祥のニュースポーツ’モルック’と健康双六を実習した。(写真)
健康と食 12月26日(火曜日)
講師:滋賀県栄養士会 管理栄養士 清水 満里子先生
午前:パーティー料理(調理実習)
1. 煮込みハンバーグ
2. ミネストローネ
3. ブロッコリーとカブの温野菜サラダ
4. チーズとツナの和え物
5. いちごのサンタクロース
午後:フレイルを予防し、健康寿命を伸ばそう(講義)
健康寿命の延伸のためには
1. 適正量をとること:体重を測定する
2. バランスの良い食生活:主食、主菜、副菜
3. 規則的な食習慣にすること:自分のライフスタイルに合った食事にする
フレイル予防の3つのポイント
1. 栄養
2. 運動
3. 社会参加
オーラルフレイルの予防
パタカラ体操
高齢期のこころとからだの健康2 1月22日(月曜日)
講師:聖泉大学看護部准教授 安田 千寿先生
○高齢期に不足しがちな栄養
1.タンパク質
2.カルシウム
○低栄養を予防し老化を遅らせるための食生活指針
1.3食バランス良く取り欠食をしない
2.動物性タンパク質を十分に取る
3.魚と肉は1対1
4.油脂の摂取が不足しないように
5.野菜の種類(緑黄色、根菜類)火を通して多く取る
6.食欲が無いときはおかずを先に食べる
7.酢、香辛料、香味野菜を十分に取る
8.和、洋、中と様々な料理を取り入れる
9.会食の機会を豊富につくる
10.噛む力を維持するために義歯は定期的に点検を受ける
○食べる機能=摂食・嚥下機能
唾液の作業
○嚥下しにくい食べ物
・個体と液体が混じったもの
・噛み切りにくいもの
・繊維が多いもの
・バラバラになりやすいもの
・張り付くもの
・熱すぎるもの・辛すぎるもの
○嚥下しやすい食べもの
・とろみのある液体
・均一でまとまりのある物
・粘着性が低く、「つるり」とした物
○最も誤嚥が起こりやすいのは?
「食べ始め」準備運動ができていない
「食べ終わり」疲れが出てくる
「食べる喜び」は「生きる力」
「食機能の変化への対応」演習
1.お口とその周りのウォーミングアップ
2.椅子に座り、自分の力で食べる・飲む・・・自助具(写真上)・ポジショニング枕
3.ベッドで食べるための環境づくり
4.ベッドで食べさせてもらう・飲ませてもらう・・・姿勢を整える
健康とヨガⅢ(実技)~健康寿命をのばそう 1月29日(月曜日)
講師:ヨガインストラクター 頼角 紀子先生
前回と同じように次のことを書いた
1.前回ヨガを体験しての感想
2.今日の体調
3.自分の身体で気になるところ
4.前回以降努力したこと→結果
ヨガの実技
・正しい姿勢→まっすぐ歩く、腰を痛めない
・加齢で身長が縮まないために、足の筋肉を伸ばす
・アキレス腱と太ももの裏側を伸ばす
・股関節を正しく使って動作をする(歩く、お辞儀をする)
健康と栄養~梗塞・心筋梗塞の予防と栄養 2月5日(月曜日)
講師:滋賀県栄養士会 管理栄養士 清水 満里子先生
脳梗塞と心筋梗塞について
血液がドロドロになると血管が詰まりやすくなる
1.血液をさらさらにする
2.血圧を正常にする・・・塩分を減らす
3.脂質異常症を改善する・・・食物繊維を多く取る(野菜、きのこ、海藻、こんにゃく)
4.血糖値をコントロールする・・・適正な量、バランス良く、規則正しい食生活
血液サラサラのキーワード・・・おさかなすきやね
お:お茶
さ:魚
か:海藻
な:納豆
す:酢の物
き:きのこ
や:野菜
ね:ねぎ
血液サラサラ判定テスト
1.果物が好きでよく食べる
2.食事を食べるのが速い
3.缶コーヒーやジュースをよく飲む
4.疲れを取るために休日は遅くまで寝ている
5.いつも血圧は高めである
・
・
20.階段よりもエスカレーターやエレベーターを使う
適正量を取ること
バランスの良い食生活
規則的な食習慣
基本的には食事は楽しく美味しく食べること
健康と食・栄養2~「口腔ケアの必要性と方法」
講師:小金沢歯科診療所歯科衛生士(摂食・嚥下リハビリテーション) 大谷 直美先生
○口は健康の入り口
お口の機能が低下する→オーラルフレイル
オーラルフレイル予防のために
1.かかりつけ歯医者を持ちましょう
2.口のささいな衰えに気をつけましょう
3.バランスのとれた食事を取りましょう
○しっかり噛めていますか?
虫歯・歯周病を予防
1.定期歯科検診
2.正しいブラッシング
デンタルグッズの活用
義歯の重要性
○誤嚥→誤嚥性肺炎
食べる力を引き出す
安全な食べ方・姿勢
○口にはそれぞれの場所にはいろいろな役割があります
くちびる、頬、舌、上顎
○機能訓練・・・口腔体操→パタカラ体操
頬のふくらまし
ストローゲーム
”いつまでも美味しく自分の歯で食べよう
講師:滋賀県立大学名誉教授・京都女子大学元教授 寄本 明先生
1.ロコモティブシンドローム・・・運動器症候群
2.サルコペニア・・・加齢性筋肉減弱症
3.フレイル・・・「虚弱」
○アンチエイジングに重要な運動
有酸素運動
レジスタンストレーニング(筋力トレーニング)
○全身と連携する骨格筋の情報
1.体を動かす
2.力を出す
3.体を支える
4.循環器機能の補助(ポンプ)
5.熱の産生
6.糖の取り込み
7.アミノ酸の貯蔵庫
8.水分の貯蔵庫
9.マイオカインに分泌
○マイオカインの働き
骨を強くする
美肌作用
脂肪の分解
インスリンの増加・血糖低下
血管機能改善
大腸がん予防
脳活性化
抗炎症・免疫力アップ
筋肉を増やす
認知症を予防するには前頭前野をトレーニングすることが重要
午後はポールウォーキング(ノルディックウォーキング)の実習
エネルギーの消費量が通常歩行より10~20%増加
私たち健康づくり学科はこれからの人生を楽しく生きるために、健康寿命を伸ばすために
運動・食・社会活動が大事ということを各分野の専門の先生方から学びました。
この学びを活かして人生100年時代を生き抜きたいものです。